reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・霊を呼ぶ同級生【その4】

前話は 心霊体験の話・霊を呼ぶ同級生【その3】 - reikonoburogu霊子の日記

【つづき】

お寺さんが「お前はなんのためにこの子に憑いているんだ。」というと、
まるでエクソシストのように「お前には関係ない。」とすごんでくる。
何度もやり取りしていると、H子が、涙をボロボロ出して、よだれを垂らすし、鼻水は出すし、すごい状態になっていった。内心「きたねー」と思った。
お母さんが見てられないというので二階の私の部屋に避難させた。A子も気分が悪いとそれに続いた。
お寺さんとH子と私だけになり、強烈な罵倒を繰り返していると、「ピン」と音がして横に有った金魚鉢に亀裂が入り、水がポトポト流れ出した。
「ああ、霊障だ。」とお寺さんが言ったが、割れて水浸しになるのは勘弁と思って、私がバケツに移した。
そうやって周りの事をしていると、今度はリビングの5個電球が付いている照明の1個がふわふわと暗くなりそうになった。私が「うちにそんなことしないで」と言ったが効果はなく、今度は壁に掲げておいた賞状が額ごと落ちてガラスが割れた。
私が「なんてことするんだー」と思った瞬間、お寺さんの水晶がバンと割れて飛び散った。
H子が「ギャー」と叫ぶと、なんと私の守護霊のお侍が出てきて、H子に憑いている霊に向かって「お前、二度殺す。」と言って、刀を二度振り回した。「シャキン、シャキン」と音がして、H子の体から黒い靄がぶわっと出てきて天井に上がった。天井には黒いシミが出来た。
それを見たお寺さんが「あなた、すごい人から守ってもらってたんですね。だったらもっと前に出てきて欲しかった。」と言った。
私が二階に向かって「降りてきてー」と言うと、お母さんとA子が降りてきて、その惨状を見て、驚きながら後片付けを始めた。
そこへ私の家族が帰ってきて、それを見て「あらら、大変だったのね。」と言った。
お寺さんが「もう口寄せしても来ないから、一回言って見て。」と言ったが、私の母親が「それは困ります。もし来たら。」と言ったので、H子のお母さんが「大変お世話になりました。今日は連れて帰ります。」と言って支度を始めた。
母親が茶封筒を持ち出し、「これ使わなかったので。」と言って差し出したが、収めてくれと大人のやり取りをしていた。
私は「金魚鉢も割れて、賞状の額も割れて、天井も汚れて、どうするの。」とH子に言ったが、H子は初めから泣きどおしだった。
ともかくその場は収まって、お寺さんも帰り、H子親子も帰っていった。
翌日からH子も学校に来るようになって、しばらくは平穏だった。
しかしある日、私の知らないところでH子が誰かが交通事故にあったという話をしたらしい。
別の人から、あのお寺さんが交通事故にあったという話を聞いた。
H子が別の口寄せが出来るようになったんではないかと疑っていると、担任の先生が別れるらしいという話をすると、数日後に本当に別れたということもあった。
私は自分の事を話されるのはいやだと思って、「私はあなたが嫌いだから、私の事は話さないで。話しかけないで。」と言った。
するとそれが気に食わなかったらしく、裏で「霊子はバイト行く途中で車に轢かれるらしいよ。」と言ったそうだ。私は体から何かがぶわっと出ていき、また、ぶわっと戻るのを感じた。その次の日、H子が交通事故で入院したと聞いた。また私の守護霊様が守ってくれたと思った。
H子とは高校卒業以降会っていないが、生きてはいるらしい。
私は、変な事を口走っていなければいいけどなと思っている。

【おわり】

▲上のバナーは、グループのランキングのバナーです。
よければクリックしてやってください。