reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・妖怪河童

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私が中学校の頃、家族で旅行に行き、川に遊びに行った。河原で水際で遊んでいた。岩が沢山あって、向こう岸の方が深くて、手前側は浅くなっていた。ふと流れの中に何かがいるように思って目を向けた。頭の上の方が白くて、体は緑色で、肩から上が水から出ている状態で、こちらを見ていた。河童だと思った。
河童は有名な妖怪なので、みんな子供の時からテレビや雑誌で慣れ親しんでいるので、その姿かたちは思い浮かぶと思う。
その河童に近かったのだ。
その地域は、河童の伝説があり、目撃情報も多数あるそうだ。
河童に注意などと看板もあるのだが、そこに出てくる河童はキュウリをもってかわいい顔をしている。
しかし、私が見た河童は、もっとえげつなくきもくて、最初は一体だけ水面に現れたのだが、すぐに太ったやつや赤ちゃんのようなやつなど、10体くらい、ポコポコと出てきた。
よく見ると、頭の上の白い部分は、お皿ではなくて骨が見えているようだった。肌は藻なのか苔なのか緑色で、髪の毛は頭部の周りから垂れるように生えている。
とてもきもくて、一緒に遊んでいた姉妹に、「川から上がろう。」と言った。お姉ちゃんが「何か居たの?」と言うので、「河童がいた。」と答えた。でも、その姿は化け物のようだったのだ。
その場を後にし、予約していた旅館に入って観光パンフレットを見ていると、そこにも河童の伝説やお土産など、説明があった。
私は、「そんなかわいいやつではないけどね。」と思いながら見ていた。
夕食時にお婆さんの仲居さんが配膳していたので、「私、河童見たよ。」と言うと、「お嬢ちゃんは幽霊が見える子?」と聞いてきた。妖怪のはずなのに、幽霊と聞いてきたのだ。
うちの父と母が「まあ、何か見えることが有るみたいです。」と濁したが、「じゃあ、河童の話をしていいですか?食事中ですけど。」と聞いてきた。父と母はきっとカワイイ河童のイメージだったのか乗り気だったが、私は嫌な感じがした。
「昔、このあたりは食料がなくて、口減らしの意味で小さな子供を川に放っていたそうです。結局死んで、頭を岩にぶつけて頭蓋骨が出てきたり、肌が腐敗してブクブクになった子供の死体が良く上がってたそうです。みんなはそれを河童だと言っていたそうです。」父と母はその時点で想像と違う話だったのだろう、食事の手が止まって、嫌そうな顔をしていた。
父が、「だけど、河童は人を引きずり込んだり、尻子玉を取ったりするんじゃないですか?」と言うと、「水辺て殺された子供たちが、こっちにおいでよと引きずり込んだりする。尻子玉は絵本と違って魂の事で、子供たちが恨んで、魂を取りに来るんだ。」「じゃあ、なんでキュウリなんですか?」「当時この地域では、キュウリが良く採れていたので、食料はなかったけれど、キュウリだけは与えることができた。なので子供にキュウリを与えて、ごめんねと言いながら川に放った。それが河童伝説になったんです。」と言う。
「お嬢ちゃんが見たのは?」と聞かれたので、「まさしく、そんな感じでした。」と答えた。
お婆さんの言うことが正しいなら、私が見たのは河童と言うより、子供たちの幽霊だったということか、と思った。

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YouTubeにも「霊子さんの心霊体験」として新作を投稿しています。
https://www.youtube.com/@kyoufutarou
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