これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私の家にはいくつもの霊が住み着いている。
悪さはしないので、別にお祓いなどはしていない。家族には見えないが私にはいつも見えるので、まあ、ペットのようなものだ。
玄関入ってすぐのところの観葉植物の横に居るのは、膝から下だけの霊。なので、年齢や性別ははっきりしないが、足もしっかりしていてごついので大人の男性だと思う。
下駄箱の横には犬の霊が一匹と猫の霊が二匹いる。
和室にいるのは、顔見知りではないかなりのお婆さん。
リビングにいるのは４０代くらいの男性とやはりお婆さん。
キッチンは３０代くらいの女性と４０歳前後の女性。
押入れのところに立っているのはおばさん。
お風呂場近くは３０歳前後の女性。
息子の部屋には１０代の男性。
テレビの横にある観葉植物のところは３０歳くらいの女性。
うろうろとハイハイしているのは１歳くらいの赤ちゃんが二人。
これらの霊は、お互いが見えてない人もいるようだ。
犬の霊は、生きている猫とよく遊んでいる。
普段はほとんどの霊が定位置にいて、音も立てないし、いたずらもしない。
ある時、リビングに居ると、お婆さんが近づいてきて、小さなかすれた声で「やつがくる」と言った。
すると、他の霊が一斉に集まってきて私の後ろに勢ぞろいした。
何やら壁の向こうから気配がして、ズンズンズンと何かが近づいてくる。
すると壁を抜けて、大きな顔のお化けのような霊が入ってきた。ほぼゲゲゲの鬼太郎のつるべ落とし。
私の目の前まで近づくと、「ガー、グー」などとうめき声を出している。
私は怖くて、「私の家に勝手に入ってくるな！」と叫んだ。
すると、その顔の上半分が左にだらんと垂れるように傾いた。そしてそのまま左にズレるように進んでいった。そして壁をすり抜けて消えていった。
みんなが教えてくれたので、悪い霊を追い払う事が出来た。
またひとつ、絆が深まった様な気がした。
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