reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・女郎屋【その1】

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私が子供のころ引っ越してきた町には、中心部に飲み屋街がある。どこの町にもあるだろう、居酒屋やスナックやバーなどが集まっている場所だ。その場所には、昔、道沿いに格子があるような女郎屋が集まっていたそうだ。ほとんどの店は、改築されて昔の面影はないと思うのだが、その飲み屋街の近くに親戚のおばさんがいてバーをやっている。そこから少し離れたおばさんの家には時々泊まりに行くことがあった。
私は子供だったが、そこのおばさんの知り合いのママが経営するスナックに何度か行ったことがあった。そのスナックには、いつも小奇麗な着物を着た女性の霊や上は白で腰から下が赤い襦袢を着た女性の霊が見えた。
私が引っ越してくる前、田舎から旅行に来たことがあった。おばさんの家でおばさんと話していた時、その赤い襦袢を着た霊が後ろを通り過ぎるのが見えた。襦袢ははだけて胸が半分出ていて髪の毛が半分乱れて逆立っていた。「え、」と驚いたが、そ知らぬふりをしていた。
おばさんは片方の胸に帯状疱疹が出来て痛むと言っていた。
話しが終わり、その時はホテルに泊まることになっていたのでおばさんの家を出ようとしていた。
するとまたおばさんの後ろをさっきの赤い襦袢の女性が通り過ぎた。
気にせずホテルに着いた。子供だった私はすぐに寝むりについた。
すると、さっきの赤い襦袢の女性が、身なり正しく髪もきれいな状態で、男性にお酒を注いでいる夢を見た。数日後、もう一度おばさんの家に行くと、また赤い襦袢の女性が後ろを横切った。特に何かするわけでもない。だがとても気になったので、おばさんに聞いてみた。
「おばさんの店は、着物を着ている人が多いの?」「いや、私はママだから着物だけど、他の子はみんな洋服よ。なんで?」と言われた。
「赤い襦袢を着た女性の霊が見えたの。」と言った。「ほんとー?」
私の母には「そんな気味の悪い話はしないで。」と言われた。「ただ、通り過ぎるだけだから。」と言い訳をした。
それから田舎へ帰るのに、車に乗って港まで行き、フェリーに乗った。売店でお母さんがジュースを買ってくれた。そのジュースを飲みながらも、頭から離れない赤い襦袢の女性の事を考えていた。

【つづく】 心霊体験の話・女郎屋【その2】 - reikonoburogu霊子の日記

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