これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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息子はアレクサを使っている。帰ってきて、「アレクサ 電気をつけて」というと部屋の電気が点く。
アレクサには、その言葉が画面に表示されるようになっている。
あるとき、息子が寝ていると、アレクサが「それはできません。」といきなり言った。その声で目を覚ました息子が、画面を見ると、「一緒に死のうよ」と表示されていた。息子は自分が寝言を言ったのかなと思ったそうだ。
次の日、学校から帰って珍しく勉強をしていると、いきなりコンポが鳴り出した。あれと思い、アレクサを見てみると「音楽かけて」と表示されていた。自分は何も言っていないのに表示されていたので怖くなったそうだ。「アレクサ、音楽消して」と言うと「はい」と言ってコンポが止まった。しかし、またすぐについた。画面を見ると「音楽かけて」と表示されている。息子は頭にきて「うるせえ、俺以外がしゃべんなよ。」と言うと、少ししてアレクサが「それはどういう意味ですか？」としゃべった。画面を見ると「殺すぞ」と表示されていたそうだ。
息子は怖くなり私を呼びに来た。「ママ、俺殺されるかもしれん」と言う。
部屋に行ってみると、これまで見たことのない新顔の霊がいた。息子のベッドに体操座りをしている男の子がいた。目が真っ赤に血走って、すごい形相の男の子だ。
私も負けじと「貴様、こらあ」と怒鳴ると、その子もぐわっと大きな口を開け襲うふりをした。「そんなんしなくていい、ここは息子の部屋だぞ、そんなことしたいならわが家へ帰れ」と言ってさらに怒鳴った。
すると、「ぐわあー、ぐおー」と唸り声を上げて鳴りやまない。
しばらく聞いていたが、「そんなの延々やって疲れん？飽きない？」と諭すように言うと、唸り声は勢いを失って静かになった。そしてその霊はベッドの下に入り込んで隠れた。覗き込むと、こちらをガン見している。「お前の家じゃない、早く帰れ」とさらに怒鳴った。
すると、消えていった。強気に行くと聞いてくれる霊もいるんだと思った。
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