reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・母親の生霊

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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知り合いで、子供が生まれないと悩んでいる夫婦がいた。
ご主人と話すチャンスがあったので少し詳しく聞くと、何度も流産していると言う。
だが、そのご主人の背後には、ものすごく黒々した靄が渦巻いて見えた。普通は見える守護霊も見えなかった。
話しをしている途中にも、異形な雰囲気が感じられた。
病院からは、少し子宮を休ませた方が良いと言われたそうだ。ご主人の両親もとても心配しているそうだ。
奥様は体が弱かったりするのか聞いてみた。しかし、普通に健康でお酒も飲むそうだ。
元々バレーボールをしていたし、スタミナはある方だと言う。
病院で自分も奥さんも調べてもらったが、精子卵子に異常はないと言う診断だったそうだ。
そんな話しをしばらくしていると、「ふっ」と小さな声が聞こえ、ご主人の頭から女の人の顔がぶわっと一瞬現れ、すぐに戻った。
するとご主人が「おおっ」と言って身震いをした。一瞬悪寒が襲ったようだ。後ろの靄は消えた。
今度は「離婚とか考えているんですか」と聞いてみた。
「いやいや、大恋愛でようやく結婚したし、そんなことは考えていない。出来なければ仕方ないので一生二人で暮らそうと言っている。」
「それは、お互いの両親とも話していますか?」
「どちらも、出来なければ仕方ないと言ってくれている。なので焦っているわけではないんだよね。」と言われた。
その時はそれで帰った。
ひと月位してまた会った時、話をされた。
「嫁が妊娠したかもしれないんだよね。さっきラインが来た。」と言われた。
「良かったですね。」と話していたら、ラインに陽性反応の画像が来た。
「すごーい」と話していたが、ご主人の頭の横からまたぬーっと女の人の顔が現れた。うなだれた顔だった。
そしてその顔が消えたとき、またご主人がぶるっと震えた。
気になったので「奥様がまた流産しないといいですね。」と言ってしまったが、「いや、縁起でもないこと言わんでよー」と、ご主人はいたって上機嫌だった。
でも、私は気になって言わずには居れなかった。
「こんなこと言ってごめんなさいね。せっかく妊娠したけど、色々ちゃんとしないとこの子も生まれてこれないかもしれないですよ。」
「え、なんで?」「うーん、昔から直感だけは働くんですよね。」と言った。
すると、またぬっと女の顔が現れた。今度は私を睨み付けてきた。そしてまた消えたので、「ほら、ぶるぶる来るよ。」と言うと、ご主人の体が震えた。「なになに?」とご主人も怪訝な様子だった。
その時、その女の人は、ご主人の母親だと分かった。睨み付けてきたときの顔がご主人そっくりだった。生霊だったのだ。
私は「一人っ子ですか?」と聞いてみた。
「いやいや、妹がいるよ。二人。でも男は俺だけ。」との返事。
「じゃあ、妹さんは結婚してますか?」
「ああ、もう姪っ子、甥っ子もいるよ。でも、妹は腹違いなんよね。」
なんだか複雑な家庭環境のようだが、父親が愛人にできた子供を引き取ったらしい。
ともかく母親は何かあるので、私は「子供が出来たことを、お母さんには報告しない方が良いよ。」と言った。
安定期までは知られない方が良いと思ったのだ。
ご主人は、びっくりしていたが、その場では黙っておくと言ってくれた。
それから3カ月ほど会わなかったので経過を知らなかったのだが、久しぶりに会ってまた話をした。
すでに6カ月になったが、まだ両親には話をしていないそうだ。
さすがに隠せない時期だと思ったが、嫁の調子が悪いのでと言ってあるそうだ。
母親には妊娠したんじゃないかと聞かれたが、コロナもあって会えないし、とはぐらかしているそうだ。
さらに8カ月になった時、また会って話したが、女の子だと聞いた。
なので、私の前で母親に電話をしだした。そろそろ話すと言う。
母親が出ると、世間話をした後、実はと妊娠を告げた。
電話からは「あ、ほんとー」と明るい声がしたが、それとは裏腹に、ご主人の頭の横から鬼の形相の顔が現れた。
それが消えるとき、また「ぶるぶるなるよ」と小声で言うと、これまでになく体が大きく震えた。
電話からはまだ明るい声で「何カ月になるの?」と聞いてきたので「うん、もう8カ月になるよ。」と言うと、
急に暗い落ち込んだ声になり、「あ、ほんと。」との返事。
「いやあ、内緒にするつもりはなかったけど、なかなか言うタイミングが無くてさ。」とご主人。
「へー、じゃあ産まれるの」と暗い声。
「産まれるさー。」と明るい声。
「ほんと、じゃあ、今度遊びに来て。」と暗い声。
「うん行くよ。でもどうしたの、元気ないけど。」とご主人。
「いや、妊娠してすぐに報告欲しかった。」
「ああ、ごめんねー」とご主人が言って電話を切った。
私はご主人に、「途中から声が変わったね。」と言った。
私は産まれてしまうまで心配だなと思った。
それからしばらくして、次に会ったときは生まれた子供の写真を持ってきて見せてくれた。
心底「よかったねー」と言った。が、ご主人は話を続けた。
「でも、とても大変だった。」と言ったご主人には、母親の生霊が見えなくなっていた。
「どうしたんですか?」と私。
「ねえ、君は霊とか見える人?」と聞かれたが「さあ、どうですかねえ」とお茶を濁した。
「あの後、実家に遊びに来るように言われてたので、嫁と二人で行ったんだよ。そしたら嫁が階段から落ちたんだ。」
「ええっ、大丈夫だったんですか?」
「まあ、お尻からダンダンダンと落ちたので、救急車で運ばれたけど、母子ともに大丈夫だった。」
「よかったですね。」
「でもさ、嫁が、お袋が背中を押した と言うんだよね。」
「え、まじで?」
「いや、本当の事は分からないけど、うちの嫁とお袋は、めちゃくちゃ仲が良かったから。でもお袋がものすごい顔をして押してきたって言うんだ。」と心配な様子。
「それからしばらくしてお袋が料理を作って持ってきたけど、嫁は怖くて食べられなかったんだ。」
「お袋からは、嫁用に栄養のあるものを用意したからこっちは嫁だけに食べさせるように言われたけど、食べられないから自分が食べた。」
するとご主人はその日の夜、お腹がめちゃくちゃ痛くなって食あたりを起こしたそうだ。
原因は除草剤などに使われる成分が料理に入っていたからだった。
私は母親の強い決意を感じた。
なんとか生まれたが、母親はコロナを理由に病院にも来なかったそうだ。
退院後母親と会った時も、一切抱っこしなかった。
だが、しばらくすると母親の方から会いたいと言われ、会うと謝罪されたそうだ。
あの時はまだ子離れが出来てなくて、自分の息子が取られるようでひどいことをしてしまった、と嫁に言ったそうだ。
私は、すでに解決したのでご主人から生霊も消えていたのだと理解できた。

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