reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・車の猫霊

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私はこれまで10台以上の車を乗り継いできた。
ある時、車検が近いので乗り換えようと思い、馴染みの中古車店に向かった。
120万円くらいで探そうと思っていたが、条件のいい車が80万円弱であった。その車を見たとき、スタイルも気に入ったし、走行距離もそこまで多くないし、車検も1年弱残っていた。なにより、フィーリング的にこの車だと思ってしまった。
早速試乗に出てみると、やはりしっくりくる。これがいいなと思った。
なので、すぐに契約を行い、一週間ほどで納車の運びとなった。
納車の日、車屋さんが持ってきてくれたが、到着した時、「キリキリキリ」といった音が聞こえたような気がした。しかし、車が来たのがうれしくて気にしなかった。その日は出かける用事もなく、子供たちも帰ってくる時間なので、初運転は翌日になった。
夜中になって駐車場で、「プァー プァー」と警報音が鳴りだした。セキュリティアラームが何かに反応したのだと思った。
窓から駐車場を除くと、私の車だった。「なんで?」と思ったが、近所迷惑なのですぐにリモコンキーで消して、何かあるのかと見に行った。しかし、盗難など何かやられた形跡もなかった。田舎なので動物がうろつくこともあるし、センサーの感度が高すぎるのかなと思った。もしそうなら、また鳴り出しても困るので、キーロックはかけずにおいた。
次の日仕事に行くのに初めて乗ってキーをオンにすると、また「キリキリキリ」と音がした。気になったが仕事に遅れるわけにもいかないので、あとで見ようと思い、そのまま出かけた。
仕事場で1-2時間経過したとき、職場の人が、「警報音が鳴ってるよ。」と教えてくれた。慌てて駐車場に行って、音を消した。
この駐車場も田舎のほうで、やはり動物がいてもおかしくない。
仕事が終わって帰るとき、やはり「キリキリキリ」と音が聞こえる。何とかしたいが、今日は時間がない。
そのまま帰って、警報音が鳴らないようにキーロックせずに駐車した。
週末になり、市販のアラームを自動車用品店で購入して自分で付け替えはじめた
ボンネットを開けると、とても臭かった。オイルなどではなく、何か普通ではないツンとしたにおいがした。何のにおい、と思い、エンジンルーム内を見るが、特に変わった様子はない。交換が終わり、数日は警報音が鳴りだすこともなかった。
その後、量販店で買い物をしていると、館内放送で私の車のナンバーが呼ばれ、車まで戻るように呼び出しを受けた。
行って見るとまた警報音が鳴っている。しかも、純正の音だ。純正は外したのにおかしいと思い、スマホでこの様子を動画で撮ってから音を消した。
そこでようやく車屋さんまで行って見てもらった。
「社外品のアラームを付けているのに、純正の警報音が鳴るんですけど、どういうこと?」と、撮影した動画を見せた。動画の日付も今日であることを確認してもらった。
「おかしいですね。見てみます。」と言ってお店の人が確認し始めた。しかし、バラスので時間がかかるからと代車を用意してもらいかえることになった。
深夜になって、家の電話が鳴った。警察からだった。「警報音がずっと鳴っていて、近隣の方が迷惑しているのですが、ナンバーを調べてお電話しました。」と言われた。
「はー?」と思った。しばらくすると鳴りやむはずなのに、ずっと鳴っているという。でも車屋さんまでは小一時間かかる。警察にそう言ったが、放置できないので来てくれと言われて、夜中に駆け付けた。
音を止めてから警察にも社外品に変えてあると説明したが、鳴っていたのでと言われては仕方ない。
朝方近くなったので、そのまま車屋さんが来るのを待った。
朝早くに車屋さんが来た。「どうしたんですか?」と言われたが、「警察に警報音が鳴っていると呼び出されて夜中に来た。」と説明した。「そんなことはないですよ。警報機は外してありますから。」という。
エンジンをかけてみると、「キリキリキリ」という音もなった。「何?この音」と言うと、「は?どの音ですか?」と言う。車屋さんには聞こえていなかった。
ボンネットを開けてもらうと、エアポンプが外されており、ラクションを押しても「スー」とか「ブブブ」とかの小さな音しかしない。
「はあ?」と訳が分からなかった。警察にも見せたが、訳が分からないのは同じだった。
「ともかく全部見るから」と車屋さんが言うので、私は事務所で窓から様子を見ていた。すると、ジャッキで上げられた車の下から、ぽとっと何かが落ちた。「ペタッ、ペタッ」と四つん這いになって這ってくる猫が見えた。チャトラの模様だった。
事務所で横にいた車屋の奥様に「あれ何?」と言って指さしたが、「どれ、どれ?」と見えないようだった。
「猫がいるよね?」と言うと「何処に?」と言われた。これはもしかして?と思い、車を組んでもらってお寺に持って行った。
住職は車を見るなり、「ぎっちぎっちに猫がのっとる。」と言った。
「前のオーナーさんって誰?」と聞かれたが、車屋で買っただけなのでもちろんわからない。なので車屋さんに電話して変わってもらった。住職が「前の持ち主って、26歳の男の子?」といきなり聞いた。車屋さんが「そうです。」と答えると「そいつやばいよね。猫を虐待して殺してたでしょ。」と聞いたが「そこまでわわからない。」と言う返事だった。
そこで、住職がこの車の写真を撮ると、猫の顔が車にぶわーっとくっついていた。
調べてみると、前のオーナーは、別件の小動物虐待の罪で逮捕されていた。その人が捕まった時、車に猫の死体を大量に乗せていたそうだ。
私は猫たちが私に警報音で訴えかけていたのかなと思った。

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