これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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長女が子供のころ、友達のＭ子ちゃんと学校の校庭で遊んでいた。タイヤが半分埋まったタイヤ飛びの向こうに、鉄棒があった。
高さが違う３段の鉄棒が横に並んでいる奴だ。
長女とＭ子ちゃんとが片足をかけて前回りをしているので、「あぶないから気を付けて」と声をかけた。
その時、子供の霊が３人現れて、Ｍ子ちゃんの足を引き上げた。Ｍ子ちゃんはバランスを崩して、ひっくり返った状態で背中からバタンと落ちた。Ｍ子ちゃんは泣き出してしまった。Ｍ子ちゃんのお母さんと二人で駆け寄り、「大丈夫？頭打ってない？」と声をかけた。
その時私は、「あ、うちの子もやられる。」と思った。見ると足に手をかけることころだった。私は「いい加減にしろよ、お前たち。除霊するぞー」と大声を張り上げた。すると３人の霊はぐすんと泣き出してふわっと消えていった。
Ｍ子ちゃんとお母さんは、何があったのかわからず、こちらを見てポカンとしていた。
お母さんが、「何か居ましたか？」「はい、何か居たかもしれないので。」と答えた。
自分へのいたずらは痛くても我慢するが、子供たちに手を出されては黙っておけない。
この３人の子供の霊は、悪意があるようには思えない。本当に子供のいたずらのようだ。だが、怪我までさせられてはたまらない。
きっと、やっちゃいけないことを教わる前に死んだんだと思った。何とか教えてあげたいとも思った。
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