reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・長崎の幽霊

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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産女(うぶめ)の幽霊と言う伝説がある。
むかし、お寺の近くで、毎晩飴を1個だけ買いに来る女の人がいて、不審に思って付いていくとお墓の中に消えたそうだ。
そのお墓で赤ちゃんの泣き声がするので掘ってみると死んで土葬となった女の人と一緒に赤ちゃんがいたという。
赤ちゃんはお寺に預けられたそうだ。
翌日女の幽霊が赤ちゃんを助けてくれてありがとうと言いに来て、何かお礼をしたいと言う。
助けた人が、この辺は水が不足しているので、水が出るとありがたいと言うと、後日、櫛が落ちているところを掘ってくださいと言って消えた。
櫛が落ちていたので掘ると水が出て井戸になったそうだ。
そんな話が各地にあって、場所は長崎だったり山梨だったり山形だったりしている。
心霊スポットが好きな私は、友達数人と長崎に観光に行った時、美人幽霊の掛け軸があると聞いたので、そのお寺に行くことにした。
お寺手前の坂道を歩いて上っていると、どこからか赤ちゃんの泣き声が聞こえてきた。産まれたばかりの感じだった。
え、と思って友達に「赤ちゃんの泣き声がせん?」と聞いたところ、「せんよ、気持ち悪い、やめて」と言われた。
もう少し歩くと足がガクッときてカサカサと物音が聞こえた。
お寺に着いて掛け軸を見ていると、説明役の住職さんが何か質問は無いかと聞いていた。
説明を聞いていた東南アジア系と思われる若い外人のお客さんが、産女の幽霊について聞いた。
住職さんは、「そうです、世間にはいろいろ話があるけれど、あの話は長崎県が発祥で、飴の井戸とお墓は残っています。この寺の前の坂を下った中腹のところに井戸があります。」
と説明していた。まじかーと思った。
友達も、「あんたが泣き声を聞いたところじゃない?きもいー」と言っていた。
質問をしたお客さんたちと一緒に寺を出て坂道を下っていると、あそこじゃない、などと話していたが、
泣き声がしてきて、だんだん近づいてくると、石の祠(ほこら)があった。私は手持ちのミルクキャンディーを1個お供えした。
次の日、バッグの中に、1個だけ途中まで舐めたミルクキャンディーがあるのに気付いた。
その包み紙には、私が書いたマジックのハートマークがあった。昨日確かにそれをお供えしたのだ。
罰当たりな気がして捨てるわけにもいかず、もう一度祠に行って、「食べてくださいね。」と言ってお供えしなおした。
泣き声はまだ聞こえていたが、かすかに「ありがとう」と言う声も聞こえた。
その時の様子は、友達がビデオに撮っていたのだが、後から見直してみると、ありがとうの声も入っていた。
一緒に見た友達は「何なのー」と叫んでいた。産女の幽霊の声だよと言ったが、他の幽霊じゃないの?と信じてもらえなかった。

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