reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・先輩の妹【その1】

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校生の頃、同じ電車で通学する一つ上の先輩がいた。別にそれほど仲がいいわけではなかったので、すれ違うと挨拶する程度だった。
そのM子先輩が、ある日駅のトイレで、「ちょっと来てくれる?」と声を掛けてきた。
何か気になるようなことがあるのかと思ってついて行き、「なんですか?」と聞くと、「ねえ、幽霊って信じる?」と聞いてきた。「信じます。」と答えた。私が見えるとは言ってないが、テレビなどでも幽霊の話はよくやっているので、信じていても問題はないと思ったのだ。
しかし、「見える人?」と聞いてきたので、そこははっきり「見えないです。」としらを切った。
「わかんないんだけど、信じてはいます。」と答えた。
「わたしね、見える人なの。」と言われた。「へー、すごーい。」と言うと、「そういう猿芝居はしなくていいから。絶対見えてるはず。」と言われた。
私がしぶしぶ「はあ。」と曖昧に答えると、「実は、年の離れた妹がいて、まだ3歳なんだけど、最近幽霊が憑いているの。」と言う。
「うちの父と母は、そういうの信じない人だから、一緒に見て欲しいんだけど。」と言われた。
自分の幻覚かどうかを確かめたいようだった。
私は内心、「超めんどくさい。」と思って、「え、今日バイトなんです。」と嘘をついた。
「ああ、じゃあ、バイトが休みの日でもいいので、一回ちゃんと見て欲しい。」と言われた。
真剣に言われたので、さっき嘘をついた自分が恥ずかしくなって、バイトを休んで見に行くと言った。
先輩の家は知らなかったが、これから妹を保育園に迎えに行くという。その保育園は知っていたので、駅から自転車に二人乗りして向かった。
保育園に着くと、その子が寄ってきて、「遅かったね。」と言った。まだ5時前でそれほど遅い時間ではないと思ったが、「ごめんね。」と言うと、「もう待ちくたびれた。早く帰ろう。」と言う。その口調はとても3歳とは思えない、落ち着いた口調だった。普通ならまだ言葉がはっきり出ずに、「おはよー」を「おかよー」と言ったりするものなのだが、そんな様子はみじんもなく、まるで大人と話しているようだった。
なので、その子を見ると、男の霊が憑いていた。
M子先輩に「男の人?」と言うと、小さく「うん」と返事した。
妹が私の方を見て「友達?」と聞いてきた。「うーん、友達と言うか、先輩と後輩。」と答えた。
普通3歳なら先輩とか後輩とか分からないはずだと思ってわざとそう言ったのだ。
すると、「へー、え、後輩?」と聞いてきた。
「うん、後輩。」と答えたが、先輩に「あれ、言わされてるんじゃない?」と言うと、「うん、言わされてる。」と返事した。しかし、親は「すごい頭のいい子だ。」と言っているそうだ。ある日突然、そんなしゃべり方になったのに、「この子は、文字も読めて、言葉もはっきりすらすらしゃべれるのは天才だ。」と言うそうだ。
「ごめんけど、今日、うちに来てくれない?」と言われたので、ガチでめんどくさいと思ったが、乗り掛かった舟なので「いいですよ。」と言った。
妹に先輩が「今日、後輩連れてっていい?」と言うと、「いいよー」と返事していた。
家まで付いて行くと、比較的新しい戸建てのかわいい感じの家だった。
「建てたばっかりなんですか?」と言いながら家に入り「お邪魔しまーす。」と言ったが、両親は仕事でまだ帰っていなかった。
すると、妹が「お茶用意してあげて。」と先輩に向かって言った。私が「お姉ちゃんに対して当たり強くない?」と小言を言うと、「え、そう?」と言われた。
「あなたが本当に3歳なのかどうかは、私には関係ないしどうでもいいけど、私に対してそんな口きいたら、叩くよ。」と言ってやった。
すると「あー、わかった。じゃあ、やめる、やめる。」と言う。とてもじゃないが3歳ではなかった。
先輩がお茶を出してくれて「どうぞー」と言ってくれたが、妹は「本当は何しに来たの?」と言ってきた。
私はムカついたので、「お前と話しに来た。」とキツク言った。
すると先輩が「そういう言い方しないで。」と小声で頼んできた。
「なんで?」と言うと、「たぶん、私のお父さん。」と言う。「はあ?」と言うと、先輩がお母さんのお腹の中で妊娠中にお父さんが亡くなったそうだ。お母さんはずっと一人で先輩が中学になって手がかからなくなるまで育てたそうだ。そこで再婚して出来たのがこの3歳の妹だと聞かされた。
「わたしはお父さんに会ったことが無い。」と言うので、「じゃあ、なぜお父さんだと思うの?」と聞いた。
「雰囲気。」と言われた。お父さんの写真は見たことがあるそうだが、今妹に憑いている霊の顔はハッキリ見えるわけではないそうだ。なので、「聞いてみれば。」と言った。でも霊とは話すことは出来ないようだ。妹に聞いたこともあったが、「はあ?」ととぼけられたそうだ。
「あなたは直接霊と話せるよね?」と言われたので、「えー、大変。何か買ってよね。」と言って話し始めた。

【つづく】心霊体験の話・先輩の妹【その2】 - reikonoburogu霊子の日記

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