これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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小学校のころ、木造の古い校舎のトイレの奥から２番目には、花子さんがいるという噂があった。
私は怖いもの知らずだったので、コンコンとノックをし、「はーなこさん、あそびましょ」と声をかけた。４－５人で行っていたが、私には小さな声で「はーい」と返事が聞こえた。
「ぎゃー」と私が声を上げると、他の子は「はあ？どうした？」と言う。「え、声しなかった？」と言うと、「そんなの面白くない。」と私がふざけていると思っている。
私が勢いよくドアを開けるとそこには防空頭巾をかぶり、もんぺを着て、白い上履き靴を履いた花子さんがいた。
私は、空襲から逃げている最中だと感じた。「ごめんね」と謝ってドアを閉めた。
私はおじいさんの家からペンペン太鼓を持ち出し、次の日にそのトイレに置いた。花子さんが遊んでくれるといいなと思ったのだ。
しかし、それが先生たちに見つかりこんなものを置いたのは誰だ、と大騒ぎになった。
先生たちにはたちの悪いいたずらに思えたのだろう。
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