reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・いじめられっ子

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
-------------
小学校の頃、いじめられっ子のA子という同級生がいた。
見た目も中の下、勉強も中の下、運動神経も中の下、清潔感も無く、必然的に嫌われる感じ。
良く忘れ物をして、鉛筆や消しゴムを誰かに借りたりしていた。
だからと言って、いじめていいわけではないのだが、授業などで班分けをするとき、同じ班にはなりたくないと言われてしまう。
泣き出してしまうので、先生が見かねてどこかの班に入れさせる。
あるとき、給食の時間に、その子が牛乳をこぼしてしまった。前に座っていた男の子が汚いと言って立ち上がった。
A子が「ごめんね、ごめんね。」と泣きながら拭いていたが、男の子が「食べる気しなくなったー」と言っていた。
私は横に座っていたが、「霊子ちゃん、ごめんね、私が横で。」と言って来たので、「そんなの気にしなくていいよ。」と言った。
別の日、給食にクジラのカツが出たのだが、私はクジラが苦手で食べられず、でも食べてしまうまで昼休みに入れないのでそのクジラとにらめっこをしていた。
すると、A子が「霊子ちゃん、クジラ嫌いなの?」と聞いて来た。「大っ嫌い。」と言うと、全く手を付けていないそのクジラを、パクパクと食べた。口一杯になって手で押さえながら「早く片付けな」といった。
私はなんていい子だと思った。食器を片付けに持って行った後、教室に戻って話をした。
「食べてくれてありがとう、A子は何か嫌いなものは無いの?」と聞いた。
「ピーマンが嫌い。でも親が全部食べないといけないというので、無理して食べてる。」と言った。
「すごい、おりこうさんだね。」などと話していた。
その日の帰り、別の同級生が「ねえねえ、A子と仲いいの?」と聞いてきたので、「全然仲いいよ。」と答えた。「確かに汚い部分はあるけど、性格いいし。」と話した。
その日の夜、A子から電話がかかってきて、「霊子ちゃん、明日、良かったら一緒に学校行かない?」と言ってきた。「いいけど、家の方向が全然違うから、待ち合わせできないじゃん。」と言うと、「大丈夫、霊子ちゃんの家の近くまで行くから。」と言われ、うちの近くで待ち合わせすることになった。
待ち合わせて学校に行くと、友達から「えー、A子と歩いてるー」とからかわれた。でも、私は気にしなかった。
でも、A子は相変わらず忘れ物が多く、仲がいい私に毎回貸してと言うようになった。あまりにしょっちゅうなので、「そんなに忘れるなら、鉛筆とか学校に置いときなよ。」と言った。
「置いていったら家で勉強できなくなる。」と言うので、「じゃあ、1本だけ持って帰って、あとは学校に置いときな。そしたら忘れ物しなくて済むでしょ。」と言った。すると、「うん、わかった。」と言った。
その日から、A子は勉強道具を学校に置くようになったが、ある日A子のノートが無くなっていた。
置いていくように言ったのは私だったので、「ごめんねー」と言って探した。犯人は隣の席の男の子ですぐに見つかった。
でも、私はA子がその男の子に対して小さくて聞こえないくらいの声で「死ねばいいのに」と言ってるのを聞き逃さなかった。
思えば、牛乳こぼした時に騒いだ男の子にも「地獄に落ちればいいのに」と言っていた。そしてその男の子は昼休みに足に釘が刺さる怪我をした。
A子が何日も同じ服を着てきたときに、「また同じ服、汚ーい。」と言った女の子にも「死ねばいいのに」と言って、その後教室でお腹が痛くなり、おもらしした。
そのあと、私が学校を転校することになった時、A子は「私の事、忘れないでね。」と言った。
「忘れないよー」と答えた。別に嫌いでもないし、大親友と言うわけでもないけど、忘れたい理由は無かった。
転校して、中学3年になった時、A子から自宅に電話があった。おそらくおじいちゃんから番号を聞いたのだろう。
久しぶりの会話をした後、嫌なことがあったので転校しようと思ってる。そっちに行きたい。と言ってきた。
いじめられ体質だったので、何かそんなことがあったのだろうとは思ったが、私が転校した後、年数がたつにつれて力が強くなった男子に突き飛ばされたりしていじめられているそうだ。
制服にもいたずら書きされたりして悲しいと言う。
私が「じゃあ、あの時みたいに呪えばいいじゃん。」と言うと、「え、わかってた?」と答えた。
「だって、地獄に落ちればいいのにとか言った時、あの子足に釘が刺さったじゃん。」
すると声が明るくなって「じゃあ、そうする。」「うん、やっちゃえやっちゃえ」
「よかった、霊子ちゃんと話が出来て。」「うん、私も。また掛けてきてね。」と言ってA子の電話番号を聞いて電話を終わった。
次の日、テレビのニュースで、その学校で集団熱中症でクラスの9割が救急搬送されたと言うのを聞いた。「やったなー」と思った。
私はA子と話したくてうずうずしながら夜になるのを待ち、電話を掛けた。
「朝のニュースで見たんだけど、あれ、呪った?」「うん、呪った。」
「めちゃくちゃすごくない?」「あれ、言ってなかった?私、昔からそういう力があるのよね。」
「そういう力って、呪う力?」「そう、色々いじめられるから、私、人を呪えるように悪魔と契約したの。」
「悪魔っているの?」「あの公園の防空壕に行って、いじめられるくらいならいじめたいので、私に力をくださいって、何度も行ってお願いしてたの。」
小学校入ってすぐに汚いと言っていじめた子に「怪我すればいいのに」と言ったらその子は階段から落ちて怪我をしたそうだ。
1年の担任がいじめられているのに無視して授業を進めるような先生だったので、「おまえもいじめられろ」と思ったら、その先生はすぐに離婚になって学校をやめた。
「そうやってやって来たので、私にはそういう力があるのだと思う。」というのだ。
そして、「霊子ちゃん、性格いいよね。」と言う。
私は、「性格悪いよ。でもA子はいじめる対象ではないから。」と答えた。
「自分が嫌いな人がいるのはしかたないけど、それならその人にそういえばいいだけのこと。いじめる必要はないと思ってる。」と説明した。
「そういうの、絶対いいと思う。」「ありがと、ありがと」と言った。
「私、次の夏休みに霊子ちゃんとこに泊まりに行きたい。」と言うので、どうぞと答えた。
夏休みになり、A子は親と一泊だけだったが遊びに来た。親は近くのホテルに泊まり、A子だけ、うちに泊まった。
久しぶりに会ったA子は見違えるほど綺麗になっていた。
痩せていたし、色白になって、目もくりっとなっていた。
「ほんとにA子?」「そうそう」「整形した?」「整形した。」と明るく答えていた。
「私、霊子ちゃんみたいになりたくて。」と言われたが、その能力で何かされるのではないかとちょっと怖くなった。
「霊子ちゃんって、私とは違うけど、私に似た力があるよね。」
「うん、あるっちゃあるね。でも、呪いはしないけど。」
「いいよ、呪えるのは。」という。
何度もそういう偶然が重なると、皆があいつに何かするとヤバいと思うようになって、ちょっかい出さなくなる。私が転校した後、それくらい何度もそういうことがあったらしい。でも、近づくとヤバいと思われるので友達は出来ないと言っていた。

▲上のバナーは、グループのランキングのバナーです。
よければクリックしてやってください。