reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・女郎屋【その2】

【つづき】 心霊体験の話・女郎屋【その1】 - reikonoburogu霊子の日記

田舎に着いたら、おじいさんに「おばさんから連絡が来たよ。体調が悪いから入院するそうだ。家に電話しても誰も出ないから。」と言われた。
みんな、帯状疱疹が悪いのかな。と思った。
半年ほどしてまたおばさんの家に行った。「そういえば、入院した後、帯状疱疹は大丈夫だったの?」「いや、帯状疱疹じゃなくて胸が苦しくなって救急車呼んで入院になったのよ。」「帯状疱疹じゃなかったんだ。」などと話した。
お昼になってご飯を食べだした時、「そういえば、赤い襦袢の女性はどうなったんだろう。」と思った。
今回は一度も現れていなかった。
食事が終わり、洗面台で手を洗っていると、後ろにボワンと気配がした。鏡を見ると後ろに赤い襦袢の女性が立っていた。
前回見た時より、髪の毛は全体に逆立っていて、襦袢も大きくはだけていた。口が動いていて何か言っているようだったが聞こえなかった。だが、振り返ると消えてしまうと思ったので、そのまま見ていた。
すると、とっさに「死んだの?」と言ってしまった。しかし顔を左右に振って、違うという身振り。
「殺されたの?」と聞いても、顔を左右に振るだけ。
もう一度、「死んだの?」と聞いても同じ。
「私のおばさんが嫌いなの?」と聞くと、それでも左右に振るだけ。
「じゃあ、なんで居るの?」と聞くと、口を動かすのだが聞こえない。
「後ろ振り返ったら消える?」と聞いたら、頷いた。
「振り返るね。」と言って振り返ったら、本当に消えていた。前を見ても鏡からも消えていた。
だが、私には確実に居るとわかった。
リビングに戻ると、おばさんが「仕事行くから着替えるね。」と言って衣装部屋に行った。私は付いて行った。その部屋は沢山の着物が下がっており、今夜の着物も衣紋掛けに掛っていた。
着物を着始めると、まず白の上下の襦袢を着た。私は「なんで、赤の襦袢じゃないの?」と聞いた。
すると、「私は、女郎屋じゃないから。」と答えた。
「女郎屋って何?」と聞くと、「うーん、芸子よ、芸子。」と答えたが、私にはそれもわからなかったので「ふーん」としか返事できなかった。
お父さんが車でおばさんを送っていくと言ったので、私もついて行った。
おばさんの店の前には、小さな料理屋があった。そこも昔の女郎屋だと思われた。
おばさんは「送ってくれてありがとね。」と言って店に入っていったが、その後に赤い襦袢の女性が現れて付いて行ったのが見えた。
私はお父さんと一緒におばさんの家に帰って、お母さんが作った夕飯を食べて寝ていた。

【つづく】 心霊体験の話・女郎屋【その3】 - reikonoburogu霊子の日記

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