これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私のおじさん夫婦が熊本に遊びに行くという話を聞いていました。
ある日電話がかかってきて、帰りにそちらに寄るからお土産は何が良い、などと話していました。
電話では熊本と聞きましたが、横に居た息子には聞こえていなかったはずです。
その電話の途中で、息子が「明日行かない方が良い」 と言いだしました。
おじさんにそういいましたが、もう行くことは決まっていて予約もしてあるから行くよ、と言う返事でした。
息子が、それなら夜の１０時から１１時は大きな川に行って、ホテルにはいないでと言ったので伝えました。
おじさんたちもそんな時間はホテルで寝るだろうと言いましたが、しつこく言うから、分かったと言いました。
当日の夜の８時くらいになって、おじさんに電話してと息子が言い出したので、私は電話をしました。
今お風呂行ってきたので、着替えて犬の散歩に出かける準備中と言われました。息子も安心したようすでした。
その後、リビングでくつろいでいると、携帯で地震速報が鳴り出しました。
熊本からかなり離れた自宅でも大きな揺れ。テレビを付けたら熊本の益城と表示してました。
息子がほらね、と言いました。
慌てておじさんに電話をかけるけど繋がりません。
しばらくすると公衆電話から家の電話に着信が来ました。おじさんが、甥はこのことを言っていたのか。と聞いてきました。
川の近くを散歩中だったようですが、地震が来たので近くの駐車場で公衆電話を見つけて掛けたそうです。
向こうから停電が近づいてくるので、もうすぐ切れると言って、きれてしまいました。
それから３日間連絡がつきませんでした。
でも１週間後にひょっこり家に来たのです。
おじさんは息子に、「ありがとう。なぜわかった？」と聞きました。
息子は、前日の夢でおじさんとおばさんが出てきて、顔の真ん中がぬけている状態でしゃべってたそうです。
そして、周りがすごく揺れてる状態でした。地震だろうと思ったそうです。
おじさん夫婦は、地震の後、財布と携帯以外は持っていなかったので、荷物を取りにホテルに帰ると、泊まっていた部屋がつぶれていたそうです。隣で夕食をしていた人たちは大けがしてたそうです。
おじさんは、そのまま寝てたら死んでいた。と言いながら、息子にお土産を渡していました。
それから毎年その時期になると、息子宛てにお小遣いが届くようになりました。
