reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・きぬおばあさん

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私は田舎ではよく散歩をしていた。
お散歩のときは、近くに住むきぬさんというおばあさんによく会った。いつももふもふの犬を連れている。
中学から引っ越したが、年に何度か定期的に帰省していた。
きぬさんは私を見るといつも、「おお、おにっこが帰ってきた」と喜んでくれた。
おにっこ というのは、私の田舎の方言で、かわいい子 といった意味だ。
帰省から戻るときにもきぬさんにはあいさつしていた。
お盆はいつも帰っていたが、高校から帰らなくなった。しばらく帰っていなかったが、高校3年の時に久しぶりに帰った。
家の近くを歩いていたら、相変わらずきぬさんが歩いていた。だがその時はきぬさんが気づいてくれなかった。
その後、19歳で出産後、子供と帰った。
きぬさん宅にも行ったが留守だった。犬にだけ子供を見せた。
その時はきぬさんには、会えずじまいで帰った。
続けて第2子が出来たので、その次はまだ1、2歳の二人の子供を連れて田舎に帰った。
その時はきぬさんがいた。連れていた子供を見て、オデコを人差し指でつっつくようなおまじないをしてもらった。
翌年は第3子が出来た。出産が有ったのでその年は帰らなかった。
そこで翌々年に帰ったら、きぬさんは亡くなっていた。
空き家に行って子供を見せたら、ふわっと風が吹いた。
長女が保育園にはいると、「おばあちゃんの名前なに?」と聞いてきた。
きぬばあちゃんの夢を見たといった。
長女と次女は小学校になると、あのおまじないの夢を見たという。長女がオデコに指をあてる真似をした。
夢の中で「おにっこ」とか「きぬさん」とかの名前や家の様子を見たと言った。
その様子は、私の記憶と一致していた。まだ1,2歳の頃のことで、覚えているとはとても思えなかったのだが。
その夢は毎年見るらしく、今年もその夢を見たと言っていた。
今も行くと歩いているのを感じる。声をかけると答えてくれる気がする。