reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・私の指輪

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私の友達のM子は、看護師で、眼科に勤めている。
最近そこで、患者さんが何人も、黒い人影が駐車場の隅に立っていると証言してくるそうだ。
雨の日だけ、立っているのが見えると、小学生や80代のおじいさんなど、言ってくるけど、M子には見えないそうだ。
でも、聞いた人が気持ち悪がって、患者さんが減ってもいけないので、あまり人に言わないでと頼んでいたそうだ。
M子は私が家が近いので、その場所をよく車で通ることを知っている。
なので、雨の日に見えたことない?と聞いてきた。だが、最近はたまたま雨の日に車に乗っていなかった。なので、見ていないと答えた。
それからしばらくして、その病院に研修の学生さんが二人来るようになった。男子と女子一人ずつだった。
夕方、男子の研修生が、「あのー、すみませーん。」と何か言いにくそうに話してきたのだが、「何?」と答えたそうだ。
すると、さらに言いにくそうに「もう、病院は閉めましたよね。」と言ったそうだ。「そうよ。」と答えると、「じゃあ、あの待合室に座ってある方は?」と言われたそうだ。
「ええ?」と言って、消してあった待合室の電気を点けてみたが、誰もいなかった。
だが、その研修生が「うわうわあー」と声をあげた。
でも見えないM子には何が起こっているのか分からない。
「あのね、最近幽霊が出るって聞くんだけど、それは外の駐車場の隅で、ここではないんだけど。ここに居るの?」と聞いてみた。
「ま、ま、待合室の中に座ってますー。」と怯えて言ったそうだ。
なので、M子は「とうとう中まで入って来たんだ。」と思ったそうだ。
やめて欲しいと言いに行こうとすると、研修生が、「やめた方が良いです。ガチでヤバ目です。」と言ったそうだ。
他の看護師さんとも「ほんと最近多いよね。急にだよね。前で事故が起こったわけでもないのにね。眼科だから病院で死人が出たわけでもないしね。」と話していた。
「その人、何しているの?」と聞くと、研修生が「ただ、うつむいて座ってます。」と言う。
「女性?男性?」「黒い影なのではっきりしないけど、女性だと思います。髪の毛が肩までかかっているし。」とのことだ。
なので、M子が「私の後輩に、とても霊感が強い子がいるんで、今度見てもらおうかね。」と私の事を言い出したそうだ。
その日はそれで帰ることにして、みんなで「付いてこないで、付いてこないで。」と言いながら、帰ったそうだ。従業員用の駐車場は少し離れていて、患者さん用の表の駐車場は通らなくてすんだ。
次の研修の日は、晴れていたのに、夕方に凄い土砂降りになった。M子が、雨だとまた駐車場に居るかもしれないと思い、外を見ると、何も見えないのだが、視界が急にずれたような気がした。
「見えないけど、居るのかも?」と思ったそうだ。
すると隣にいた研修生が「いや、わからないです。」と繰り返した。
聞くと、女性の霊が、M子のすぐ横に居て、M子に向かって「私の指輪を知りませんか?」と何度も何度も聞いているそうだ。
研修生は代わりにわからないと答えてくれていたのだ。
それを聞いて、M子は、「私はあなたが見えていないけど、指輪なんて知りません。」と言ったそうだ。
すると、「はああ。」と言って、待合室の椅子の方へすすすすすと移動したそうだ。
M子は家に帰ると、旦那さんに、「最近話してた幽霊だけど、今日、指輪知らないかと聞いてきたんだよ。」と言うと、「おまえ、盗んだんじゃないのか?」と言われたそうだ。「そんなの知らない。」と答えたが、なんとも腑に落ちなかった。
次の日、M子の娘が熱を出した。コロナにかかっていた。M子は濃厚接触者になるので、病院から休むように言われた。なので、数日自宅に居たが、その日も雨で、今頃病院に出てるんじゃないかと思ったそうだ。M子の家は、病院から近い、アパートの2階だった。
すると、娘がベランダの窓から外を見て、「お母さん、あの人誰?」と言ったそうだ。見ると、雨が降っているのに傘もささずに雨の中に立っていて、こちらを見上げていたそうだ。
M子は、「こわい」と思ったが、それでも窓から顔を出して、大きな声で「指輪なんか知らないよー」と叫んだそうだ。
娘がそれを見て、「あの人誰?」と言うので、「最近病院に出る幽霊だよ。」と言ったそうだ。
するとそのタイミングで、M子の携帯が鳴った。病院からだった。
M子が電話に出ると、「研修の子が、どうしても連絡してほしいと言うから掛けた。代わるね。」と言って研修生が電話に出た。
さっきまでいた幽霊が、居なくなったけど、やっぱり指輪、指輪と言ってる。M子の家が近いので、M子を心配して掛けてきたそうだ。
M子が「そう、的中してる。うちの前の駐車場に居てこっちを見てた。」と言うと、「ほんとに指輪は知らないですか?」と聞くので、「指輪なんて結婚した時の結婚指輪と自分で買ったご褒美指輪が1個あるだけだ。」と言ったそうだ。
そうこうしていると雨がやんでいて、娘が「居なくなっている。」と言ったそうだ。
その間、M子は私にも何度か電話してたそうだが、私が少し遠出をしていて用事をしていたので、全然出られなくて、その後掛け直したらそう言って、出来れば来て欲しいと言われた。
家に帰って夕飯の用意とかしなければいけないので、時間がないけどちょっとだけでいいならと言って、M子の家に行った。
だが、駐車場を見ても何も居なくて、私はそのまま帰った。
次の日の朝、M子の息子が、「女の人が洗面台の向こう側に立ってた。」と言ったそうだ。
聞くと、顔を洗って前の鏡を見ると、一瞬、髪が肩まで位の女の人の黒い影が見えたそうだ。
すると、旦那さんが「百均でもなんでもいいから、お前指輪を買って置いとけよ。」と言ったそうだ。
なので、慌てて指輪を買ってきて、玄関先に置いて、「これでいいなら上げるから。」と言ったそうだ。
その後、病院に出勤するときも指輪を持って行き、目撃された駐車場の隅に置いて、「あげるから、こないで。」と言ったそうだ。
仕事が終わって、帰りにその場所を確認すると、指輪は真っ二つに割れていたそうだ。
M子は「患者さんの車も来るから踏まれたのかな。」と思ったそうだが、私は「踏まれたなら割れるんじゃなくて潰れるでしょ。」と思った。
それからも、息子と娘が時々、「指輪はどこですか?」という声が、家の中で聞こえると言うそうだ。
ご飯を食べている時とか、テレビを見ている時とか、ふとした時に「指輪はどこですか?」と言う声が聞こえるのだそうだ。
子供たちが怖がるので、住職に連絡したが、遠出しているので、帰ったら来ます、とのことだった。
私にも何とかしてよ、と言われるが、私もこれは出来ないなと思った。

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このお話には続きがあります。

心霊体験の話・私の指輪2 - reikonoburogu霊子の日記

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