心霊体験の話・死神？ - reikonoburogu霊子の日記

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私には、守護霊が憑いている。昔、花魁をしていた若い女性だ。
その霊は、仲間の霊を連れてきている。その霊も昔、花魁をしていたようだ。でも、一緒に見えることはほとんどない。
家を建ててすぐの頃、まだ家具もすべてはそろわない状態だったが、すでに暮らし始めていた。
とても天気のいい日で、家族も送り出し家事も片づけ、午後になってまどろんでいると、なんとなくお酒が飲みたくなった。
縁側でビールを飲んでいると、なぜか祭囃子が遠くから「ぴーひょろぴーひょろ」と聞こえてきた。
すると珍しく二人が一緒に現れた。守護霊様が「お隣いいかしら？」と聞いてきた。「どうぞ」と言うと、横に座った。
もう一人は何も言わずに反対側に座った。二人に挟まれてしまい、少し怖かった。
守護霊様に「私たち、しばらく忙しくなるから、いっとき来れなくなるけど、あなたたち家族は必ず見守っているから。私たちが獲らなければあなたたちは死なないから。」と言われた。
それから数日後に息子が地震の話をしてきた。熊本大地震が起きた。
そのあと、まだ避難所や支援物資の話が流れているときに、晴れた日にまた縁側で飲んでいると、その二人が見えた。めちゃくちゃ若返っていた。すると、「はあ、疲れた。」と言ってまた横に座った。私は「へっ？」と思い、犬もおびえていたが、「何か飲みますか？」と聞くと、「お酒」と言うので、主人用の日本酒を出した。二人は「疲れたね。」とか「若返れた」とかお互い話をしていたが、私は蚊帳の外だった。私はその時、その話が熊本大地震と関係あるとは思いもしなかった。
しばらくして、夜中にまた二人が現れた。その時は若返る前の状態に戻っていた。
「私たち、ちょっといなくなるけど、大丈夫。あなたたちの命は、私たちだ獲らないとなくならないから。」と言っていなくなった。
なんのことだかわからないでいた。
次の日テレビで、大雨でのニュースが流れていた。大きな被害が出ていた。人も多く亡くなっていた。
私はそれを見て、「うそだろう？」と思った。いなくなると多くの犠牲者が出るのか。
二人が帰ってくると、少しきれいになっていた。私は聞いてみた。「居なくなるって、そういうことですか？」
すると、「そういうことかもしれないし、人間ごときが聞かないほうがいいよ。」と言われた。
「じゃあ、思わせぶりなことを言うなよ。」と思ったが、それは言わないでおいた。
思い起こして感じたことがあった。
ずいぶん前になるのだが、その日、私は仕事先に居た。帰るのに車で１時間ほどかかる場所だ。大雨になっていて、私の守護霊様からも「早く帰れ、早く帰れ。」と言われていた。会社の人からも、「遠くて時間かかるよね。もう帰っていいよ。帰れなくなっても困るし。」と言われた。
定時より３時間ほど早く職場を後にした。しかし、途中の道が浸水し、大きく迂回することになった。気を付けて運転していると、目の前を霊の二人が歩いているのが見えた。「何しているの？」と思ったら、次の瞬間、私の車のリアシートにその二人が乗り込んできた。
私は二人の霊に憑かれているので以前からもうすぐ死ぬのではと思っていたので、リアシートの二人に向かって「ああ、私、このまま死ぬんだな。」と言った。
「あなたたちの命は獲らないから安心して。」と言って「しばらくいなくなるけど・・・・・」と同じ内容を言った。
何とか帰り着いた時には、後ろの二人は居なくなっていた。その夜は大雨で警戒警報が鳴り続けていた。深夜に雷で目が覚めたので、テレビのニュースを見てみると、何人も流されたり、行方不明になっていた。
その時もきっと、命を獲りに行ったに違いないと思う。私には死神に思える。