reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・お風呂屋の女将さん

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私はお風呂に入りに行くのが好きだ。今は閉店したが隣町に古い銭湯があった。
私は以前は家族で、結婚してからは旦那と時々出かけていたのだが、年季が入っていて、内風呂の他に外風呂もあった。古いので露天風呂ではあるのだが、今風の露天風呂とはずいぶんイメージが違う。
その日、閉店するというのを聞いていたので、私と旦那で入りに行っていた。
髪の毛を洗っていると、後ろから鼻歌が聞こえてきた。聞いただけで楽しくなるような陽気な鼻歌だった。見てみると、お婆ちゃんだった。
髪を洗い終わって外風呂に行ってみると、そのお婆ちゃんがいた。やっぱり陽気に鼻歌を歌っていた。聞いてても心地よかった。
お風呂から上がって、休憩室でビールを飲んだ。旦那はお風呂上りにお酒を飲むようなタイプではないので、運転するから飲んでいいよ、と言ってくれるのだ。
飲んでいると、その銭湯の女将さんが、「長い間、ありがとう。」と話しかけてきた。昔から通っているので、マブダチなのだ。
話していると、さっきのお婆ちゃんが浴衣を着て、てってってっと歩いてきて、私の目の前でぴょんと飛んで神棚に入っていった。
その姿があまりにも自然すぎて、ぷーっとビールを吹いてしまった。
女将さんが、「あ、見えた?」と言ってきた。実はこの女将さん、霊感が鋭くて、私が家族で来ていた時に、「あなた、見えるでしょう。」と言ってきた人なのだ。
私は「いや、いや」と最初は否定したが、「あなたは絶対見える。私にはわかる。」と言ってきかなかった。
それからは、行くたびにお互いに最近見た話を交わすようになっていたのだ。
私は、「神棚に入っていった。さっきはお風呂で鼻歌も聞いた。」と説明した。
「え、鼻歌聞いたの?だったら霊子ちゃん、すごい良いことあるよ。」と言われた。
「え、ほんとー?」と言うと「よくこの時間にお風呂に入りに出てきて、神棚に戻っていくの。でも、鼻歌を聞いたことは無いわ。」と言われた。
後日、スクラッチで高額当選した。女将さんが言ってたのは、この事だったんだと思い、「ご利益、ご利益。」と感謝した。
その銭湯は、閉店後、取り壊して今は息子さんが居酒屋をやっている。
神棚は同じ場所に同じものが置いてある。女将さんもお客として時々来ているので、私も時々旦那と行くのだが、たまに神棚の中からお婆ちゃんがぽーんと出てきて、カウンターに座って楽しそうにしている。
私はまた鼻歌が聞こえるといいことがあるんじゃないかと思い、期待しているのだが、まだ聞いてはいない。
なので、これからも通うと思う。

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この投稿は、200話以上アップしてあるブログ「霊子の日記」からの抜粋です。
https://reinoburogu.hatenablog.com/

