reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・轢き逃げ

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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車の免許を取ってすぐのころ、運転になれるため、ちょこちょこ運転していた。
私の車は渋いセダンだった。近くを運転していた時、車がガタガタとなって何か轢いたと思い、「ヤバ」っと言った。
冬場で夕方でもう暗かったので、よく見えなかったが、猫かなんかだと思って「まあいいか」とそのまま家に帰った。
次の日、朝のニュースを見ると、近くで轢き逃げがあったと言っていた。昨日の場所と近い。轢かれた女性は病院に搬送されたが、病院で亡くなったそうだ。私は「え、ちょっと待って!」と不安になった。しかも夕方5時ごろで、時間も会う。目撃者が救急車を呼んだそうだ。私は超焦って車を見に行った。相手が人なら車もへこんだり、なにか跡があるはずだと思ったのだ。しかし、傷も何もなかった。じゃあ、私の後で起こったことだと思い、少し安心した。
その後、お昼ごろのワイドショーでもその事故の話をしていた。目撃者の話では、黒っぽいセダンだと言う。私の車も黒のセダンで、「え、やっぱり私?」とまた青くなった。
心配になったので旦那に電話したら、バタバタ戻ってきてくれた。やはり傷はないが絶対私だと思って警察に電話した。
「車を見に来てほしい。」と言うと、「何でですか?」と聞かれたので、「昨日の17時過ぎにその場所を運転していた時、ガタガタと大きな振動があって、何かを踏んだ感じがしました。でも小動物か何かと思い、ごめんなさいだけどそのまま帰って来たので。」と言った。
「ニュースで言ってる車と同じく黒のセダンだし、撥ねてはいなくてももしかしたら、倒れてる女性を踏んだかもしれないし。」と言うと、「わかりました。警察がきますから、車は動かさないで。」と言われた。
警察が来て車を見てもらったが、やはり傷はない。ドラレコを付けていたので、私が操作してその時間を見てもらった。
ヘッドライトで前の道路を照らしているのが写っている。前に車はいないので道路が確認出来るが何も映っていない。しかし、音声では、「ガタガタガタ」と音がして私が「ヤバ、なんか轢いたかも」と言うのも記録されていた。
警察も、「音はするけど何もなかったから大き目の石なんですかねえ。」と言っていた。
「大丈夫ですよ。あなたの車をしっかり見たけど、傷も無ければ埃も拭き取ったような形跡もないので、事故を起こした車ではありません。」「だったら良かった。」と一安心した。
その日の夜、買い忘れたものがあったのでコンビニに行った。車を運転し始めると、助手席の後ろのシートの間から、「痛い」という小さな声が聞こえた。え、と思って見ると、リアシートの足元にうずくまるように丸まっている女性の幽霊がいた。「なになに」と急ブレーキ踏んで止まって見ると、こちらを振り向いたとき首がガクンとなった。首が折れているようだった。昨日の事故の女性だと感じた。
「もしかして、昨日事故にあわれた方ですか?」と聞くと、「うう」と返事にならないような返事をしてきたが、間違いない様だった。いやいや、私じゃないですよーと心の中で叫んでいると、シートを透かして手を挙げて前を指さしてきた。ドラレコを指しているようだった。何か言いたそうだったので「なになになに」と言うと、そのまますーっと消えていった。
こわーっと思って、コンビニから家に電話して、子供に家の前に出ていて、と伝えた。
それからしばらくは何もなかったが、少したった頃、車を運転していると、また声が聞こえた。あの時と同じ声だと思った。後ろを見ると同じ場所に女性の幽霊がいた。「ちょっと待って。私?轢いたのは私なの?」と思った。なので「私なの?」と聞いてみると、また前を指さしてきた。私は怖くて辛抱出来なかった。警察に行って事情を話し、指さす先がドラレコのようなので、調べてもらった。
もう一回再生すると、ガタガタと音がするちょっと前に、黒い対向車が写っていてそのボンネットの上に女性が張り付いていた。
警察官と顔を見合わせて「ヤバい」と思った。対向車は上り車線を走っていて、ナンバーも写っていた。しかし、轢かれた女性が倒れていたのは下り車線だった。下り車線で事故が起こったと思われたので、何かおかしな感じだった。
警察はナンバーで住所を割り出しそこに行くと、近くにシルバーのカバーが掛けられた黒のセダンが止めてあったそうだ。
車を調べると血痕もあり、DNAも一致したと言うことで、加害車両に間違いがないと言うことだった。
やはりこの車が上り車線で女性をはね上げ、ボンネットに乗せて少し走った後、下り車線に落ちて逃げたようだった。
私の車はちょうどその時すれ違ったのだ。目撃者は私の車を目撃して通報していた。
ガタガタ音がしたのは、女性の霊がドラレコに写っていることを私に知らせたかったのかもしれないと思った。
その日の夜、私は家でお風呂に入っていて、目をつむって頭を洗っていた。洗い終わるので保育園の息子と一緒に入るため、大きな声で息子を呼んだ。息子が扉を開けると、「ギャー」と今まで聞いたことのない悲鳴を上げた。
何事かと思い、目を開けると、風呂場の隅で女性の幽霊がきれいな髪になってにっこり笑ってこちらを見ていた。そして「ありがとう」と小さく言って消えていった。

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