心霊体験の話・フィルムカメラの写真

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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中学校の頃、フィルムにレンズが付いただけのフィルムカメラが流行っていた。
友達が持っていたので、校門で５人で写真を撮った。出来た写真を友達が見ていると何枚も撮った内の１枚に、一人だけ体は写っているが、首から上が写っていない写真があると言われた。
私も見たのだが、私には全員普通に写っているように見えた。「あるじゃん。」と言ったのだが、他の子も首が無いと騒いでいた。私に向かって「ほら、写ってないでしょ。」と迫ってきた。
首が写っていなかった子は、私はそれほど仲が良かったわけではなかった。なので言い合いになっても面倒なので、「あ、ほんとだ。写ってない。」と乗っかることにした。
しかし、私が霊感があることを知っているＡ子が「ほんとに見えるの？」と聞くので、小声で「あるでしょ。」と言った。
でもみんなには見えない。不思議な写真なので焼き増ししてという話になった。しかし、首が写っていない子はいらないと言った。なので、３枚焼き増しした。すると、３枚目だけは５人ちゃんと写っていて、みんなも５人そろって見えた。
数年後、仲のいい友達で集まった時にその話を思い出した。その後、お寺に行くようになっていたので住職にも話した。すると住職が「その子、今も生きてるの？」と聞いた。「あまり仲良かったわけじゃないので、よくわからないけど、成人式の時は会ったような気がします。」と答えた。
しかし、住職は写真を見たわけでもないのに、「この子は高校の時に死んでるはず。」と言われた。なので、成人式は私の勘違いかなと思った。
住職によると、写真が未来を予知することは良くあるそうだ。首が写っていなかったのは、首つり自殺を予知していたのかもしれないそうだ。それを映したカメラはその子の持ち物だったので、持ち主の未来を予知した可能性が高いそうだ。もし、そのカメラが霊子さんが買ったカメラだったら、みんなに見える状態で写っていたかもしれないねと言われた。
もしかすると、成人式の時に見かけたその子は、霊だったのかもしれないと思うようになった。