YouTubeにも「霊子さんの心霊体験」として投稿しています。
https://www.youtube.com/@kyoufutarou

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心霊体験の話・お墓参りのお婆さん

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私が高校生の頃、お彼岸なので家族で田舎の本家のお墓参りをした。例年はお盆に行くのだが、お盆休みはバイトが忙しく、休めないので親と相談して家族で秋のお彼岸に行くことにしたのだ。
田舎の墓地は広々としていて、お墓も大きくたくさんの墓石が並んでいた。例年そこにお墓参りに行くと、各家庭のご先祖様の霊が、墓石の近くに並んで立っているのが常だった。恐らく家族が墓参りに来るのを待っているのだろう。
いつものことで、私は特に気にしていなかった。
階段を上り始めると、階段の横に他の家族がいた。おじいちゃん・おばあちゃんと30代の夫婦と子供だった。そこにいた先祖と思われるお婆さん姿の霊がその奥さんに対して、「まだ来るな。まだ来ちゃだめだよ。」と言っているのが聞こえた。
横を通り過ぎながら、言っている内容が気になった。
だが、知らない家族だし、横でご先祖様が何か言ってますよ、などと話しかけるわけにもいかない。
仕方ないので素通りして、自分の家のお墓に手を合わせ、「お盆は来れなくてごめんなさい。」などと言葉を掛けた。
私はさっきの家族が気になって、チラチラ見ていたが、家族誰もお婆さんの霊には気づかない様子だった。
うちの家族はお墓掃除をして、もう一度お祈りして、そして階段を下りて行った。階段の下には、ベンチと飲み物の自動販売機がある、休憩所のようなところがあるのだが、さっきの家族がいた。お婆ちゃんの霊もいて、相変わらず、ずっと不安そうな顔で奥さんの顔を横で見ている。私も飲み物を買うことにして、近づいた。
しかし、事情は分からないのでお婆ちゃんに対して心の中で、「何かあったんですか?」と聞いてみた。すると、それまでじっと奥さんの顔を見ていたのに、くるっとこちらを見てとても不安そうな顔をした。多分、生きた人間から話しかけられたことがなかったので、驚いたのだろう。
なので、「誰か死ぬんですか?」ともう一度聞いてみた。すると「事故に合う。」と短い言葉が聞き取れた。何度も言われるのだが、いつどこでどんな事故かはわからない。「私、どうにかできますか?」と心の中で聞いてみると、「もう少し、時間がずれてくれれば。」と言われた。
それであれば、大人にいろいろ言わなくても、子供がいるのだから、チャンスと思ってその子供に声を掛けた。「お嬢ちゃん、暑いね。何飲んでるの?」などと話し始めたので、親同士も挨拶をしていた。
横に立っているお婆ちゃんの霊を気にしながら話していた。しばらく話していると、そのお婆ちゃんの霊が、すうっと消えた。なので、もう大丈夫なのかな、と思い、挨拶して別れた。
その日は、本家に泊まって、翌日車で帰っていたのだが、サービスエリアで偶然にも昨日の家族と出くわした。
「昨日はどうも。」などと話していたが、旦那同士が何やら話している。気になったので聞き耳を立てていると、「実は昨日、帰り際に落石が起きていて、すごく渋滞していたんですよ。もし、もう少し早くそこを通っていたら、危なかったかもしれない。」と話していた。私は、「だから、昨日のお婆ちゃんはもう少し時間がずれてくれれば、と言ってたのか。」と一人納得していた。
家に帰って、その夜、寝ていると、ふと目が覚め、枕元にあのお婆ちゃんが立っていた。金縛りにあっているわけではないが、声が聞こえた。
お婆ちゃんは深々と頭を下げて「ありがとうね。」と言ってくれた。やはり、あのまま帰ると事故に合っていたんだと思った。

