これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私は少し先の前兆現象を感じることがある。道路を見ている時、「あ、あの人、こけるな。」と思って見ていると、滑って転んだり。追い越して行った車に「あんなにスピード出したら事故るのに。」と思うと、その先で事故を起こしていたりする。
しかし、全ての現象が前もってわかるわけではない。
私自身が滑ってコケて、腰を打った時、妹の運転で整骨院へ行った。
道路を走っていると、車がガタガタっとゆれた。私が妹に、「今の何？」と言ったが、「なにが？」と感じていない様子だった。「車がガタガタゆれたじゃん。」というと、「わからない。どんなふうに揺れたの？」と言われた。「何かぶつかってきたような感じ。」と言うが、妹は感じていなかったようだ。
私が腰を痛めているので、少しの揺れを大きく感じただけかもしれないと思った。
整骨院に着いて、治療を始めた。妹は、車の中で待っていると言った。
しばらくすると、妹が走ってきて「おねーちゃーん。」と叫んできた。「イノシシがぶつかってきた。車に。」と言ってきた。
「大丈夫なの？」と言いながら、窓から駐車場の車を見ると、ぶつかった拍子に脳しんとうを起こしたらしく、イノシシが倒れていた。
私がさっき感じたガタガタのゆれは、これだったのかな、と思った。
妹の車は後ろがへこんで修理に出さないといけないほどだった。私は、「大変ねえ。さっきガタガタ感じたのはこれだったみたい。」と言うと、「もうちょっと早く言ってくれれば、別の場所に止めたのに。」と言われたが、「場所までわかるわけじゃないし。」と思った。
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