reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・韓国旅行

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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息子が小学2年生の時、韓国旅行に出かけた。
船で3時間ほどで到着の予定だが、出港して1時間ほどで娘二人が甲板に出たいと言い出した。
私は息子が膝で寝ていたので、パパが娘二人を連れて甲板に出た。
長女、次女、パパ、と連なって出て行ったが、最後に行ったパパの背中から煙が出ているように見えた。
下から上に出てまた下に戻っていた。一瞬だった。光の反射かと思った。
そのあと、がたがたと大きく揺れ始めて甲板から落ちないか心配になった。電話しようとしたが圏外だったので出来なかった。
息子は膝の上のままだったが、なかなか戻ってこないので、落ちてないか不安になり、息子を連れて外に出てみた。
すると3人はベンチに座っていた。
「心配したのに。めっちゃ揺れたでしょ。」と声をかけたが、揺れには気づかなかったと言われた。
席に戻ると、長女が海を指さした。「イルカでもおった?」と聞くと、「男の人が立ってた。」と答えた。
窓の外はすぐに海だ。人がいるはずはなかった。「幽霊?」と聞くと「たぶんね。」と答えた。平気な声だった。
乗務員がお菓子を持って回っていた。息子がおなかすいたので食べたいと言うので、乗務員さんを見ていた。
すると、長女が「男の人ずっといるよ。」と言ってきた。「何してる?」と聞くと、
「船に並走して付いてきてる。」と言うので「その人も旅行に行きたいんじゃない?」と軽く答えた。
乗務員が回ってきたのでナゲットとポテトを買った。
すると、今度は次女が「あ、男の人がいる。」と言った。長女と二人で「いるよね」と相槌を打っていた。
「怖くないの?」と私が聞くと、「怖くないよ。ずっと手を振ってる。」と次女が言った。
だが長女は、「泣いてるんじゃない?顔を手で隠してるよ。」と言う。
次女は「いいや、笑顔で手を振ってる。」と返した。
私は「気持ち悪いので見るな。」と言って窓のカーテンを下した。
でも、長女は「すぐそこに居るよ。カーテンを開けてとか言ってる。」という。
次女は、「入ってきた。扉の内側。そこにいる。」と言った。
長女は、「じゃあ、窓の外でしている声はだれ?怒鳴ってるよ。」
次女は手で服をつかんで「いやだ、ママ、怖わい。」と言うので、
「寝たふりしときなさい。」と答えた。
長女もパパの脇腹に顔をうずめて、怖いと言ってる。
でも、周りのお客さんは、楽しそうに写真を撮ったりしている。
すると次女が、「来た。」と言って席の真ん中を指さした。
私には相変わらず見えなかったがその相手に向かって「やめて!」と言った。パパも、「旅行のじゃますんな。」と言った。
長女は相変わらず窓の外が気になっている。「外の声はだれ?」
私はどうしようもないと思って、閉めていたカーテンを開けるとそこには窓にべったり顔を付けた男がいた。
なぜかスーツを着てネクタイを締めていたが顔は灰色だった。
びっくりして「ワッ」と大きな声を出してしまった。周りの人が何事かとこちらを見たが、その人たちには見えないはずなので、済みませんとちょこんと頭を下げた。
そして窓ガラスをもう一度よく見ると、ガラスの内側に立った男が映っている。客室内が反射しているのだ。
男はパパの方を見ていた。パパに、「そっちを見てる。」と言うと、パパが「お前も見えるのか」と聞かれたので、
「肉眼では見えないけど、ガラスに反射しているのが見える。」と答えた。
やはり幽霊は二人いて、長女と次女は別の霊を見ていたようだ。
到着すると、早くその場を離れたくて、そそくさと出た。
韓国の税関の女の人に質問をされたが、「7人ですか?」と言う。「5人です。」と答えると、税関の人はもう一度数えなおしていた。
しかし、何かに気づいたように、「ああ、分かりました。」と答えた。見えているようだった。
続けて税関のゲートを通って行ったが、最後のパパの後ろで手を出して、ゲートを塞いだ。見えない誰かを手でせき止めているようだった。
外に出ると、現地のガイドさんが待っていた。ガイドさんにこの話をすると、「縁起でもない船に乗って来たね。」と言われた。
ちょうど一年前の今日の同じ便で、男の人が2人、海に飛び込んだそうだ。ゲイだったらしい。
パパを見てたのはそのせいかと思った。
ホテルについてガイドさんがホテルの人と話していた。
すると、ガイドさんが言うには、さっきの飛び込んだ男の人のうちの一人は、このホテルの従業員だったそうだ。
うつ病かなにかで、感情の起伏が激しかったらしい。
そんな話をしたので、旅行中そのホテルの部屋でもなんだか気持ち悪かった。
帰りの便も同じ船だったので、怖かった。
すると、来た時と同じ税関の人が、「あの人たちは足止めしてるから、君たちは気を付けて帰ってね。」と言った。
日本に戻り、港の近くに止めていた車に戻ると、ダッシュボードの上に ものすごい量の白髪交じりの黒髪がたくさんあった。
パパが係の人に文句を言いに行ったら、係の人は鍵は無いのに開けられない。自分たちの責任ではないと言われた。
パパが怒って「いやがらせか?」と騒ぐものだから 係の人が警察を呼んだ。
警察官が駐車場の防犯カメラを見るけど、何も映っていない。
だが、色が違うのでパパの髪の毛ではない。私はカラーリングしているので私の髪でもない。
誰も近づいていないのだから、誰かが悪さしたわけでもないということで、最初からあったのではないかと疑われた。
絶対にそんなことは無いと言って揉めたので、警察が髪の毛を持って帰って調べることになった。
後日の連絡では、その髪の毛を調べたら、30代くらいの成人男性で、おそらく日本人ではなく、韓国人ではないかと言う。しかも二人分だったそうだ。
なので旅行の時の話しを警察にもしたが、そんな話をされても困りますと言われた。
しかも旅行に持って行ったカメラのフィルムを現像したら、ずっと男の人が写っていた。
霊をつれて帰って来たのではないかと怖くなって、お祓いが出来るお寺の人に聞いたら、亡くなった人に強い念が有る場合はあり得ると言われた。
二人の霊のうち、笑ってる人は子供が大好きなので、子供に付いて船の中に入ってきたんじゃないか。
外の人は自分のパートナーが子供に興味を持っていたので、それに対する嫉妬で泣いていたのかもしれない。
髪の毛を残したのも、かわいいと言う思いの人と、もう一人は船を揺らして子供を海に引き込もうとしていたのかもしれない。