reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・ドレス屋の子供

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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ある町の洋服屋さんでの話。
そこは、ドレスを専門に扱う若い女性向けの店だった。
すごく狭いのだが、とにかくたくさんの服が並べてある。そこに買い物に行くと、店の中に、その店には似つかわしくない5-6歳の女の子の霊がいた。私が服を見ていると、私のスカートを握って、「ねえ、ねえ、おねえちゃん、私が見える?」と言ってきた。
でも私は「見えない見えない。」と心の中でつぶやき、知らん顔をしていた。
「ねえ、見えるでしょ?見えるでしょ?」とさらに言ってきた。そのまま無視していたのだが、同じくらいの子供を連れたお母さんが店に入ってきた。親子で金髪に染めている派手目の親子だった。そのお客さんは服を選ぶと奥の試着室に向かった。試着室の横には、狭いがキッズスペースが用意されていて、金髪の子供はそこに居た。
すると、霊の子供が「はあ、来た来た。」とそっちに向かっていった。金髪の子供はその子が見えるのか、一瞬それを見て ふん と目をそらした。霊の子供がなにやら話しかけているようだった。すると金髪の子が「ママ」と呼んだ。試着室の中のお母さんは「ちょっと待って。」と言ったが、「ママ、早く来て!」と大きな声で呼んだ。
なので私が行って「どうしたの」と声をかけた。しかし私ではだめらしく、「何でもない」と答えた。
すると、霊の子供が金髪の子が持っていたボールをはじいて飛ばした。店員さんがそのボールを拾い、金髪の子に「投げちゃだめよ。」と言って渡した。「私じゃない!」と金髪の子が言うと店員さんはお母さんの方に「商品があるのでボールを投げないように注意してもらえますか?」と言った。
ようやくお母さんが出てきて「投げちゃだめ」と注意すると、霊の子供がそれを見てニッコリと大きな笑みを浮かべた。
私は少し腹が立って、「呼ばれてすぐに来てあげないからでしょ。自分のドレス選びに夢中で。」と言った。
私は金髪の子に向かって「幽霊の子が居るからねえ。」と言うと、「うん」と頷いた。
お母さんは訳が分からず「はあ?」と言った。
私は霊の子供を指さして、「はあ、じゃない。あんたの娘が持ってるボールを幽霊の子がはじいたから飛んでったんだ。そうよねえ。お姉ちゃん見てたけど。」と言うと、金髪の子は「うん。」と返事した。
「だけどあんたが見ててあげないから、店員さんも見えなくてあんたの娘が怒られてるんでしょ。」と言った。
すると、金髪の子は「わーん」と大きな声で泣き出してしまった。
しかし店員さんは「幽霊が? そんなばかな。頭おかしいんじゃないですか?」と言うので、ムカッと来たが、元は霊の子供なので、その子に向かって「おまえ、何が楽しいんだ!」と言った。
騒ぎを聞きつけてうちの旦那も入ってきたので、「幽霊の子がこの子を泣かせている。」と説明した。
だが見えない人にはわからない。なので、金髪の子に「みんな信じてないから、この子がしたことを せーの で真似しよう。」と言った。
霊の子供はこの騒ぎを 私は知らない と言わんばかりに澄ましていたのでまずはそれを二人で真似をした。
すると霊の子供が え? と驚いていたので それを二人で真似をした。
霊の子供が「やめてよー」と言ったが、もちろん他の人には聞こえない。
なので、「せーの」と言って二人同時に「やめてよー」と言った。
それを見た店員さんとお母さんは「ほんとにいるんですか?」と驚いていた。
私はお母さんに「娘に謝れ!」と言うと、「ごめんねー」と言って抱っこした。
それが気に入らないのか、霊の子供がそばにあった木のブロックを投げたので、お母さんの足に当たった。
見えない人にはブロックがいきなり飛んだので、「ぎゃー」と叫んだ。
その店は数日後には閉店していた。
私には、霊の子供が何をしたかったのか分からなかった。
こういう時の霊は、実は子供ではなく、何体かの霊が集まったものである場合が多く、店の営業を邪魔したかったのかな、と思った。

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