reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・霊を呼ぶ同級生【その1】

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校の頃、同級生であまり付き合いたくない子がいた。H子という。H子は、人から聞いたことなどを大げさに吹聴したり、うそをついたりする子だったのだ。
そのH子とクラス内の席替えで同じ班になった。
あるときH子が自分は幽霊が見えると言い出した。同じ班の子はみんなH子を信じてはいなかったが、暇だったので一人が「どんなのが見えるの?」と聞いてみた。
「ずっと小さいときから見てきたから、最初とかは覚えてないけど、最近だと、うちの団地の上の方から男の人が飛び降りるのが見える。」H子の家は、駅のすぐ前の団地の3階で、駅まで帰って団地を見ると、飛び降りる男の人が良く見えるそうだ。あと、2階から3階の踊り場に男の子が体操座りをしていることもよくあるそうだ。
子供の頃にH子がおばあちゃんちに行くと、古い日本家屋の縁側を、着物姿の女性がぐるぐる歩き回っていたりするそうだ。
別の子は「私は見えないけど、お父さんは昔見えてたみたい。」などと心霊体験の話になった。
なので、一人ひとり順に聞かれたが、他の子はそんな体験は無いと言う。
最後に私も聞かれたが、全然ないと答えた。
じゃあ、今度この6人で肝試しに心霊スポットに行かない、という話になったが、皆自宅がバラバラで遠くて集まるのが大変なので行かない。などと話していた。
するとある日、見えると言っていたH子が学校を休んだ。それまで学校を休むことはあまりなかったのだが、その日からぱったり来なくなった。1週間休みが続いたが、先生も何も言わない。さらに翌週も休みが続いた。さすがに先生に聞くと「体調不良じゃないの?来週は来るでしょう。」とあまり気にしている様子ではなかった。
別に仲がいいわけでもなかったので私も気にしていなかったのだが、H子と仲のいい隣のクラスのG子がやってきて、「お父さんが霊が見える子がいるんでしょ。」と言ってきた。その子が「昔見えたらしいというだけだよ。」と答えると、「最近H子が部屋にこもって出てこないらしくて、お母さんが幽霊に憑りつかれているとずっと言っている。」と言う。その話を聞いていた、私が見える事を知っているA子が「あんた、行って見てあげれば?ほんとに幽霊ならね。」とこっそり言ってきた。
結局、その班の子たちではなく、いつも一緒に肝試しに行く仲のいい子たちと行くことになった。こっちの子は半分はH子の事を知らないが、肝試しのいつものノリでバイクに分乗して出かけた。
みんなでその駅に着いた瞬間から、私は寒気が止まらなくなった。
団地を見上げると、H子の部屋を知らないのに、黒いもやもやの不気味な雰囲気ですぐに分かった。
これはやばいと思った。
G子が、「案内するね。」と言ったが、「3階の一番手前の部屋でしょ。」と私が言うと「そう、なんでわかったの?」と驚いていた。
部屋まで行くとH子のお母さんが出てきて「まあ、7人も心配して来てくれてありがとう。」と言ったが、ここまで来るのに、飛び降りる男性も座り込む男の子も居なかった。だが、階段を這って降りる女の人や2階の黒いシートが張られた窓に手が張り付いているのは見えた。
部屋に入ると、たくさん押し掛けたのでH子も驚いていた。
するとお母さんが、「今日は14時からお寺さんに来てもらうことになっているので、それまでしか時間ないけどね。」と言ってきた。しかしその後ろには、ひょろひょろでガリガリの男の霊がふわっと纏わりつくようにして立っていた。
それだけでなく、台所のダイニングテーブルにはおじいさんが、お手洗いのところから新生児と思われる子供の泣き声が聞こえたり沢山居る。
H子に「幽霊が見えるなら、自分で見えるんじゃないの?」と聞くと、「あの時は話を盛ってた。」と言った。「実はあの日の夜から、頭が痛くて、自分が飛び降りる夢を見る。でも、ピクンとなって目が覚める。それが二日続き、体操座りをさせられる夢とか見る。」と言う。
お母さんも頭痛持ちでも肩こり症でもなかったのに、あれから痛いと言うそうだ。
お父さんは通勤の途中で、誰かに突き落とされたような感覚がして、階段から落ちて腰の骨を折って入院中だそうだ。
そんな話をしていると、友達が大勢来て喜んだお母さんが「お昼にピザでも頼もうね。」と言ってくれた。遠慮したがH子もハイテンションになって一緒に「食ってけ、食ってけ」と言って結局頼んでくれた。
しかし、H子がそう話している時に、私には「ふーっ、ふーっ」という低い声が聞こえていた。
H子を見ると、首に黒いもやもやが纏わりついているのが見えた。
なのでH子に聞いた。「もしかして首つりした人の話とかしなかった?」というと、「何で知ってるの?」と答えた。
私は、H子が話をした霊が集まってきているように思えた。
なので「そんな話は言わない方がいいよ。」と言った。

【つづく】心霊体験の話・霊を呼ぶ同級生【その2】 - reikonoburogu霊子の日記

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