reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・駅の幽霊

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私が高校生の頃、隣町のショッピングセンターでバイトしていた。
夏のある日、その日は定期が切れていたので仕方なく自分のお金で学校最寄りの駅から電車に乗り、バイト先の隣町のI駅へ行った。
バイトが終わって帰りにI駅まで来たが、自宅の最寄り駅のT駅まで電車代を使うと、予定していた買い物が出来なくなるので、家まで歩くことにした。
I駅は、ホームを移動するのに陸橋を使うが、その陸橋は屋根のない屋外の陸橋だった。
陸橋を渡っていると、体がゾワゾワして、バタバタバタと鳥が羽ばたいたような音がした。何か居るなと思った。
見ると、女の人が陸橋の手すりから下を覗いていた。幽霊だった。以前、線路に飛び込んだのかもしれないと思ったが、
見えていないふりをして、通り過ぎた。
でも、階段を下りながら気になってしかたない。近くにカーブミラーが設置してあったので、振り向かなければいいと思い、ミラー越しに見てしまった。すると、手すりをよじ登ろうとしていたその女の幽霊もこちらを見ていて、目が合ってしまった。
まずいと思った。
I駅から自宅まで近道だと50分くらいだが、人通りがない。幽霊が付いてきたら困ると思った。なので、表通りを歩くことにした。
案の定、幽霊が付いてきている。家の近くまで来たが、ここからは人通りがない。一人で帰るのは怖いので、横に有ったスーパーに入った。
家族が誰か迎えに来てくれないかと思い、母親に電話したが出ない。父親に電話すると出たので、迎えに来てくれるよう頼んだ。
無事家に帰り着いた。しかし、一人になるのが怖くて、お風呂も姉と入り、寝るときも2匹の犬を部屋に入れて一緒に寝た。
夜中に2匹の犬がウーとうなり始めた。やはり幽霊が来ている。怖くなって「お父さーん」と叫んだ。
お父さんが来てくれたが、「なんか」と言った声が、聞いたことも無いくらい低い声で、絶対お父さんじゃない、と思った。
犬も見ているのだが警戒している様子だった。
もう一度、「お父さーん」と叫ぶと、顔のすぐ横で「なんか」と低い声が迫ってきた。
怖くて何度か「お父さーん」と叫ぶと、ようやく本当のお父さんがやってきた。「なんか、寝とったのに」普通の声だった。
部屋に入った途端、「寒っ」と言った。夏でクーラーも付いていない部屋だったので寒いはずはないのだが。
入ってきたお父さんに向かって、犬も安心したように駆け寄っていった。
私がお父さんと一緒に寝ると言うと、察したように黙って部屋を出た。
階段を降りるとき、「なんかあったんか」と聞かれたので、I駅から幽霊が付いてきたことを話した。
お父さんが「お前、今日I駅から歩いてきたのか?」と妙に驚いていた。
「なんかあった?」と私が聞くと、「昼間、I駅で女の人が飛び降りて、しばらく電車が止まっていた。」と教えてくれた。
「ミラー越しでも目が合ったから付いてきたんだろう」と言われた。
翌日、遅刻しそうだった私をお父さんがI駅まで送ってくれた。快速が止まるからそこから乗ればいいと言われた。
怖かったがI駅の陸橋を渡った時、そこには昨日有ったミラーが無いことに気づいた。
電車に乗ったが、急に寒くなり体がズンと重くなった。確実に私に付いてきてると思った。
学校に付いたがぎりぎり遅刻だった。教室では、霊感がある友達にも、「すごい大変そう」と言われた。
帰りはI駅を通り過ぎ、自宅最寄りのT駅まで行くつもりだったが、なぜかI駅で降りていた。
きっと誘導されたのだと思った。
陸橋に向かうと、昨日と同じくまた女の幽霊がいた。そばにいた他の高校の生徒に紛れるようにして通り過ぎた。
やはりミラーは無かった。その先に駅員さんがいた。駅員さんに「なぜミラーを外したんですか?」と聞くと、だいぶ昔に外したそうだ。
駅員さんは私の様子を見て、「なに、見えるん?」と聞いてきた。見えるどころか憑いてきてると話した。
電車は何本も止まるし、警察は検証しなきゃいけないし、そのあと掃除も大変だったと話していた。
それからしばらくして忘れたころに、一緒に心霊スポット巡りをする友達が「そういえばI駅で人身事故があったね。あんたならあそこで写真撮ったら写るんじゃない?」と言い出した。私が断ると、N先輩が自分が撮りに行くと言い出した。
撮った写真を見てみると、ぼけた背景に黒い靄がかかり、ガチで怖いと話した。あまりに怖かったのでN先輩が霊媒師に持って行って見せたところ、ものすごい念が入っているのでこちらでお焚き上げをしますと言われたそうだ。フィルムもあるなら一緒にと言われたが、デジカメだったのでメモリカードを送った。しばらくは周りで不吉なことが起こるかもしれないと言われたので、肝試しにも行かなくなった。
しかし、1カ月ほどしてN先輩がバイクで転倒して入院してると聞いた。なので病院にお見舞いに行くと、話してくれた。
何もない見通しの良い道路をバイクで走っていると、何か黒いものがまとわりついてきたような気がして転倒した。その時に転倒しながら白い服の女が自分の顔を覗き込んでいるのが見えたそうだ。めちゃくちゃ怖かったと言っていた。あの女の服と同じだった。N先輩の方に憑いたんだなと思った。

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