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心霊体験の話・桜見物で遭遇した霊


これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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20代のころ、桜の名所があるのでいつものメンバーで見物に行こうということになった。
7人なので車2台に分乗した。2時間ほどの道のりなのだが、私は高速道路を運転したくなかったので、助手席に乗っていた。
ライトアップされた夜桜が美しいということで、目的地近くで夕食をとってから8時くらいに行くことにした。
夕食場所から30分ほどなのだが、かなりの山道になっている。車のナビが大通りから遠ざかるように道案内をする。車内の空気がドゥンと重くなった。この感じは悪い霊が来た時に感じる。だが、このナビは古いわけでもないのでそれに従って進んでいった。
しかし、旧道のような、ともかく狭くて崖にもなっていた。暗くなったし、大丈夫かなと思いながら進んでいた。標識が出てきたところで周りを見ると、車のライトに浮かんだお地蔵さまや石の祠があって余計に怖くなった。
すると、正面を見るとバレーボールほどの薄いピンクや水色の光の玉が、たくさん浮かんでいた。サイドミラーを見ると、後ろを走る先輩の車が、たくさんの光の玉に包まれるのが見えた。
しかし、運転している子もリアシートの子も、それには気づいていないようだった。私にしか見えていないのだと思った。
私は「一度、車を止めて。」と言った。車内の他の子が何かあったのかと思って「え、なに?」と不審がっていたが、私は車を降りて後ろの車に向かい、窓を軽くたたいて「光の玉がたくさんあって、後ろの車が光の玉に包まれていると言った。」するとどこからともなく祭囃子や大勢の人の話し声が聞こえてきた。何を話しているかは分からなかったが段々声が大きくなってきた。
先輩たちも、周りはお地蔵さまだし、道は狭くて崖だし、私がそう言うので「怖いー。」となった。私は心配だったので「私が運転するね。」と言って運転を変わった。
しかし、狭くて危ない道なので、みんな安心できない様子だった。
私もあれが悪い霊なら私たちは殺されるかもしれないと思ったのだ。
すると、ゆっくり走る車の中に白い光の玉が閉めている窓をすり抜けて入ってきた。
そして、3ー4歳の子供の声で「ケタケタケタ」と笑い声がして「よかったね。またね。」と聞こえた。そしてふわっと消えた。周りの玉も同じくふわっと消えた。
すぐに大通りに出た。夜桜に、たどり着くことができ、見物ができた。その夜桜は圧巻だったが、みんなはさっきの体験で心臓はドキドキしていた。
帰りは、この大通りをそのまま帰ろうということになった。ナビは無視した。
次の日に、調べるのが得意なN子先輩が、だいぶ昔にあのあたりで山津波が起き、そこにあった集落のたくさんの人が巻き込まれて亡くなったことがあったと言った。
あのお地蔵さまは、それを弔うためのものだったんだろうと思った。初めは村人の霊に引き込まれたのかと思ったが、むしろナビを狂わせて危険な道に呼び込んだ悪霊から、村人が助けてくれたんだろうと、みんなで話した。
そして翌月にその7人でもう一度、昼間に行った。昼間に行ったけど、やはりかなり狭い道だった。しかし、夜は気づかなかった離合場所もあったので、そこに車を止めてお地蔵さまにお花を手向けた。
手を合わせ、「先日は失礼しました。助けていただきありがとうございました。」と言って、線香をあげた。
私は帰りに車の助手席に乗って、後ろを見ると、当時の村人らしき人たちがたくさん並んでいるのが見えた。数人は手を振ってくれていて、子供はにこやかにしていた。
みんなで見送ってくれていた。
私はN子先輩が調べたことは、本当のことだったんだと確証した。

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心霊体験の話・アパートの部屋の不思議

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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結婚してすぐのころ、小さな子供もいたので、主人の実家への同居から、アパートへ引っ越そうと考えた。
初めて家族で住む部屋になるので、私としては、こだわって探そうと思っていた。
私と主人の両親の3人で、内見に出かけた。
新築で見た目もかわいく、メゾネットタイプで玄関入るとすぐに階段があった。バス停も近く、小さなスーパーも近くて、条件が良かった。
しかも、私には幽霊も見えず、「ここに決めまーす」と乗り気だった。不動産屋さんの資料を見ても、曰くつきでも瑕疵物件でもなかったので、契約することにした。
契約期間が2年だったが、しばらく住むことになるので問題ないと思っていた。
引っ越ししてその日の夜から、寝ていると階段をトン、トン、トンとゆっくり上ってくるような足音が聞こえた。
気にはなったが、内見して以降、何も見えていなかったし、何かがいるはずはないと思って、気にせずそのまま寝た。
しかし、翌日の夜もやはり足音が聞こえた。さすがに気になって、ドアを開け、下へつながる階段を見ると、白いモヤモヤがあった。
「これ、なにー」と思った。それは数日たっても変わらず起こり、さらに勝手にテレビが点いたり、お風呂のお湯張りが始まったりした。
私は「勝手にしないで。私の家なんだから。」と大きな声で言った。するとその時だけは止まるのだが、また起こりだす。
そういうことが続いたので、私はいつものお寺さんに相談した。だが、時間がなくてすぐには行けないということだった。
「話を聞くと、そこまですぐに危険を及ぼすようなことはなさそうだから、一週間ほど待ってて。」と言われた。
その間にも、娘がお人形遊びで、目の前に誰かがいるような仕草をする。
普通なら、お人形を自分に向けて遊ぶのだが、それを差し出して誰かに渡そうとする。しかし誰もいないので、その人形は床に落ち、それを見て「もうー」と言いながら娘が拾うのだ。
「誰と遊んでるの?」と聞くが、不思議そうな顔をするだけで、1歳ちょとの娘には答えられるはずもない。
私は主人に「この子が誰かと遊んでいるような仕草をするのよ。」と相談した。
そしたら、主人が写真を取り出した。すると娘が遊んでいる部屋が、白い靄がわあっとあって、娘を取り囲んでいるように写っていた。
これはさすがに、と思っていたが、そうこうしていると、お寺さんが来てくれた。
お寺さんは、「何もいない、何も見えない、何も感じない。」と言った。
でも、夜にはそういうことが起きるし、そういう写真も撮れた。
なので、不動産会社に聞いてみたが、「何も曰く付きではないし、心理的瑕疵なんてない。」と言われるので、写真を見せたりしたが、「うーん」とむしろ困っている様子だった。
結局、2年更新で今解約すると違約金が必要なところを、不要でいいというので、私は早速引っ越し先を探し始めた。
せっかくこだわって選んだ部屋だったが、今度はすぐに移りたいのでこだわっている余裕はない。
すぐに見つかってそこに引っ越した。
数年後、私の同級生が何も知らずに、なんと同じ部屋に家族で住み始めた。
私が見えることを知っている彼女と話をしてみると、「それがね、子供が誰かと遊んでいるような雰囲気なの。悪いけど、見に来てくれない?」と言われた。
私はそれでいろいろ思い出し、「昼間は何も起きないでしょ?」と言うと、「私も子供も昼間は居ないからわからないけど。」と言う。
なので、夜に見に行った。すると、白いブリュブリュした、スライムの気化したようなものがいて、たくさん顔がついているのが見えた。
「わー、これはちょっと。いや、私も住んでたけどね。でも5か月で出たんだ。」と話をした。
その後、N先輩にもその話をして、N先輩が調べてくれた。そのアパートが立っている場所が、元々無縁仏の墓があった。そこを平地にして建てたそうだ。
だから多くの顔がついていたんだなと思った。その後、そのアパートは取り壊されて、今は契約駐車場になっている。

