reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・女郎屋【その3】

【つづき】 心霊体験の話・女郎屋【その2】 - reikonoburogu霊子の日記

夜中におばさんが帰ってきて、私が寝ている部屋を覗き、「ああ、寝てるね。」と言ったが、その声で目が覚めた。「起こしたね。ごめんね。」「ん、大丈夫。」「お寿司買ってきたけど、一緒に食べる?」「うん、食べる。」と言って部屋から出てきた。
食べようとしていると、おばさんが、「最近ね、お店の中ですぐテレビが消えたりね、変なのよ。何なんだろうね。」と話し出した。「最近、若い子が入って来たんだけど、その子が赤い着物の女が見えるって言うんだよね。霊子ちゃん、今日も赤い襦袢の話してたでしょ。前も言ってたよね。どういう人が見えるの?」と聞かれた。なので、胸がはだけて片乳出てるとは言えなかったが、それ以外の見えていることを話した。
するとおばさんは「そう、でも、うちの店はそんな店じゃないんだけど。ただ、前の店は格子もあるし、そうだったかもしれないね。」と言った。
それから数年たち、私が高校生になったころ、おばさんに、「一日手伝いに来ない?団体さんが入ってて。女の子も少ないから、日当1万円上げるから。」と言われた。お母さんも「おばさん所だし、行って来たら?」と言った。「分かった。行く。」と答えた。私はバイトがあったので、7時に切り上げて帰った。着物も着せてもらい、ノリノリで出かけ、9時に店に入った。
既にお客さんがいっぱいで、「これがママの姪っ子か?」と言う人、キセルを吸っている着物の人、何やらわめいてる人など、ガチャガチャしていた。
ボックス席なのに、座敷が重なって見えていたりして、半分は幽霊だと思った。
おばさんが「この子お酒飲ませちゃだめよー」と言っていた。
お客さんと話したりして、しばらくしたら、ガチャガチャー っと大きな音がした。びっくりしてカウンターを振り返ると、おばさんが「ん、どうしたの?」と聞こえてない様子。
「んん、なんでもない。」と答えた。
その後お客さんが帰っていき、一人だけ残っていた。多分、おばさんの彼氏だ。
他の子たちが片付けをしていたので手伝った。すると、いつもの乱れた格好の赤い襦袢の女性ときちんと着物を着た女性が店に入ってきた。赤い襦袢の女性はみんなには見えていないであろう座敷の前で、草履を脱いで座敷に上がった。座るとこちらの女性に手を振っている。こちらの女性も手を振り返している。私の方を指さしている。口が動いているので何やら話しているようだが声は聞こえなかった。
私の事を話しているようだったので、「見えているの?」と思い、こちらの女性に会釈をすると、その女性も会釈した。「見えてるんだ。」と思った。

【つづく】 心霊体験の話・女郎屋【その4】 - reikonoburogu霊子の日記

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