reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・生霊からの頼み事

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私がリフォーム会社に勤めていたころ、男性のお客様のマンションの部屋に、リフォーム工事の件で伺った。
部屋に入ると、お客様が座ったソファーの横に、女性の霊が座っているのが見えた。長い髪がずぶぬれだった。
「あ、嫌だな。」と思ったが、お客様の部屋なので、見ないふり、気づかないふりをして、打合せを始めた。
この霊は、部屋ではなくこの男性に憑いていると思った。各部屋を見ていて、男性も移動して説明をしてくれていたのだが、その霊はぴったりと横に付いて離れなかった。しかし、男性が浴室に入ると、女性の霊は浴室の外で「ギャー」と叫んで、頭を抱えて塞ぎ込むように座り込んだ。
私は「何なんだろう。」と思った。
男性が浴室から出ると、また前と同じくぴったりと横に付いていた。
男性がソファーに座り、見積の件など話していると、横に座った霊は小声でずっと何かを話しかけていた。
何を話しているんだろうと聞いていると、「あの時は・・・、あの時は・・・」と何度も言っているが、その後は聞こえなかった。
仕事の話が終わったが、世間話を続けていたので、その中で何気なく「ずぶ濡れの女性がですね、、、」と言ってみると、男性は明らかに「ん!」と顔をしかめたように見えた。何か思い当たることが有るのだろうと思った。
男性に、「何ですか?」と聞かれたので、会社や仕事の手前、見えますとも言えないので、「実は、私、怖い話が好きなんです。」ととぼけながら言った。
すると、女性の霊が、それまでは男性の方しか見ていなかったのだが、私の方を見て、「私が見えますか?」と聞いてきた。
見えるとも言えないし、見えないとも言えないので、完全に無視していた。するともう一度、「私が見えてますよね。」と強く言ってきた。私が小さく頷くと「助けてください。助けてください。」と何度も言ってきた。
私が心の中で「何を助けるんですか?」と念じると、「私はこの人に、私はこの人に、、、」と何度も言う。
「私はこの人に、何ですか?」と念じると、「殺される、殺される、、」とずっと言う。
「殺された」ではなく「殺される」と言うことは、この女性はまだ生きているんだと思った。生霊だったのだ。
しかし、この男性は、腰も低くて話しやすく、とても人を殺すようには思えなかった。
「この男性と何か関係があるんですか?」と聞いてみると、首を横に振って違うという。
「何この謎めいた感じ」と思ったが、それ以上は分からなかった。
世間話も終わり、席を立とうとしたときに、「待って。」と霊に言われたが、私は待てないと思った。
「だったら、最後にお願い、良いですか?」と言う。「X月X日の何時ごろに雨が降る。だからその日だけは車に乗らないで、と伝えて欲しい。」と言うのだ。
その日は今から何カ月も先の話で、ピンポイントにその日に乗らないようになんて、言いようがない。
言ったところで不審がられて終わりだ。
なので考えた。
この男性は眼鏡をかけていたので、「目が悪いんですか?」と聞くと、「あー、最近目が悪くなってきてね、眼鏡かけてるんですよ。」と言う。「じゃあ、雨の日なんか見えにくくて運転大変でしょう?」と言うと、「そうですね。だからなるべく夜は乗らないようにしてます。お姉さんも目が悪いんですか?」と言われた。
私は目はいいのだが、話を合わせて「私も目が悪いから、免許証も条件付きなんですよ。普段はコンタクトしてますけどね。夏になると夕立が激しく降ったりするので、極力運転はしないでくださいね。また次回も笑顔で会いたいですし。」と言って別れた。それが精いっぱいだった。
7月になって、会社に連絡があり、この男性のお客様と会うことになった。
会って、「お元気でしたか。」と挨拶すると、「いやー、それが、この前、雨の日は運転しないでって話したの覚えてますか?実は、先週、仕事終わって運転してたら、女の人を轢いてしまったんだよ。」と言われた。
「えー、」と驚いて見せて、とぼけて「老人ですか?」と聞くと、「いやー、女子大生なんだよ。」と言う。
しかし、前回見えていた霊は今はいない。「もしかして、亡くなったんですか?」と聞くと、「いやいや、お姉さんが気を付けるように言ってたから、自宅の近くの交差点だったんだけど、雨も降っていたからほんとゆっくり走っていてね。なので、左ひざを怪我はさせたけど、大丈夫だったんだよ。ほんと、言っててもらって良かったわー。」
「人身事故で大変でしたけど、死亡や重傷にならなくて済んで良かったですね。」
「そしたらね、その女の子が不思議なこと言うんだよ。轢いた後、車を降りて駆けつけると、『あー良かった。伝えてもらってたんですね。』って言われたんだよね。『伝えてもらってた って何?』って聞いたら、『私、ちょっと霊感があるんですよね。せっかく大学入ってやりたい夢もあるし、こんなところで死にたくないって思って、女性の方に、この日に雨も降るし車に乗らないように伝えてって言ってたから。』って言うんだよ。」
「でも、僕の周りで、雨の日に運転気を付けてっていう様な話をしたのは、君しか思い当たらないんだよね。ひょっとしてお姉さんがそうなの?」と言われた。
私は会社の手前もあるのでとぼけて「私じゃないと思いますよ。私も目が悪いから、お互い、車の運転気を付けましょうね ってだけの話だから。」と言いきった。
「でもね、さらに不思議なことに、翌日病院で女の子にもう一度確認したら、そう言ったのを覚えてなかったんだ。」
私は、女子大生本人が気づかないので、生霊が私に頼んだんだな、と思った。
いや、生霊の振りをした守護霊様だったのかもしれない とも思った。
どちらにしても、命に別状がなくて良かったと思った。

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