心霊体験の話・遊園地のカップル - reikonoburogu霊子の日記

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校生の時、友達とスペースワールドに行った。
みんなで電車で行って、入場券を購入した。入場するとすぐに若い男女のカップルの霊がいた。
しかし、見た目はおどろおどろしい、幽霊らしい、とても怖い見た目だった。
そのカップルが付いてくる。見た目も怖いので気になったが、女性の方が「ごめんねー。」と言った。
私は「殺さないでね。」と思ったが、それが通じたらしく、男性の方が「もちろんさ。」と言った。
私は怖かったが友達は見えないので関係ないし、チケット代も払ったし、我慢して回ることにした。
まずは列が長くなる前にジェットコースターから乗った。車両の真ん中あたりに友達と並んで乗って、安全バーを下したのだが、バーを掴んだ私の手の横にもう一つの手が見えた。
「え、一緒に乗ってる？」と思ってよく見ると、友達の手の横には男性の霊の手があった。
並んで座った私たちのわずかな隙間に、半分以上体を重ねた状態でそのカップルが座っていた。
私は、「事故が起きて死ぬんじゃないか。」と怖くなった。
だが、ジェットコースターは何事もなく一周して終わった。
友達が「次はフリーフォールに乗ろう。」と言って、そちらに歩き出した。
すると、後ろから「いやだ、いやだ。」と女性の霊の声がした。でも私たちは関係ないので、内心「乗ってきますよ。」と呟いた。
すると友達が急に「いたーい」と叫んだ。友達のふくらはぎがつったのだ。男性の霊の仕業のようだった。相当乗りたくなかったのだと思う。私は友達の手を引っ張って、列に並んだ。だが、「いやだ。いやだ。」と声が繰り替えされる。私は「関係ない。私たちはお金を払っているし、勝手に乗ります。」と心の中で呟いた。
すると、カップルの霊が私たちから離れた気がした。
そのまま乗って上がるとき、そのカップルが出口あたりで待っているのが見えた。まさか、私たちを待っているわけじゃないよね。と思ったが、降りて出口を出ると、また付いてくる。
私は、「ねえ、楽しみたいの？」と聞いた。すると、男性の霊が「ふふ」と笑った気がした。私は「そうなのか。」と思った。
次のアクアという水の遊具に乗ったが、私たちが「わー、キャー」と楽しむのと同じように、そのカップルも楽しんでいた。
お腹がすいたので友達とレストランに入った。テーブルには、プラスチックのコップに入ったジュースも置かれていたのだが、なぜかそのコップが割れてジュースがこぼれた。するとその霊は、ぽたぽた落ちるジュースに口を持って行って飲んでいるようだったが、決して飲めているわけではなかった。
私は驚いて「キャー」と声をあげてしまった。すると店員さんが来て「どうしました？」と言うが、「霊がいる」とは言えないので「コップが割れました。」と伝えた。
その様子を見ていた友達は、「さっきからおかしいけど、なんか居るんでしょ。」と言ってきた。
「入場した時からカップルの霊が付いてくる。」と言うと、「えー、めっちゃ嫌なんだけど。」と言われた。
他にもいろいろ遊んでいて夕方になったので、「最後にもう一度絶叫マシンに乗ろう。」ということになり、ジェットコースターに並ぶと、車両の最後の列に乗ることになった。乗り込むと、またカップルも同じシートに乗り込んでいる。私が「絶対憑りつかないで。」と言うと、女性の霊が「ふふ」と少し笑った。
次のフリーフォールでは、何も言わずに離れて出口で待っていた。
遊び終わって帰ろうとして、「私たち帰るけど、いいんですか？」と聞くと、「ありがと。」と言われた。
その時気づいたのだが、いつの間にか普通の見た目になっていた。
眼も吊り上がっておらず、への字の口でもなく、驚いていると「ありがとう。」と言われたので「いいえ。」と答えて「我々、帰りますね。」と言うと、女性の霊が握手をするような仕草をした。私にはそれは見えるが触られたのを感じることはなかった。
友達に「どんなのがいたの？」と聞かれたので、「カップルで、最初はおどろおどろしい見た目だったけど、最後は普通にきれいな女性と普通の青年だった。まあ、楽しめたみたいだったから良かったよね。」と話していた。
同じ月に、先輩も行ったそうだが、その先輩が言うには、「スペースワールドのトイレで、若いカップルが心中したらしい。」と言われた。どうも私たちが行った少し前の出来事だったらしい。