reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・映画館の妊婦

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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映画館に出かけたとき、もうすぐ開場するので、スクリーンの入り口に並んでいた。
すると、ザワザワ、っと感じた。何か居るな、と思った。
「見えるんだろ。」という男性の声が聞こえた。強い口調だったので、「なに?」と思ったが、「この子を助けてほしい。」と聞こえた。
その気になって見てみると、前に並んでいる女性の守護霊からの声だと思った。
年齢は30代だと思われた。
助けてほしい、というので、「死ぬの?事件?」と聞いてみた。すると、古い言葉で「ややの子守り子」と聞こえた。
赤子の事だと思ったが、「妊娠してるじゃん」と心の中で言ったが、この女性は気づいてないそうだ。
だが、助けてほしいだけでは、子供を助けてほしいのか、女性の方を助けてほしいのか、両方助けてほしいのか分からないと思った。
「何をどう助けたらいいのか、わかりません。」と霊に言うと、その女性は絶叫系のアトラクションが好きで、この映画の後、遊園地に行って乗るつもりらしい。そこで流産するというのを訴えてくる。まだ、妊娠したばかりのようだ。
しかし、私はこの女性に、どう伝えればいい?と思った。当然、不審がられないようにしないといけない。
まあ、年齢も近かったし、女性同士なので、普通にトントンと肩を叩き、振り向いて「はい?」と言われたので、「この映画、初めてですか?」と聞いてみた。
「あ、はい。」と答えてくれ、横の彼氏も同じだった。
私はこの映画は3回目だったので、「私、この映画、めっちゃ好きで、めっちゃ見てるんですよ。」と言った。
「初めてではないんですか?」と言われたので、「3回目なんですよ。」と答えると、ちょっと笑われた。
「これに出ている俳優さんが好きで。」などと親密さをアピールした後、「カップルですか?ご夫婦ですか?」と聞くと、「え、まだ結婚してないけど、ね。」と彼氏を見つめた。
そこで、「もしかして、妊娠してます?」と聞くと、「いやいや、してないです。」と言うので、「いやー、多分妊娠してますよ。」と言った。
「えー?」と怪訝な顔をするので、「実は、私、そういうの、見えちゃう人なんですよね。」と言った。
「妊娠してらっしゃるんだろうな、と思って。」と言うと、「ほんとにー? でも生理予定日もまだですよ。」と言われた。
なので、ここは私が嘘をついて、「医療系で、産婦人科に勤めているんですけど、まだできたばかりなので、激しい運動とかしないでくださいね。」と言った。
「いや、今からテーマパークに行こうと思ってたんですけど。」と言う。
「あ、行ってもいいと思うんですけど、絶叫系に乗らなければ。」と言った。
「えー、私、絶叫コースター好きなんですよ。」と言う。
「だったら、このビルにドラッグストアがあるので、妊娠検査薬で確認してはどうですか?もしそれで、妊娠していたら、やめた方がいいと思うんですけど。」と言った。
「えー、」と怪訝な顔をしていたが、スクリーンがオープンしたので、中に入った。
見終わった後、フードコートで軽食を取っていると、さっきの彼氏がダダダと走ってきて、「妊娠してました。」と言った。
「あー、よかったですー。ご結婚なさるんですか?」と言うと、「いやー、このあとご両親に挨拶行かないと、と思ってます。」と言った。
すると彼女もやってきて、「ありがとうございました。すみませんでした。」と言った。
「あの、おなかの中の胎児が見えるんですか?」と聞かれたので、「あ、はい。」と言った。この女性の守護霊のことまでは話していなかったので、そのまま誤魔化したのだ。
そこで別れた後、食事が終わってエレベーターに乗ろうとしたら、また出くわした。
彼氏はご両親へのお土産品なのか、袋を下げて、挨拶してくれ、そのまま別れ際にみると、女性の後ろ姿に守護霊が現れ、こちらに向かって深々とお辞儀をしていた。
私は、流産しなくてよかった、と思った。

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