reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・タクシーに乗る幽霊

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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最近の話です。
地方のタクシーに乗った時、運転手さんが話し出した。
「ちょっとお嬢ちゃん、聞いてよ。この前、おじちゃん、幽霊乗せたんよ。」
私はその手の話は好きだし、お酒も入っていたので、「どんな人乗せたのー?」と話に乗ってみた。
公衆電話から「N駅に一人、お願いします。」と電話が入ったそうだ。N駅と言うのはこのタクシーの営業地域にある無人の小さな駅で、
駅前に待機しているタクシーはいない。
夜だったし、女性の声だったので、早く行かなきゃな、と思いながら迎えに行くと、初老の女性が立っていて、ここですと言わんばかりに近づいたタクシーに手を挙げたそうだ。
その女性の前に車を止めると、女性が乗ってきた。「何処まで行かれますか?」と聞くと、「C町の地蔵堂までお願いします。」と言われた。
この駅からその場所までは、結構な距離がある。40分ほどかかるのだ。運転手さん的には嬉しいので、「はーい。」と言って走り出した。
N駅前から幹線道路に出るのには、狭い道を抜ける必要があり、ゆっくり走っていた。すると女性が「実はね、孫に会いに来たんですよ。」と話し出した。
「そうなんですか。お孫さんは生まれたばかりですか?」と聞くと、「いやいや、もう3-4歳になります。最後に会ってからしばらく会えてなかったんです。こちらに来る機会があったから、今会いに行ってるんです。」と言われたそうだ。
「そうなんですか。じゃあ、今夜はお泊りですか?」「そうなんです。息子の家に泊まります。」と話していた。
その女性は明るく色々な世間話をしてくれて、運転手さんも朗らかなので、話が盛り上がったようだ。
すると、「運転手さん、ちょっとすみません、そこのコンビニに寄ってい頂けますか?」というので、「わかりました。」と言って止めた。
「運転手さん、私足があまり動かないので、お金渡しますからお茶を買ってきてもらえませんか?」と言われたそうだ。
運転手さんは気のいいひとなので、「いやいや、いいですよ。私が奢りますよ。買ってきますね。」と言って店に入ったそうだ。
自分の分と女性の分の飲み物を買って車に戻り、「どうぞ。」と言って手渡した。
そのコンビニから目的地は、まだ20分くらいかかる距離だった。
また走り出して、「孫も大きくなったんで、ばあば とか、呼んでくれるといいんですけどね。」などと相変わらず明るく話していた。
目的地に近づいて、幹線道路から離れると、また田舎の細い路地のような道になった。
女性が「そこ、右で。」などとちゃんと指示して目的の家の前に到着した。
その家は、真っ暗で、何も電気がついていなかったそうだ。時間は夜の10時ごろになっていたので、「もう寝てあるんですかね。」と声を掛けたそうだ。しかし、何も返事がないので、女性が寝たのかなと思い後ろを振り返ると、誰もいなかったそうだ。
運転手さんも「ちょっとまて。これは怖い。」となったそうだが、リアシートの左側には、自分が買ったお茶だけが転がっていたそうだ。
「これはやばい。」と思い、メータを止めてUターンして大通りに出たそうだ。そこで事務所に連絡し、「支払いがないお客様を乗せた。」と言ったそうだ。
その言葉は、幽霊の事だそうだ。無賃乗車はそのまま無賃乗車と言うらしい。
興奮していて危ないので、落ち着くため近くのコンビニに入り、監視カメラを再生したそうだ。
すると、N駅から誰も乗車していないのに、ドアを閉めて走り出し、運転手さんの声だけが記録されていたそうだ。
その地区では、同じ時間帯で同じルートを乗る幽霊が、複数の会社の多くのタクシーで確認されているそうだ。
さらに運転手さんから「後で確認したけど、N駅には公衆電話も無いからね。」と言われた。
休みの日に自分の車で目的地に行って見たそうだが、夜だったので気づかなかったのだろうが、その家は「売地」の看板が立っていたそうだ。

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