reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・トンネルのお婆さん

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校の頃、仲のいい7人でよく肝試しに出かけていました。
交通量もそこそこあるトンネルに出かけたときです。バイクで行ってたので、結構音が響くんですね。
そのトンネル自体も1キロほどある、結構長いトンネルでした。
夏だったので、夜9時ごろ待ち合わせて出かけたんですが、そのトンネルには心霊現象の話が色々あって、例えば、トンネルの中ほどでクラクションを3回鳴らすと女の人が上から降ってくるとか、あるのですが、私たちはバイクなので、中で写真を撮って、写れば面白いよね、などと話してました。
最初はそのまま走って行って、何事もなく通り過ぎたので、その先のコンビニで休憩して、今度はゆっくり戻ってみようと言うことになりました。
走っていると、中で少し広くなっている非常駐車帯があるので、そこにバイクを止めて写真を撮ることにしました。
対向車はあるものの、前も後ろも車が来ていなかったので、非常電話の横にバイクを止めて写真を撮っていました。
ふっと気づくと、反対車線に白い着物を着た見知らぬお婆さんが立っていました。
他のみんなは気づいていないようで、おしゃべりをしていました。私が「あそこにお婆ちゃんが立ってる。」と言うと、みんなは「どこに、どこに? 私には見えない。何しているの?」などと言いました。
割烹着を着てこっち向いて立ってるけど、表情までは見えませんでした。ただ立っているだけでしたが、いつ近づいてくるかわからないので「出ようか。」と言い合って、走り出してトンネルの外に向かうと、対向車が来て、パッシングをしたように見えました。もしかすると、トンネルの外にお巡りさんが居ると言う意味なのかもしれないと思いました。
なので、制限速度でゆっくり走っていました。
出てみても、パトカーもいないし、警官も見えなかったので、何だったんだろうね、と思いながら、その先のコンビニまで行きました。そこでも写真を何枚か撮って、解散しました。
先輩に、写真の現像が出来たよ、と声を掛けられ、学校の屋上で、写真を見ることにしました。
何枚かの写真には、靄のようなものがかかっていたり、黄色い閃光が入っていたりして、人がまともに写っていませんでした。
なので、心霊写真にしては弱いよね、などと話していたのですが、そのうち、N先輩が、「そういえば、あの時、パッシングされたと思うけど、何だったんだろうね。」と言い出しました。
「でも、何もなかったので、段差で車体が揺れただけかもしれないね。」と話していました。
何日か後に、そこでお婆ちゃんが車にはねられて死んだというニュースを見ました。名前と年齢は出ていましたが、写真までは出ていませんでした。
長いトンネルで、めったに人が歩かない場所なのに、なんでだろうと思いました。
学校で友達と「ねえ、ニュース見た?」「見た見た。お婆ちゃんが死んだみたいだけど、まさかよね。」などと話していました。
仲間の一人の先輩が、トンネルの先に自宅があるので、みんなでそこを通っていた時、「車が事故を起こしている状態」という映像がパパッと頭に浮かびました。
何日か後に、その映像と同じような車が事故っているニュースを見ました。
なので急に不安になり、そのことをみんなに言いました。「あの時、お婆ちゃんが見えたけど、そのあとニュースで死んだと流れていたし、事故の映像が頭に浮かんで車も見えたけどその後、同じ車の事故のニュースが流れた。何か予知なのかな。」と。
なので、「次、何かで通るときに、映像が頭に浮かんだら、教えてね。」と言われました。
少しして、先輩の家に行った帰りに、私とA子ちゃんとでそのトンネルを通っていると、お婆ちゃんが、白い着物を着た状態で、トンネルの中をうろうろしているのが見ました。
なので、その先のコンビニに寄って、A子ちゃんに「さっき、お婆ちゃんが、白い着物でうろうろしてた。」と言いました。「でも、お婆ちゃんはもう死んでいるから予知ではないし、なんなんだろうね。」と話しました。
何日かしてから、仲間の一人がトンネルで指輪を見つけた、と言い出しました。「もしかしたら、お婆ちゃんはその指輪を探してたのかもしれないね。」と話しました。「その指輪どうしたの?」と言うと「そのまま放って来た。」と言われました。
私とA子ちゃんがバイクで走っていて私はまた頭の中に映像見えました。ピカッと光った何かを見つけ、あ、指輪だ、と思った瞬間に、トラックにドンと当てられ、バイクごと撥ね飛ばされる瞬間でした。
以前の映像も予知だったので、これも予知かもしれないと思いました。
なので、A子ちゃんに、「ともかくトンネルを抜けずに、戻ろう。」と言いました。
A子ちゃんは「わかった。」と言って、Uターンして戻り、コンビニの駐車場に入ってその話をしました。
すると、夜だったし怖いので、A子ちゃんが、「泊っていい?」と言いました。
A子ちゃんとは、めちゃくちゃ仲が良かったので、親も文句を言わないと思って「いいよ。」と言って、その日は私の家に泊まりました。
私の部屋で寝ていると、「コンコンコン」とノックの音が聞こえました。うちの家族は普段ノックなんかせずに声を掛けて入ってきます。「はあ?」と思ったらA子ちゃんにも聞こえたようで、無言で目が合いました。
すると「なんで、トンネル抜けなかったの?」という声が聞こえてきました。
私はさすがに怖くて、でもドアをバーンと開けると、白い割烹着を着たお婆ちゃんが白目で立ってて、「ワー」と叫んだけど、A子ちゃんには、声は聞こえたけど、その姿は見えなかったそうです。
すると、そのお婆ちゃんの顔が、ニコッと笑ったけど、口の中が真っ黒でした。
「こわー、出て行って、出て行って。」と言ったので、父と母が来て、「あんた、うるさい。何時だと思ってるの?」と言われました。
すると、そのお婆ちゃんは、床に吸い込まれるようにすっと消えていきました。
みんなにその話をすると、「じゃあ、轢かれたお婆ちゃんと、最初に見たお婆ちゃんは、違う人だったんじゃない?」と言われました。
私は「確かに。」と思いました。
車が事故った場所も、お婆ちゃんがうろうろしていた場所も、私がトラックに追突される場所も、すぐ近くでした。
なので、姉が「最初に見えたお婆ちゃんが、人をあの世に引きずり込もうとしていたんじゃないの?」と言うと、「ばれたか。」という声がみんなに聞こえました。なので、わーっとなって、家の中にまで来ていると心配になって、翌日お寺さんに来てもらってお祓いをしてもらいました。

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