reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・居酒屋の猿の人形

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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この話は、

心霊体験の話・お風呂屋の女将さん - reikonoburogu霊子の日記

の続きです。

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「お風呂屋の女将さん」が公開された後、跡地で息子さんがやっている居酒屋さんに行ってきた。
女将さんは、息子の居酒屋を手伝っているわけではないので、店にはいなかったのだが、息子さんが気を使って女将さんを呼び出してくれた。
私たち夫婦で到着して、一時間くらい後に女将さんがやってきた。
女将さんは以前から、お猿さんの人形が勝手に動くので見てほしいと言っていた。
女将さんはそれを持って来ていて、これが勝手に動くんだという。その人形はオルゴールが入った台の上にボールがあり、その上に猿の人形があって、ネジを巻くとオルゴールの音とともに、ボールが回って猿の人形が上下に動くようになっている。
女将さんは見える人なので、どういう風に動くのかと聞いてみた。
すると、「以前、お風呂屋さんの常連客のおじいちゃんがお亡くなりになって、それ以降、そのおじいちゃんの幽霊がやってくると、オルゴールの音は鳴らないけど、猿は動くのよね。」と言われた。もちろん、だれもネジを巻いたり触ったりしていないのだ。
「じゃあ、見てみるね。」と言って目の前に人形を置いて、しげしげと見てみた。
すると、私の頭の中に、おじいちゃんの姿がポーンと浮かんだ。容姿的には丸坊主で身長は低め、ぽっちゃり体系のおじいちゃんだった。
それを女将さんに説明すると、ドンピシャだそうだ。
さらに見ていると、白い車を運転しているこのおじいちゃんの姿が浮かんだ。
運転の意味が分からなかったので うーん と思い、さらに見ていると、ウィンドチャイムの音が聞こえて、女将さんと入り口のドアに目をやると、そのおじいちゃんが立っていた。
え、と思っていると、おじいちゃんがすーっと近づいてきて、私の目の前の人形に手を伸ばして触ろうとする。
すると、猿の人形が動き出したが、音は鳴っていない。
私はおじいちゃんに聞いてみた。「おじいちゃん、死んでるのは分かってますか?」「うん、知ってる。」とゆっくりと答えてくれた。
「じゃあ、なんでここにいて触ろうとするの?」と聞いてみた。
どうも、おじいちゃんは、生きていたころ、番台にこの人形が置かれていて、時々音がするので、お客さんが入ると音が鳴るんだと思っていたようだ。
おじいちゃんは、今は居酒屋になってしまったこの場所に、お風呂に入りたくて来ているそうだ。
私は「死んだのにお風呂に入りたいの?」と聞いた。「いやー、あと少し残って、そしたら上に上がりますから。」と言われた。
それを聞いていた女将さんは、「ああ、そういうことだったら、居酒屋になってしまったけど、元の番台の位置にこの人形を置いておくね。」と言った。
そして、今はレジになっているその場所に人形を置いた。
息子さんは霊感は強くないが、私たちのやり取りを見て、なんとなくわかったようで、普段ここで仕事している息子さんは、人形が動くのを見たら、幽霊が来ていると思えて怖いだろうな、と思った。
息子さんはレジの横の人形を見て、「えー、置いていくの?」と言いたそうな顔をしていた。

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YouTubeにも「霊子さんの心霊体験」として投稿しています。
https://www.youtube.com/@kyoufutarou