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心霊体験の話・妖怪河童

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私が中学校の頃、家族で旅行に行き、川に遊びに行った。河原で水際で遊んでいた。岩が沢山あって、向こう岸の方が深くて、手前側は浅くなっていた。ふと流れの中に何かがいるように思って目を向けた。頭の上の方が白くて、体は緑色で、肩から上が水から出ている状態で、こちらを見ていた。河童だと思った。
河童は有名な妖怪なので、みんな子供の時からテレビや雑誌で慣れ親しんでいるので、その姿かたちは思い浮かぶと思う。
その河童に近かったのだ。
その地域は、河童の伝説があり、目撃情報も多数あるそうだ。
河童に注意などと看板もあるのだが、そこに出てくる河童はキュウリをもってかわいい顔をしている。
しかし、私が見た河童は、もっとえげつなくきもくて、最初は一体だけ水面に現れたのだが、すぐに太ったやつや赤ちゃんのようなやつなど、10体くらい、ポコポコと出てきた。
よく見ると、頭の上の白い部分は、お皿ではなくて骨が見えているようだった。肌は藻なのか苔なのか緑色で、髪の毛は頭部の周りから垂れるように生えている。
とてもきもくて、一緒に遊んでいた姉妹に、「川から上がろう。」と言った。お姉ちゃんが「何か居たの?」と言うので、「河童がいた。」と答えた。でも、その姿は化け物のようだったのだ。
その場を後にし、予約していた旅館に入って観光パンフレットを見ていると、そこにも河童の伝説やお土産など、説明があった。
私は、「そんなかわいいやつではないけどね。」と思いながら見ていた。
夕食時にお婆さんの仲居さんが配膳していたので、「私、河童見たよ。」と言うと、「お嬢ちゃんは幽霊が見える子?」と聞いてきた。妖怪のはずなのに、幽霊と聞いてきたのだ。
うちの父と母が「まあ、何か見えることが有るみたいです。」と濁したが、「じゃあ、河童の話をしていいですか?食事中ですけど。」と聞いてきた。父と母はきっとカワイイ河童のイメージだったのか乗り気だったが、私は嫌な感じがした。
「昔、このあたりは食料がなくて、口減らしの意味で小さな子供を川に放っていたそうです。結局死んで、頭を岩にぶつけて頭蓋骨が出てきたり、肌が腐敗してブクブクになった子供の死体が良く上がってたそうです。みんなはそれを河童だと言っていたそうです。」父と母はその時点で想像と違う話だったのだろう、食事の手が止まって、嫌そうな顔をしていた。
父が、「だけど、河童は人を引きずり込んだり、尻子玉を取ったりするんじゃないですか?」と言うと、「水辺て殺された子供たちが、こっちにおいでよと引きずり込んだりする。尻子玉は絵本と違って魂の事で、子供たちが恨んで、魂を取りに来るんだ。」「じゃあ、なんでキュウリなんですか?」「当時この地域では、キュウリが良く採れていたので、食料はなかったけれど、キュウリだけは与えることができた。なので子供にキュウリを与えて、ごめんねと言いながら川に放った。それが河童伝説になったんです。」と言う。
「お嬢ちゃんが見たのは?」と聞かれたので、「まさしく、そんな感じでした。」と答えた。
お婆さんの言うことが正しいなら、私が見たのは河童と言うより、子供たちの幽霊だったということか、と思った。

