reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・スナックママの息子

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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友人の知り合いでスナックのママをしている人がいて、その人の大学生の息子がバイク通学しているが、ここ数カ月事故が絶えないと言って相談された。
追突されたり、追い越されるときにひっかけられたりと言った、ほとんどが自分に非が無いものだった。なので、その大学生に会ってみると、黒いもやもやした大きな岩のようなものが背中に憑いているのが見えた。しかし、その岩は悪霊や恨みのある生霊のような悪いものには見えなかった。
よく見るため、鞄に持っていた数珠を出し、大学生に目をつむってもらい、霊視を始めた。
しかし、大学生は事故に対して色々言い訳がましいことを話してくる。見るから黙っていて、と言っても何やら言ってくるのでママも、まじに見てもらうんだから静かにしなさいと言ってくれた。
ようやく静かになり、背後のもやもやを見ようとするが、そちらからは何も言ってこない。
守護霊様も見えていたが、何も言わないし、素性を知りたいゴツゴツの岩も何も言ってこない。
事故は数回起こっていたが、大きな怪我にはなっていなかった。しかし、3回目はママの目の前で起きていたし、何とかしなければいけない。
不審に思い、色々質問を始めた。
「そのバイクは、自分で購入した?」
「いや、買ってないです。」
「知り合いから譲ってもらったか、借りているの?」
「幼なじみの先輩に無料で譲ってもらったけど、すでに名義は自分になってます。」
そのバイクに何か憑いているかと思ったが、そうでもないようだった。
そのバイクで死亡事故などは起きていないようだった。
そのうち、ゴツゴツの岩の正体が少し見えてきた。
4体の水子と多数の動物霊を感じた。それらが固まっていた。
ママに「動物は何か飼ってますか?」と聞くと、「いや、早死にするので飼わないことにしている。」と言われた。
「最後に飼ったのはいつですか?」
「2年ほど前にチワワを飼っていたけど、去勢手術で失敗して、病院に賠償金をもらったのが最後。」
大学生も「同居だから、僕が自分で飼ったりはないです。」ということだった。
水子の話も聞きたかったが微妙な内容なので、ママに席を外してもらい、大学生の息子に聞いてみた。
「君は水子がいる?」
「いや、いないです。童貞だし。」と言われた。
「ほんとにいない?」と問いただすも「ほんとにいないです。」
「いやあ、水子が憑いてるんだよね。」「水子ですか?」と真剣にポカンとした顔だった。
「彼女はいるけど、出来立てで、初の彼女なので、まだそこまで行ってないです。」と言う。
なので、その水子がなんなのか、突き止める必要があった。色々聞くと、どうも、バイクの前の持ち主である先輩が、動物虐待するような性格らしい。言葉は濁したが、しぶしぶ認めた。
私は、水子もその先輩のものだと思った。
バイクを譲り渡されたとき、その霊たちと大学生の波長が合って、憑いてきたのではないかと感じた。
私は、動物の霊は経験が少なく会話も成立しないので、どうしようかと思った。
そうしていると、オープン前で鍵を掛けているスナックのドアの鈴がチリンチリンと鳴ったり、カラオケのマイクがハウンリグしたり、現象が起こりだした。
事前にそういうことが起こるかもと伝えていたので、それほど驚かれずに済んだが、やはり怖がっていた。
そのタイミングで、大学生の携帯が鳴った。その先輩からだった。大学生が持ち主からですというので、スピーカーにして出てもらった。
「事故の怪我は、大丈夫?」と言ってきた。
「最近、お前が事故る夢を見るんだけど、その後2-3日すると本当に事故ったって連絡が来るんだけど、今日も今うたた寝してたら事故った夢を見たんだ。だから心配になって電話した。」と言ってきた。
私は電話のやり取りを聞きながら、メモに動物を虐待したか聞いてみて と書いた。
「昔、カエルを捕まえてつぶしたりしてたけど、今そんなことはしてないよね?」
「おまえ、いつの話をしてるんだよ。今はそんなことは全然してないよ。ハハハ。」と言ったが、笑い方が変だった。
メモに、虐待された動物の霊がこっちに憑いてきていて大変なことになっている、と言うようにと書いた。
大学生が先輩にそう伝えると、「なんでそんなことがわかる?」と聞いてきた。
「ママの店のお客さんの知り合いで、霊視してくれる人がいて今見てもらってる。」と言った。
