心霊体験の話・金山の霊 - reikonoburogu霊子の日記

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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昔、私たちはある金山に出かけた。
観光地でもあるその金山の洞窟には、順路がきちんと示されている。
日も入らない場所なので、スポットライトのような照明が設置してある。
太い道を進むのだが、途中に細い道がいくつも枝分かれしている。
そこは特に立ち入り禁止とも書かれていないので、怖いものが好きな私たちは、行って見ようよと話して細い道に入って行った。
しかし、そこは照明もなくとても暗いので、携帯のライトをつけても、やっと足元が見える程度だった。
洞穴のようになっているので、何かしゃべるととても響く状態だった。
７人で進んでいっていると、「わぅ」というような男性の声があちこちからしはじめた。
しかし、私以外には聞こえていない。
そのまま進んでいると、私たちの足音に交じって、しかし明らかに違う、まるで裸足のような「ひた、ひた、ひた」といった音が聞こえてきた。
私は、元の順路の太い道に戻りたいなあ、と思った。
私がそう言うものだから、みんなも何かあるんだと気づき始めて、そのままＵターンして戻ることになった。
すると、「おーい、おーい」と言う誰かを呼ぶような声が後ろからしてくる。
その「おーい」と言う声は、４－５人いたように聞こえた。
私は「無理無理」と思い、そのまま進んで順路近くまで戻ってきた。
少し明かりが届くようになったので先輩が「写真撮ろうか。」と言い出した。
後ろは真っ暗だから絶対何も写らないが、撮ろうということになり、コンビニで売ってるフォルムカメラで、フラッシュをたいて自撮りした。
順路に戻って周っていると、当時の金山夫と思われる人が何人か見えたりした。
周り終えて外に戻り、その日はそのまま家まで帰った。
後日、その写真の現像が終わったので、先輩の家に集まってお披露目をした。
その時、順路から外れて撮った１枚を見ると、みんな首から上が写っていない。
７人で自撮りしたので、入り切れていない子もいるのだが、写っている子はみんな首から上が真っ黒でなにも無いのだ。
「ガチガチの心霊写真だ」と言って「怖いねー」と言いあった。
他にも金山の看板の前で撮った写真もあったのだが、良く霊を連れて帰るＡ子と私ともう一人、３人で撮った写真には、頭にタオルを巻いて、顔の半分がぐちゃっとつぶれた、上半身裸で褌だけをまいた男の人が写っていた。
なので、「おーい」と声を掛けた霊は、その人だろうと思ったし、みんなで写った写真に首から上が写っていなかったのは、落盤のような事故で顔面を損傷した人の霊の仕業かなと思った。