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心霊体験の話・飼い犬と着物の霊

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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実家で長く飼っていた犬が、ある日、夜8時になると大きな声で吠えるようになった。
外で飼っていた犬なので、窓を両手でたたいて毎日その時間になると吠えるのだ。
なので窓から犬小屋をよく見ると、暗かったが向こうに着物を着た男性の霊が見えた。
動物は霊が見えるというが、きっとこの子はあの霊が見えたから吠えているのだと思った。
その翌日から、私が体調を崩し、入院することになった。当時は私はまだ携帯を持っていなかったので、何かあったら連絡するようにと、父親が携帯を貸してくれた。
私が入院してすぐに、隣のベッドに赤ちゃんが入院してきた。私は高校生だったので親の付き添いはないが、赤ちゃんは親が付き添っていた。
夜になるとその赤ちゃんが泣きだすので、お母さんが、「うるさくてすみません」と言ってきたが、「大丈夫ですよ。」と答えていた。しばらく泣いていたが、ようやく落ち着き消灯時間になったので寝ようとしていた。しかし、何かぞわぞわするので、ベッドの周りのカーテンを少し開けていた。すると、隙間に着物を着た男性が立っていた。実家で見たのと同じ男性だ。
赤ちゃんはこの幽霊が見えたので泣いていたのかもしれないと思った。
私は怖いと思ったがどうしようもないので、布団を深くかぶって寝ていた。何か起きないか心配したが、何も起きない。金縛りになるわけでもなく、幽霊に話しかけられるわけでもなかった。
数日して退院できたので、実家に戻ると、母親に「退院してきたのなら、仏壇で報告しておきなさいね。」と言うので、手を合わせようと仏間に行くと、この着物を着た男性が仏壇の前に座っていた。え、と思ったとたん、優しい声で「お帰り。」と声を掛けられた。
え、なに、この人。と思ったが、やはりそれだけで他には何も起きなかった。
退院して数日した時、夜寝ていたら、夢でこの男性がうちの犬を散歩に連れて行こうとしていた。「連れていくね。」と声を掛けられるのだが、私には、この男性が誰かもわからなかった。なので、「ちょっと待ってー」と言って追いかけるのだが、夢の中なので追いつけない。
「待って、待ってー」と言っていると、父親から起こされた。朝だった。
「霊子、霊子、起きろ。ワンちゃんが死んでるぞ。」と言われたのだ。
確かにかなりの老犬だから死んでも不思議はないのだが、そんな夢を見ていたので、私は犬を連れていかれた、と思い、嫌だと思ってその男性が憎かった。
その後、田舎に住んでいる私のおじいさんと話す機会があり、その話をした。
「犬は?」と聞かれたので「死んだよ。男の人がいて、入院した時も付いてきていて、戻ったら夢で連れていくねって言われた。」と説明した。
「どんな男の人?」と言うので、着物を着ていることや顔の感じなどを話した。すると、「多分、それはご先祖様じゃないだろうか?」と言われたが、犬のところに出たり、病室に来て私を脅かしたり、なんで?という感じだった。「死期が近づくと分かるらしいから。」という。
私のおじいさんも母親も、少し見える人だったので、家にいる動物が死期が近づいたときや、病気の時に見守るような感じで、この着物の男性を見ているということだった。
犬の時に連れていくねと言ったのは、迷わず冥土に行けるように連れていくねと言う意味だったんだと思う、と言うことだった。
私は、そうだったんだ、と納得して、仏壇の前に行って手を合わせて、誤解したことを謝った。
そして、高校の卒業式の時に、おばあちゃんの墓石の前で家族で写真を撮った時に、うっすらと写っていた。
やっぱりご先祖様だったんだなと思った。

