reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・霊を呼ぶ同級生【その3】

前話は 心霊体験の話・霊を呼ぶ同級生【その2】 - reikonoburogu霊子の日記

【つづき】
小一時間、20体くらい繰り返し、ようやく終わったようだった。
お寺さんはH子に「一度病院へ行っておしゃべり癖を直してもらいなさい。仏の顔は3度までと言うけど、私はもう次は無いよ。」と言って釘を刺した。「私はどうしたら」とH子が言うと、なぜだかH子自身が思い浮かんだ。なので「私、今、H子が思い浮かんだんですけど。」とお寺さんに告げると、「この子かあ」と言ってまた呪文を唱えだした。すると「ぎゃー、離れたくない。出たくない。」という声が聞こえた。
お寺さんも大声で罵倒するように呪文を言うように叫んでいる。
勝手に電話を切るわけにもいかないので聞いていたが、また学校のチャイムが鳴った。10分後には次の授業が始まる。「勘弁してよ。」と思っているとようやくお寺さんがこちらに話しかけてきた。「もしもし、霊子さん、あなたの家はどこ?」と聞かれたので、XXです。と答えた。お寺の場所から車で1時間程度掛る場所だ。「XXかあ、一緒に住んでるのは誰?」「両親と姉姉妹です。」と答えた。
「この子を一週間泊めてあげられるかな?」と言われた。
友達が一週間泊まりに来てもうちは困るわけではないが、それほど仲のいい相手でもなかったので「嫌です。」と言った。うちに口寄せされて霊が増えても困るし、そもそも何体かは家に居るし、と思ったのだ。お母さんも、「お願い、うちの娘を助けると思って。」と言ってきたが、「こっちの家はどうなってもいいんですか?」と言った。しかし、休み時間で戻ってきていたA子が「泊めてあげれば?私も泊まりに行くから。」と合宿的なノリで言ってくる。結局親にも確認して泊めてあげることになった。
「その代わり、うちで口寄せなんかしたら追い出すからね。」と言ってお母さんにも宣言した。
下校時間までに最寄り駅に行って待ってるからと言われたが、私はこの日バイトの予定だった。なので、A子が「その時間まで私の家で待てばいい。」と言って引き受けた。
授業が終わり、駅で一旦会ってお母さんとうちの親との電話での挨拶も終え、バイトに行こうとしたら、生活費だと言って茶封筒まで渡された。
バイトが終わりA子にこれから帰ると連絡して家まで帰ると、玄関前で二人はすでに待っていた。
家に入って3人で夕食を取り始めたが、H子が「実はさあ、」としゃべろうとしたので、「あんた、しゃべらんで。」と止めた。「どうせあんた今嘘つこうとしてたでしょ。」と言うと、「あ、ごめん。」と謝った。
その日はH子がしゃべろうとしても毎回止めてしゃべらせなかった。
すると、寝静まったころに、肩を叩かれた。H子が「この家、幽霊居るよね。」と言う。「いるのわかってるでしょ。言うな。これ以上増えたらたまったもんじゃない。」とまた止めた。
しかし、H子が居るよねと言った時点で空気がザワザワしたのを感じた。それくらいこの子の力は強いんだと思った。
私は、「あんた自身が憑依されてるんじゃないの?」と言うと、「お寺さんにもそう言われたけど、水晶がパンパンでもう入れれないって言われた。」と言う。聞いていたA子が「まじでキモイ。」と怖がった。
次の朝、母親が弁当を3人分作ってくれていて、A子に「今日も泊まりに来る?」と聞くと「うん、来る来る。」と相変わらず軽いノリで答えた。
すると、うちの愛犬で土佐犬の2匹がH子に近づいてきて、ワンワンと強力に威嚇してくる。
H子が怖がったが、「あんたに憑いてるやつに威嚇してるんだよ。」と言った。
この日はバイトも無かったので3人で出かけて3人で帰ってきた。
するとやはり愛犬2匹が「うー」と威嚇してくる。私がなだめていると、H子の携帯にお寺さんから電話が来て、水晶に空きが出来たので良ければ今から来るとのことだった。母親にそう言うと、ここでそんなことするの、と困惑していたが、来てもらうことになった。
しばらくしてお寺さんがH子のお母さんと妹を連れて到着した。
私はうちの家族には見せたくなかったので、外食するように言って外に出した。
そして、お寺さんはしめ縄のようなものでH子を巻いて、祈祷を始めた。しめ縄は結界だそうだ。
私たちは座って見ていた。

【つづく】 心霊体験の話・霊を呼ぶ同級生【その4】 - reikonoburogu霊子の日記

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