reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・桜見物で遭遇した霊


これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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20代のころ、桜の名所があるのでいつものメンバーで見物に行こうということになった。
7人なので車2台に分乗した。2時間ほどの道のりなのだが、私は高速道路を運転したくなかったので、助手席に乗っていた。
ライトアップされた夜桜が美しいということで、目的地近くで夕食をとってから8時くらいに行くことにした。
夕食場所から30分ほどなのだが、かなりの山道になっている。車のナビが大通りから遠ざかるように道案内をする。車内の空気がドゥンと重くなった。この感じは悪い霊が来た時に感じる。だが、このナビは古いわけでもないのでそれに従って進んでいった。
しかし、旧道のような、ともかく狭くて崖にもなっていた。暗くなったし、大丈夫かなと思いながら進んでいた。標識が出てきたところで周りを見ると、車のライトに浮かんだお地蔵さまや石の祠があって余計に怖くなった。
すると、正面を見るとバレーボールほどの薄いピンクや水色の光の玉が、たくさん浮かんでいた。サイドミラーを見ると、後ろを走る先輩の車が、たくさんの光の玉に包まれるのが見えた。
しかし、運転している子もリアシートの子も、それには気づいていないようだった。私にしか見えていないのだと思った。
私は「一度、車を止めて。」と言った。車内の他の子が何かあったのかと思って「え、なに?」と不審がっていたが、私は車を降りて後ろの車に向かい、窓を軽くたたいて「光の玉がたくさんあって、後ろの車が光の玉に包まれていると言った。」するとどこからともなく祭囃子や大勢の人の話し声が聞こえてきた。何を話しているかは分からなかったが段々声が大きくなってきた。
先輩たちも、周りはお地蔵さまだし、道は狭くて崖だし、私がそう言うので「怖いー。」となった。私は心配だったので「私が運転するね。」と言って運転を変わった。
しかし、狭くて危ない道なので、みんな安心できない様子だった。
私もあれが悪い霊なら私たちは殺されるかもしれないと思ったのだ。
すると、ゆっくり走る車の中に白い光の玉が閉めている窓をすり抜けて入ってきた。
そして、3ー4歳の子供の声で「ケタケタケタ」と笑い声がして「よかったね。またね。」と聞こえた。そしてふわっと消えた。周りの玉も同じくふわっと消えた。
すぐに大通りに出た。夜桜に、たどり着くことができ、見物ができた。その夜桜は圧巻だったが、みんなはさっきの体験で心臓はドキドキしていた。
帰りは、この大通りをそのまま帰ろうということになった。ナビは無視した。
次の日に、調べるのが得意なN子先輩が、だいぶ昔にあのあたりで山津波が起き、そこにあった集落のたくさんの人が巻き込まれて亡くなったことがあったと言った。
あのお地蔵さまは、それを弔うためのものだったんだろうと思った。初めは村人の霊に引き込まれたのかと思ったが、むしろナビを狂わせて危険な道に呼び込んだ悪霊から、村人が助けてくれたんだろうと、みんなで話した。
そして翌月にその7人でもう一度、昼間に行った。昼間に行ったけど、やはりかなり狭い道だった。しかし、夜は気づかなかった離合場所もあったので、そこに車を止めてお地蔵さまにお花を手向けた。
手を合わせ、「先日は失礼しました。助けていただきありがとうございました。」と言って、線香をあげた。
私は帰りに車の助手席に乗って、後ろを見ると、当時の村人らしき人たちがたくさん並んでいるのが見えた。数人は手を振ってくれていて、子供はにこやかにしていた。
みんなで見送ってくれていた。
私はN子先輩が調べたことは、本当のことだったんだと確証した。

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YouTubeにも「霊子さんの心霊体験」として投稿しています。
https://www.youtube.com/@kyoufutarou