心霊体験の話・呪いの人形 - reikonoburogu霊子の日記

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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呪いの人形というのを聞いたことがあると思う。
捨てても戻ってくる人形だ。日本人形やフランス人形をイメージすると思うが、私の場合、ぬいぐるみだった。
大きめのぬいぐるみで、あるゲームのキャラクターだ。
このぬいぐるみ、気がついたら家の中にあった。でも、気にしてはいなかった。家族の誰かがクレーンゲームか何かで持ってきたものかなと思っていた。
そのぬいぐるみと私は相性が悪い。洗濯するとき床にあるのに気付かず踏んずけて滑ってしまい、家具の角でしこたま打ったり、指をぶつけて怪我したりする。
わたしはぬいぐるみなどを床に置いたりしない。ソファーの上に置くなどするのだが、何度も床に転がっている。
しかも、かなりの距離、転がってきたことになる。犬を飼っているので、もしかしたら犬が咥えて来たのかもしれないと思ったりしていた。
しかし、転がっているのがそのぬいぐるみだけで、何度も起きるので、いやだなーと思い、捨てようと思った。
私はゴミ出しをするのに、動物に荒らされたりしないように、収集車の音がしてから出すようにしている。
ぬいぐるみをゴミに出し、ようやくいなくなったと安心していると、２－３日して、同じぬいぐるみが現れた。
捨てたものではなく、新品のぬいぐるみだった。大きさもキャラクターも色も同じだ。
え、と思い、息子に「最近、クレーンゲームした？」と聞くと「した。」という。しかし、クレーンゲーム好きな息子は、いくつも持って帰ってくるので、そのぬいぐるみだったかどうか覚えていないそうだ。
私は気持ち悪いので、そのキャラクターを指定して、「次からはこれを持って帰ってこないでね。」と言った。
そのぬいぐるみを押入れに仕舞い、転がってきたりしないように襖を閉めた上で、掃除を始めた。
すると、「ボスボスボス」と襖を叩くような音がしてきたので、襖を開けると、不安定な場所に置いてあったわけでもないのに、そのぬいぐるみがコロコロと転がってきた。私は鳥肌が立つほどゾッとして、いやだいやだと思い、またゴミ袋に入れた。でも、収集日まで日があったので、一番下に入れて出てこれないようにした。
収集日になり、ゴミを出したのだが、数人の家族なので数個のゴミ袋を出した。
しかし、家に戻ると、このぬいぐるみを入れた袋だけが残っていて、出し忘れていた。
基本、そんなドジなことはしないのだが。めっちゃ嫌だったが仕方ないので、来週持っていくことにして玄関先に置いていた。
夜になり、寝ていると「うー、あー」と低い唸り声が聞こえた。直感的にあのぬいぐるみだと思った。
私は「うるさーい」と言って寝ていた。
次の収集日になり、持って行ってもらった。
息子にも娘にも旦那にも、このキャラクターのぬいぐるみは持ってこないようにと強く言って、みんな、「わかった。」と言ってくれた。
しばらくは何も起きなくて良かったと思っていたのだが、１ヶ月ほどしてＡ子が「子供が持ってきた。」と言って、同じぬいぐるみを我が家に持ってきた。
私はそれを見てゾッとした。Ａ子には、「うちは小さい子もいないのでいらない。持って帰って。」と言い、持って帰らせたはずだった。
なのに、夕食後、お酒飲もうと思ってテーブルに座ると、テレビ台の隙間にそのぬいぐるみが挟まっているに気付いた。
「えー」と思ってＡ子に電話して「あなた、あのぬいぐるみ、持って帰ったんじゃないの？」と言うと、「持って帰って来たと思ったんだけど、無いから忘れて来たのかもね。」と言う。
でも、玄関まで私がぬいぐるみを持って見送ったのに、そんなはずはなかった。
私は「子供には申し訳ないけど、これ、捨てるからね。」と言って電話を切った。
そんなことが繰り返されて、何度捨ててもそのぬいぐるみが戻ってくるのだ。
なので、Ａ子、Ｓ子、Ｎ先輩、子供たち、みんなに、このキャラクター限定でぬいぐるみを持って来ないように再度しっかり言った。
その後、夏になり花火大会に出かけた。抽選会が行われており私も引いたのだが、当たりが出たのが同じぬいぐるみだった。
さすがに要らないので、屋台の人に「これなら要らない。」と言って、貰わずに帰って来た。
テレビでそのキャラクターが流れたりすると、「嫌だー、気持ち悪い。」と思いながら過ごしていたのだが、ある日、このぬいぐるみがどこからともなく玄関に転がっていた。
息子に聞いても「俺じゃない。」娘に聞いても「私じゃない。」主人に聞いても「知らない。」と言われるだけ。
なので、このぬいぐるみは、捨てても捨てても戻ってきてしまうのだ。
今は、布団圧縮パックで、掃除機でぺちゃんこにして、押入れの奥に入れてある。
処分の仕方、知っている人はいませんか？