reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・家族に憑いた霊【その3】

前話は 心霊体験の話・家族に憑いた霊【その2】 - reikonoburogu霊子の日記

【つづき】

さらに霊視をすると、2階のR子さんの部屋は隣が弟の部屋で納戸を挟んでいるようだった。
私の頭に、その納戸の絵が浮かんだ。なので、その納戸に何か居ると思った。
「2階の納戸に、」と言ったら弟さんが「え、なんでわかるの?」と言ったが、「黙って聞いて」と諭して、「2階の納戸にモップやほうきを立てていますよね。その中に長いものが落ちているんですよ。それが苦しがっていて、なので周りの霊が寄ってくるかもしれません。」と言った。なので、みんなで納戸に行った。開けて、モップや掃除機を出し始めると、お母さんが「ギャー」と叫んだ。「長いもの見つけたー」と言って、指さしたものは、大きな蛇の乾ききった死体だった。
私がその蛇を出すと、弟さんが新聞を持ってきたのでその上に置いた。すると、私も家族みんなも急にのどが渇いたと言い出し、お茶を持ってきてと言ってみんなお茶を飲んだ。たぶん、この蛇が苦しかったのだろう。その瞬間、1階からバタンと扉を閉めるような大きな音がした。びっくりして「カギ閉めた?」と言いながら降りていくと玄関のドアのカギは閉まっており、チェーンもかかっていた。R子さんが「私締めたもん。」と言った。他の扉はすべて開いていて、閉まった音がするはずはなかった。
「あー、この蛇に引かれて来た霊が、帰りたくなくて怒っているのかも。」と言った。
ともかく、この蛇を何とかしようと、台所へ行き、新聞紙を濡らして乾きを押さえようとした。するとギギギと音がして、見ると廊下とのドアの前に老婆が仁王立ちになっていた。私以外にもR子さんと弟さんにも見えた。
この霊はいけないと感じたので、いつも持ち歩いているお寺からもらったお清めの塩を振った。
すると、「ウワー」っと断末魔の声を上げた。他の人に聞くとその声は聞こえなかったそうだが「パキッ」という音が聞こえた人もいた。
そしてその老婆は消えていった。しかし、成仏したとは私には思えなかった。
すると、今度はミキサーがキーンと回りだしたが、弟さんがそれを見て、「コンセント刺さってないしー」と叫んだ。
そこには霊は見えていなかったが、すぐにおじいちゃんがふわっと現れた。そしてテーブルの上に正座した。
私は血縁者だと思ったので、お父さんに「おじいちゃんは、剥げていて、毛がちょっとだけあって、ここに大きなシミがある方ですか?」と聞いた。「そうそうそう」という返事だった。
「居ます。ミキサーに隠れていたのかも。」
聞くと、おじいちゃんは缶詰で作ったジュースが好きだったそうだ。電灯が点滅したのは、おじいちゃんが存在を知らせたかったんだと思った。私はおばあちゃんに「おじいちゃんにはお清めの塩はしないから。でもこれを渡しておくので、仏壇に置いといてください。」と言って塩を渡した。するとおじいちゃんは私にお辞儀をして、仏壇の方へ消えていった。
ふと見上げると、台所の照明の周りに、黒い渦のようなものが見えた。白い布の霊かなと思った。なので、塩を振ると照明がバンと消えた。お母さんが「何が起きてるんですかー」と叫んだ。他の人からすると、家の中で奇怪な出来事が連発している状況だから無理もない。
しかし、私は腑に落ちないことがあった。蛇は元来良い方の霊だ。なのに寄ってきた霊はゲンが悪い。なぜだか分からない。なので、私がよく行くお寺の住職に電話した。すると、「いま、えらいところに居るね。」と言われた。スピーカーにして会話を始めた。住職が「今いるところの住所を教えて。」と言うので、家族に確認して教えた。「今から来るんですか?」と聞くと「いやいや、今は遠出しているので、やり方を教えます。」と言われた。「ただ、これを言うとすごいことになるかもしれないので、一回スピーカーをオフにして、お母さんと話させて。」と言われた。お母さんが話していると、「え、ほんと?」などと話しているが内容はわからない。「えー」とか「いやー」とか色々話してて4-50分が経った。スピーカーに戻すように言われ「お母様の了承も得られたから言うね。霊子さんには見えていないものがたくさんある。霊子さんが猫と老婆を消したのは偉いと思う。だけど、大事なものを守護霊だと思って見逃している。もう一度、みんなの守護霊を見ていきなさい。」と言われた。家族の守護霊を順に見ていくと、お父さんの時に「はい、ストップ」と言われた。「それ、守護霊じゃなくて生霊だよ。」と住職。「こんなに鮮明に見えるんですか?」と私。「この生霊は単純かつ馬鹿な生霊だから、我々が言っていることが多分聞こえていない。だから、安心して。なぜさっきお母様に了承を得たかと言うと、お父さんは浮気してましたよね。会社の女の子と何度か食事に行って。体の関係はないようですけど。なので、それを先にお母様に伝えておこうと思って。だけど、女の子は本気で好きだった。でもお父さんが家族が大事なのでと切ってしまった。なのでその子が会社を辞めた。お父さんにしてみれば、勝手にやめただけなので、普通に仕事してたけど、それが余計に腹が立った。それで生霊になった。この女の子がそこそこ霊感があって、自分の身に憑いたものをあそこへ行けと言って、お父さんに憑かせた。なので、猫も白い布の霊も老婆もそうやって飛ばされてきた。猫はその女の子が飼っていた。」と言われた。お父さんは「え、じゃあ、どうしたらいいんですか。」と言ったが、「後は霊子さんに任せるね。」と言って電話を切ってしまった。
「わ、丸投げされた。」と思ったが、何とかしないといけないので、とりあえず全部の部屋に塩を撒いていった。
しかし、私が守護霊だと思っていた女の子は、こちらの声が聞こえないなら何を言っても意味がない。
なので、どうしようと思い、「お父さんの会社はこの近くですか?」と聞くと、「隣町だけど。」と言う返事だった。「女の子の家は分かりますか?」と聞くと、「引っ越していなければ分かります。」とのことだった。
なので、車に分乗して行くことにした。

【つづく】心霊体験の話・家族に憑いた霊【その4】 - reikonoburogu霊子の日記

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