これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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最近、家でお酒を飲んでいた時の話です。
私は焼酎が大好きなので、けっこうな量をストックしている。でも、みんな集まるので、飲むペースも早くなる。
レンタルＤＶＤを借りてて、みんなで見ながら飲み始めて、２杯目くらいの時、コップがいきなりパタンと倒れた。
最初はテーブルが当たってずれたとか、そんな感じなのかなと思ったが、右隣に座っていた友達の左足にバシャってかかってしまった。
「ごめーん」と言いながら、タオルで拭いてまた飲み出したが、２－３口飲むと、私のコップがまたパタンと倒れた。
普通のコップで、変わった形で不安定と言うわけでもない。なんか嫌だなと思った。
その後も私のコップだけが倒れるので、申し訳ないので、その子に「場所を移動してて。」と言った。
必然的に私の横には誰も座らなくなった。これで倒れても誰も濡れないと思った。
少しして、今度は移動した子の横の子のコップが倒れて、結局その子がまた濡れた。
「もしかして、私のコップに問題があるわけじゃなくて、あなたに問題があるんじゃないの？」と冗談ぽく言った。
「え、なんか嫌だー」と言われた。
私と一緒にいると、変な体験をするのが嫌だと思っている子もいる。
なので、一回お開きにすることにした。時間を空けて飲みなおすことにして、近くの神社に少し早い初詣に行くことにした。
まだ０時を過ぎていなかったので、大みそかのうちなのだが、ちらほら屋台も出ていて、参拝客も少し居た。
石段を上って、参拝をした。「年末で、変なことが起こって、この子にめちゃくちゃ水が掛かるから、そういうことはやめてください。また飲みなおすので。」と祈った。
屋台で少し買い物して、石段を下りているとその子が滑ってコケてしまった。４－５段、滑り落ちたので左膝を擦りむいてしまった。
「なんか、左半分に問題があるんじゃないの？」と言った。「気持ちが悪い。」と誰かが言った。
家に着いて「飲みなおす？」と言うと、「飲もう飲もう、変なことは忘れて。」ということになった。
飲んでいると、今度は急に停電した。何もしてないのに。そりゃあ、炊飯しててエアコン付けて誰かがドライヤー使ってたら、使い過ぎで切れるだろうけど、そんなには使っていない。
「めっちゃ嫌だね。」と言った。私の家なので私がブレーカーを上げに行った。スマホのライトだけを頼りに行ってスイッチを入れた瞬間、膝を擦りむいた子の横に、「じじいのようなばばあ」なのか、「ばばあのようなじじい」なのか、おばけみたいのが座っていた。
「持ち悪っ。」と咄嗟に言ってしまった。
「え、何、何」と騒然となったが、そいつはすぐに消えた。
「今そこに、変な老人が座ってた。」と言うと、「えー、いやだー」と言われた。
「お酒も入っているし、家にも帰れないし、もうやめてよー」とみんなで言っていた。
そのうちその子が酔っ払って寝てしまった。私はまだ焼酎を飲んでいたのだが、「コト、コト、コト」と物音がした。
そっちを見ると、さっきのおばけがいて、細ながーい舌を出して、私が飲んでいたボトルの口をチロチロと舐めていた。
舌がめちゃくちゃ長い、こいつが何なのか、分かる人は教えてほしいです。
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