reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・家族に憑いた霊【その2】

前話は 心霊体験の話・家族に憑いた霊【その1】 - reikonoburogu霊子の日記

【つづき】

翌日N先輩がバイクで迎えに来てくれた。N先輩は昨日、私がいけなかった代わりにR子さんの家へ行き、泊ったそうだ。
どうだった?と聞くと、やはり音がするという。
なので、親には「N先輩の家に行く。今夜は泊まるかも。」と話し、N先輩と一緒に許可をもらった。
夕べ聞いた音は、スリッパをすって歩くような音と、猫の鳴き声のようなギャーと言う音だったそうだ。なので何かは居るという。
R子さんの家に着くと、昨日は何も感じなかったのに、今夜は家が歪んで見えた。なので、お父さんか弟さんに憑いてるのかな、と思った。
バイクをカーポートの車の後ろに止めたのだが、車は2台縦列に止まっている。奥には昨日も止まっていた軽自動車。手前は日産のサニーだったが、そのサニーから、パイーンというような変な音がした気がした。ああ、お父さんに憑いているのかな、と思った。
家に入るとお母さんとおばあちゃんが迎えてくれた。が、やはり家の中も歪んで見える。なのでそう伝え、「今なら霊が居ると思います。」と言った。するとR子さんが「マジでー」と言った。
奥からお父さんが出てきたのだが、見ても何も憑いているようには見えなかった。
お父さんとも挨拶してリビングに入っていくと、弟さんが座っていた。こんにちはと挨拶したのだが、やはり弟さんにも何も憑いていない。でも、玄関と廊下は歪んで見えている。R子さんに「昨日のピアスはどうした?」と聞くと、「あ、忘れてた。」と言って靴箱から取り出した。そして「あ、ごめん。」と言った。見ると、ピアスの針の部分と頭の部分が外れていた。「昨日、この靴使った?」と聞くが誰も触っていないと言う。私は霊にやられたと思った。
みんなに今の状況を説明した。今家族の誰にも悪い霊が憑いていないが、昨日は普通だったのに玄関や廊下が歪んで見える、と。
で、「もしかしたら、車に何か憑いているのかも。」と言ったら、「あの車は新車の時から購入したものだから事故車でもないし、人身事故もないし。」と言われた。
「でも、あの車からパイーンという音が聞こえたんですよ。」と話していたが、話の最初から小さく鳴く猫の声も聞こえていた。
なので、「床下か天井裏に猫が居ませんか?」と言うと、おばあちゃんが「は、猫は居ないけど、私にも鳴き声が聞こえてた。」と言った。すると弟さんも「僕にも何日か前から聞こえてた。」と言い出した。
だが、床下は数日前に来た水道工事の人が入ったが、何も言われなかったそうだ。天井裏はわからないので、お父さんが見に行くことになった。押入れの上から入ってみたが、少し荷物が置いてあるだけで何もないそうだ。
私はヤバいと感じた。すると、「あの、ちょっといいですか?」とはっきりした男性の声が聞こえた。「えっ」と私が振り向くと、みんなが「なになに」と驚いたが、姿は何も見えなかった。しかし、声は続いた。「じつは、自分も迷ってて、出るに出られないんですよね。」と言う。「だったら、あなたが居る場所を教えてくれたら、その場所に何かあっても家族でどかす事が出来るけど。」と言った。
するとN先輩が小声で「カメラ撮ろう」と言ってきた。私は「どっちでもいいけど」と答えた。
「ちょっと前、洪水の時に自分が流されてきまして、ここにたどり着いたんですよね。」と言うので、「え、その時に死んだんですか?」と聞くと「違いますけど。」と言う返事。
「夜に歩き回っているのはあなたですか?」「いや、それは僕じゃないです。」
「じゃあ、玄関で音を立てているのはあなたですか?」「いや、それも僕じゃないです。」
「じゃあ、あなたは一体何なんですか?」と聞くと、「ギャー」と猫が喧嘩するときのような声がした。
なので私は家族に「こいつは猫ですね。」と言った。家族は「猫ー?」と驚いていた。
「でも、玄関の音や足音はこいつじゃないと言ってます。」と説明した。
「え、じゃあ、私たち、どうすればいいんですか?」と聞かれたので、「猫は興奮気味で話にならないので。」と言って、私の霊視道具の指輪とブレスレットを付けて家の中の霊視を始めた。
すると、玄関の下駄箱の中に妖怪のような老婆の姿が見えた。白髪でぼさぼさの髪だった。
その老婆が靴箱を出たり入ったりしている。緑色に見えるし、良くない霊だと思った。だが、昨日は見えなかったし、時間限定で来るのかなと自分では思った。
すると今度は、白いふわりとした布を被った妖怪の様な霊がズズズっと廊下の壁から現れて、応接間に入って行った。
今度は「キュイーン」と言う、ミキサーを回すようなことがした。と同時にお母さんかおばあちゃんの小さな声で「あらあら、こんなところに・・・」と聞こえた。なので、「昨日の夜、何か探し物しました?」と聞いたが「いいえ。」という。
「お台所で何かありましたか?」と聞くと、「いや、ただ、頂いた桃の缶詰でジュースを作ってた。」と言われた。なので、やはりミキサーだと思った。「その時、あらあら、というような事がありましたか?」と聞くと、「あ、いや、ミキサーを回していたら、電灯が点滅して、あらあらと言ったけど。」という返事だった。電灯の点滅は霊がよくやることだ。
すると、R子さんが「え、それが分かるんですか?」と驚いていた。
「たぶん、このピアスが昨日あったことを見せてくれていて。」と言った。
そして、私は「台所の霊と、白い布の霊と、老婆と、3体います。」と説明した。
でも、この土地は先代の古い家を壊して建て直したので、土地も代々のものでお墓だったとかいうこともないということだった。
私には、感じた3体の霊の出どころもわからないので、手こずるな、と思った。

【つづく】心霊体験の話・家族に憑いた霊【その3】 - reikonoburogu霊子の日記

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