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心霊体験の話・友達のお父さんの霊

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私の友人で、お父さんが若い時に病気で亡くなった人がいる。
仲が良かったので、私もお父さんとよく会っていた。
親子の仲も良かったので、その時はかなり凹んでいた。
その数年後、お母さんが再婚したのだが、友人は実のお父さんが好きだったので、かなり戸惑っていた。
そして日に日にその友人がぐれていくのが見えた。元々ヤンキーではあったが、家にも帰らなくなり、素行も悪くなった。
ある時、家に帰ると、義父から、いつもと違う名前で呼ばれた。その呼び名は大好きだったお父さんが読んでくれている愛称だった。その愛称の中に自信の名前の文字は無かったのだが。
すごく嫌だったそうだ。「お父さんが読んでいた名前で呼ばないで。」と思ったのだろう。
それ以降、不思議なことが起こり出した。
義父は貝や蝦のアレルギーがあるので食べていなかったのだが、食べるようになってその都度アレルギー反応が出たり体調が悪くなったりしていた。
そのくせ、また別の日には食べてしまい、体調を崩すことが続いた。
お母さんにも、生前お父さんが呼んでいた呼び方をした。
何なんだろうと、思っていたそうだ。
心霊スポットにも一緒に行っていた友人は、私が見えることが分かっている。なので、一度家に来てほしいと言われた。
私はこの義父には面識がなく、初めて会うのだが、行ってみると違和感があった。
この義父の体に、8割重なるような感じで、実父の姿が見えるのだ。
その顔は、かなり不機嫌そうだった。
わっと思って、そのことを友人に伝えた。
友人は「やっぱり。私やお母さんをお父さんと同じように呼ぶし、お父さんが好きだった貝や蝦も食べるし。」と言う。
「だから、見えるかなと思って霊子を呼んだ。」
私は、お父さんをよく知っていたので、聞いてみた。「なんで、義父に重なるようにして居るの?」と言うと、この義父が、娘に対して嫌がらせをするのだという。お風呂に入っていると電気を消してみたり、見下したような物言いをするのだそうだ。
果ては、性的な目で見るのだという。お母さんが再婚したことには別に怒っていないが、大事に育ててきた一人っ子の娘に対しての、それが腹が立って仕方がないらしい。なので、殺そうと思ったそうだ。
私は、「それはだめでしょ。恨んで殺しまでしたら、元の世界に戻れなくなるよ。絶対やめて。」と言った。
すると、お父さんはぽろぽろと泣き出した。それに合わせて、義父も「なぜだか涙が出る。」と言いながら泣き出した。
その様子を見て、友人のお母さんが、「お父さんがいるの?」と言った。お母さんも私が見えることを知っているのだ。
なので、その状況を話して、そのあと、義父がいないところで、「嫌がらせをしているのを気づいてた?」と言うと、分からなかったという。「分からないとだめでしょ。性的な目で見るから、憑依して殺そうとしている。申し訳ないけど、娘と仲良くやりたいなら、義父さんとは離れたほうがいいと思う。」と言った。
数か月後、お母さんは離婚していた。
それから友人はだんだんと元の明るいヤンキーに戻って、お母さんと仲良くなった。
義父さんの方は、貝や蝦を食べていたせいか、体調を悪くして、何度も入退院を繰り返しているそうだ。
その後、私が友人の家に遊びに行くと、お父さんがテーブルに座っていて、私に挨拶してくれる。
私が、「あちらの世界には行かないの?」と聞くと、今はとりあえず3人で暮らすそうだ。
その後、友人も結婚し、子供にも恵まれて、いつの間にか、お父さんもいなくなっていた。
私は、急に好きなものが変わったり、素行が変わった場合は、何か恨みを買って憑依されているのかもしれないと思った。

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