reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・ボランティア活動の仏壇

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私はある団体で、ボランティア活動をしていた。
あるおじいちゃんの一人暮らしの家を整理清掃する仕事だ。
4人でそこに行った。
かなりのおじいちゃんなので、体が思うように動かず、庭の草むしりや部屋の掃除を行った。
私は和室の掃除を担当したが、仏壇が置いてあった。その仏壇に、黒いタコの足のような物が見えた。
おじいちゃんに、仏壇を指さして「これはおばあちゃんですか?」と聞くと、よぼよぼの声で、「はい、そうですよ。」と答えた。
遺影を見ると、3人いて、一番古いものは写真ではなく絵になっていてかなり古そうだった。
おじいちゃんがお茶を出してくれたので、休憩して話を聞いていたが、仏壇には若い女性の霊が体操座りをしているのも見えた。でもおばあちゃんらしい霊は見えなかった。
すると、一緒に活動に行った男性が「じいさん、あの仏壇は何?」と聞くと、「家内と両親が入ってます。」と言う。「いやいや、入ってないよ。」と男性が言った。
私が、「やっぱりそうですよね。」と言うと、「君も見えるの?」と言われた。
「なんか、黒い靄がかかってませんか?」と言うと、「そこまではっきりは見えないけど、気持ち悪くて、遺影の人が入ってないと思う。」と言われた。
おじいちゃんは、困った顔をしていた。
男性が「じいさん、塩貸して。」と言うと、おじいちゃんが持ってきた塩を仏壇に向かって「おまえ、ここのものじゃないだろう。」と言いながら、バッサバッサと撒いた。
すると、「ギャーー」と叫び声がしたが、私とその男性以外は聞こえないようだった。
その声がなりやまないので私が「やばくないですか?」と言うと、男性も「やばいよね。」と言った。
それを見ておじいちゃんがお酒を持ってきて、精一杯、でも力が無いのでぴちゃぴちゃと撒いた。
すると、掛った部分だけが黒いものが消えて空間になった。
男性が「じいさん、コップ一杯掛けようか。」と言って、さっきより沢山のお酒を撒いた。
するとまた「ギャーー」と激しい声がして、仏壇の扉がバタバタ激しく揺れた。
そして玄関の引き戸からギーと音がしたが、閉まったままで動きはしない。
他の同行者も扉の動くのと音は聞こえたのでびっくりしていた。
しかし、私にはおばあちゃんと親と思われる3人が入ってきたのが見えた。
男性が「じいさん、よかったね。遺影の人が戻って来たよ。」と言った。
おじいちゃんは「ありがとね。ありがとね。」と言って喜んだ。
私たちは、後から撒いた塩やお酒を拭いて掃除しなおして帰った。
ボランティア団体では、報告書を書くのだが、リーダーはどう書いていいか困り果てていた。
その後、男性に「結構見えるんだね。」と声を掛けられた。「ああ、見えましたけど、あなたも結構見えるんですね。」と答えた。「うん、最初から仏壇が変な感じだと思ってたね。でも、心配だね。」と言われた。
翌月、またボランティア活動でその男性と一緒になり、あのおじいさんが気になるので、使ったお酒を買って持って行こうということになった。
おじいさんの家に着くと、「この前使ったお酒です。」と言って渡すと、おじいさんは「ああ、いいのに。ありがとう。」と言って頭を下げた向こう側に、遺影の3人が立っていて、こちらを向いて頭を下げていた。
お仏壇もきれいになっており、良かったね、と思った。

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