reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・飼い犬と着物の霊

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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実家で長く飼っていた犬が、ある日、夜8時になると大きな声で吠えるようになった。
外で飼っていた犬なので、窓を両手でたたいて毎日その時間になると吠えるのだ。
なので窓から犬小屋をよく見ると、暗かったが向こうに着物を着た男性の霊が見えた。
動物は霊が見えるというが、きっとこの子はあの霊が見えたから吠えているのだと思った。
その翌日から、私が体調を崩し、入院することになった。当時は私はまだ携帯を持っていなかったので、何かあったら連絡するようにと、父親が携帯を貸してくれた。
私が入院してすぐに、隣のベッドに赤ちゃんが入院してきた。私は高校生だったので親の付き添いはないが、赤ちゃんは親が付き添っていた。
夜になるとその赤ちゃんが泣きだすので、お母さんが、「うるさくてすみません」と言ってきたが、「大丈夫ですよ。」と答えていた。しばらく泣いていたが、ようやく落ち着き消灯時間になったので寝ようとしていた。しかし、何かぞわぞわするので、ベッドの周りのカーテンを少し開けていた。すると、隙間に着物を着た男性が立っていた。実家で見たのと同じ男性だ。
赤ちゃんはこの幽霊が見えたので泣いていたのかもしれないと思った。
私は怖いと思ったがどうしようもないので、布団を深くかぶって寝ていた。何か起きないか心配したが、何も起きない。金縛りになるわけでもなく、幽霊に話しかけられるわけでもなかった。
数日して退院できたので、実家に戻ると、母親に「退院してきたのなら、仏壇で報告しておきなさいね。」と言うので、手を合わせようと仏間に行くと、この着物を着た男性が仏壇の前に座っていた。え、と思ったとたん、優しい声で「お帰り。」と声を掛けられた。
え、なに、この人。と思ったが、やはりそれだけで他には何も起きなかった。
退院して数日した時、夜寝ていたら、夢でこの男性がうちの犬を散歩に連れて行こうとしていた。「連れていくね。」と声を掛けられるのだが、私には、この男性が誰かもわからなかった。なので、「ちょっと待ってー」と言って追いかけるのだが、夢の中なので追いつけない。
「待って、待ってー」と言っていると、父親から起こされた。朝だった。
「霊子、霊子、起きろ。ワンちゃんが死んでるぞ。」と言われたのだ。
確かにかなりの老犬だから死んでも不思議はないのだが、そんな夢を見ていたので、私は犬を連れていかれた、と思い、嫌だと思ってその男性が憎かった。
その後、田舎に住んでいる私のおじいさんと話す機会があり、その話をした。
「犬は?」と聞かれたので「死んだよ。男の人がいて、入院した時も付いてきていて、戻ったら夢で連れていくねって言われた。」と説明した。
「どんな男の人?」と言うので、着物を着ていることや顔の感じなどを話した。すると、「多分、それはご先祖様じゃないだろうか?」と言われたが、犬のところに出たり、病室に来て私を脅かしたり、なんで?という感じだった。「死期が近づくと分かるらしいから。」という。
私のおじいさんも母親も、少し見える人だったので、家にいる動物が死期が近づいたときや、病気の時に見守るような感じで、この着物の男性を見ているということだった。
犬の時に連れていくねと言ったのは、迷わず冥土に行けるように連れていくねと言う意味だったんだと思う、と言うことだった。
私は、そうだったんだ、と納得して、仏壇の前に行って手を合わせて、誤解したことを謝った。
そして、高校の卒業式の時に、おばあちゃんの墓石の前で家族で写真を撮った時に、うっすらと写っていた。
やっぱりご先祖様だったんだなと思った。

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YouTubeにも「霊子さんの心霊体験」として投稿しています。
https://www.youtube.com/@kyoufutarou

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