reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・台湾の給水塔

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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台湾に旅行に行ったとき、多くの観光客と同じように、夕食に屋台に出かけた。
狭い場所にテーブルと椅子がぎっしり並んでいた。
女三人で食事していると、同じく三人組の男性が話しかけてきた。
「チャイニーズ? コリア? ジャポン?」と言うので「アイム ジャパニーズ」と答えた。
中国語で色々言っていたが、一緒に食べようよ と言っているのだと思った。でも、払わさせられるのも嫌なので、「ノーマネー」などと言っていたが、片言の日本語で「ダイジョウブ、ダイジョウブ」などと言ってきた。
結局、六人で食べていると、一人がともかく日本が大好きらしい。大学も日本文化を勉強しているそうだ。
エドジョウ、クビヅカ、フジノジュカイ、オソレザン」などと言っている。オカルト系だなと思った。
なので、「ユーライクゴースト?」と言うと、「うーん」と言うので、好きではないらしい。
すると、もう一人が電話して、女の子を呼んできた。友達らしいが、日本語ができるそうだ。通訳で引っ張り出されたのだ。
女の子によると、「この近くに給水塔と言うオカルトスポットがあるので、連れて行こうか?」と言っているそうだ。
治安が悪いし、生きて日本に帰りたいと言うと、ゲラゲラ笑ってそんなことは絶対にない。」と言う。そして出してきたのが警察学校の生徒手帳だった。
「本物?」と思ったが、「トラストミー」を繰り返していた。「信じないよ。」と思ったが、A子が酔った勢いもあって、「面白そう。行こう!」と言い出した。
男の子が、後ろに数人乗れるバイクをチャーターしてきた。トゥクトゥクのようなやつだ。
ドライバーの後ろの部分に7人で乗ったが、まあ、スピードが出ない。まあ、その分安心なのだが。
少し進むとすぐに周りが山になった。動物が出てこないか心配になったが、「ノータイガー、ノーライオン、ノーベアー」などと言っていたが、サルはいるらしい。
「給水塔はなぜオカルトスポットになったのか」と聞くと、それを聞いたドライバーが、「え、あそこは僕は行かない。引き返す。」と言い出した。どうもガチでヤバい場所らしい。
通訳してもらうと、「時々、外国人がそこへ行きたがるが、僕たちドライバーは誰も行きたがらない。」とのことだった。
「少し前にも、僕も外国人を連れて行ったが、すごく嫌だった。」そうだ。
「殺人事件でもあったの?」と聞くと、「殺人事件もあったし、自殺もあったけど、もともと、給水塔の奥にお寺があって、駆け込み寺になっていた。DVや虐待を受けた子たちが居た。そこに逃げ込んだ女性の旦那さんが、鉄棒を持って怒鳴り込んできて、そこに居た人たちを撲殺した。その男は捕まって死刑になったけどね。」と言われた。
それから、子供の鳴き声が聞こえる、女性の悲鳴が聞こえる、男の人のうめき声が聞こえる、などと有名になって、火の玉が飛んでるとか、幽霊が歩いていたとか、噂になったそうだ。
なので、給水塔でも自殺が起きたりして、誰も行きたがらなくなったそうだ。
ドライバーが戻ると聞かないので、じゃあ、ここで待っておくように言うと、一人にはなりたくないようで、結局一緒に行くことになった。
一緒に行くから、倍の金をくれというので、ここまで来たし、と思って、私たちが払うと言った。
着いたところには、階段があり、その上に給水塔があるという。その奥にはお寺があったが今はもうなくて、バリケードで奥には行けないようになっているそうだ。
台湾では、その種のドライバーは襲われた時のために銃を持っているそうで、籠から銃を取り出して、弾も準備した。
登っていくと、私にはとてつもなく生臭い匂いがしてきた。小さな街灯が2個点いてはいたが、ほぼ真っ暗だった。
一緒に行ったのは合計8人なのだが、私には20人くらいの人影が見えた。しかし、誰もそんなことは気づいていない。
給水塔には、周りに紐が渡してあり、しめ縄のように紙が付けてあった。まるで結界を張っているようだった。
A子に、「何か見える?」と聞かれたので、「めっちゃ居るよ。」と答えた。「見えるの?」と聞かれるので「見える、見える。」と答えると、台湾人が「ジャパニーズ オボウサン」と言うので、「違う違う。」と言った。
すると、「ガサガサ、ガサガサ」と音がしているのに気付いた。その音は、周りのあちこちでする。動物なのか強盗なのか、怖かったけど、バリケードまで行くことになった。
でも、私は「行けない、もうこれ以上行けない。」と言って拒否した。
A子とS子は、私がこれを言うときは、ガチだと知っているので、「何が居るの?」と聞くが、「もう、数とか数えられないくらいたくさんいる。たくさんの人が列をなしている。奥の方へ二列で並んでいる。みんな大きなお札のような紙で顔を隠している。」と言った。
すると、「それ、台湾の偉いお坊さんたちが寺院に着くまで顔を隠しているやつだ。」と言われた。
「それ、ガイドから聞いたの?」と言うので、3人とも「聞いてないよー」と答えた。
じゃあ、何の集団だ?と疑問になった。
そのとき、「パキン」と大きな音がしたかと思うと、あちこちで、「パキパキ、パキパキ」とたくさん音がし始めた。
「ヤバい、帰ろう。」と言ったが、音はみんなには聞こえていないようで、「どうした?」と聞かれた。
「めっちゃうるさい、めっちゃうるさい」というと、「何、叫び声?」と言うので、「声じゃなくてパキンという音」といった。
なのでみんな、「いやー、帰えろー」などと叫びながら撤退した。
みんながトゥクトゥクのようなものまで戻って乗り込んだが、エンジンがかからない。キュルキュルとかける音はするが、それだけ。
A子が「まるで、ほんこわだ」と言った。すると「ウー、ウー」と小さな声がしてきた。みんなには聞こえていなかったが、よく聞くと中国語だ。「ターユーパイ」と聞こえる。と言うと、近い言葉で「帰れ」という言葉があるそうだ。そして「チーン、チーン」と鈴の音がした。現地で神様が通るときの音らしい。怖さが頂点に達したA子が、降りてバイクのエンジンを思い切り蹴ると、なんとエンジンが掛かった。
走って帰って、「怖かったねー」と話していた。ホテルまで送ってもらったが、仲間意識が出たのか、男の子が「一緒に飲もうよ。」と言ったのを「いいよー」と受けてしまい、部屋で7人で飲むことになった。通訳の女の子が、ホテルのパソコンを借りてきて検索すると、「今でも神様の出入りがあっている。」と書かれていた。

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