「えー、じゃあ俺も見てほしいことがあるから、そっち行っていい?」と聞いてきた。
私はこっちも解決していないのに、さらに別件は見れないので、その先輩に直接聞くことにした。
「きみさあ、水子いるよね?」と聞くと、
「え、水子はいません。」と言った。「いま、この子を見せてもらったら、あなたが殺してきた猫やネズミや鳥とかがいっぱい憑いている。」と言うと「ああ、」と力のない返事。
「この動物霊も良くは無いけど、この子に関係ない水子の霊が4体憑いてる。」というが、わからないと誤魔化していた。
「事故る夢を見るのは、この子が事故る夢なんでしょ?」「はい、」
「わかった。じゃあ、こっちに来てくれる?」と言うと、来るという返事だった。
20分ほどして店に入ってきた。その背中には、やはり多くのもやもやが見えたが、それは後回しだと思った。
その先輩が入ってくると、大学生の水子の霊が、さっきまで野球ボール位の大きさだったのに、急に小さくピンポン玉くらいになった。色も、クリーム色に近い真珠のような白だったのが、カメムシのような緑に白が混ざったような色に変わった。
今までの経験上、そういう時は相手に警戒している時だと思えるので、やはりこの子が水子の元だと思った。
「君が動物たちに謝らないと、この霊は取れてくれない。この霊たちは可愛がって欲しかったので、ここのママや息子が動物を可愛がるので居心地が良くて憑いている。」と言った。
すると、その場の空気がザワザワして、大学生も「おおお、」と言って身震いをした。
水子はとりあえず後にして、動物霊を何とかしようとしていたら、守護霊様が動き出してこう伝えてきた。
「この少年が三日三晩、殺めた動物たちを思い出す限り一匹づつ、お神酒を一口づつ飲みながら悔い改めることが供養する事になる。」
なので私がその先輩に伝えた。
「必ずしてね。」「はい、わかりました。」と話していると、大学生の背後の霊が、ゴツゴツした岩からふわっとしたもやに変わっていった。
私は、出てきている守護霊様に、水子についても聞いてみた。
すると、やはりその先輩だと言って指をさした。
「この子ですか?」と先輩を指して聞くと、守護霊様は深く頷いてくれた。
なので、もう一度先輩に聞くが、自分は童貞で水子はいない、と言い張る。
しかし、私にとって、霊は嘘つかないが人間は嘘をつく。
何度も問いただすと、やっとしぶしぶ認めた。
どうやって水子になったか聞くと、一人目は中学校の時で、親にばれて両方の親が話し合って、中絶したとのことだった。
二人目は高校になって妊娠したが、自然と自分で流産になった。どのみち中絶するつもりだったけど、お金もなかったので助かった。と話した瞬間に、水子の霊がぶわっと赤くなった。
三人目と四人目は、彼女に惚れられていたらしく、彼女が安全日と嘘をついて妊娠した。妊娠後に、これで結婚出来るね、と言われて腹が立ってお腹を何度も殴ったので、流産になったそうだ。
私は、そんなことは人間としてやっちゃいけないことだとやかましく言ったあと、水子の霊にも話した。
「あなた方の父親は、聞いての通り、今憑いている大学生じゃなく、こっちの子です。たくさんの動物霊に付いてきてしまったと思うけど、この子じゃないので出ていくか父親に憑くかお母さんに憑くかしてください。」
そう説明していると大学生が、目から涙をぼとぼと流し始めた。
私には、水子の霊が謝っているように思えた。
すると、「きゃは」という小さな笑い声が聞こえて、2体の霊がふわっと上にのぼって行った。
お腹を殴られた二人は、まだ怒っている。当然だと思った。
残りの2体に、「悔しいよね。お父さんに憑きたいなら、私が入れあげる。」と言うと、動物霊だった黒いもやもやに水子の霊が囲まれるようにして、一緒にさらにもやもやになって上っていった。
そして「チーン」というリンの音がした。
友達は以前も聞いていたので、「ママ、多分もう大丈夫。この音がしたら成仏してると思う。」と言ってくれた。
大学生も「悲しくて切ないけど、楽になった。」と言った。
でも、その先輩の背中には、まだ黒い大きなもやもやが残っていた。
後日、ママがバイクが心配なので、息子とバイクを有名な大社に連れて行ってお祓いを受けると聞いた。
しかし、その後、バイクの元の持ち主の先輩が、事故にあって足の骨を折る大怪我を負った。
大学生の子は、その先輩から、「自分が動物たちの足を折ったりしていたから、当然の報いだと思う。」と聞いたそうだ。
私は「お神酒の供養をしなかったんだ。」と思った。

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