reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・T病院【その1】

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校のころ、私は仲間と一緒によく心霊スポットに行った。
その一つ、T病院は、全国的に名の知れた心霊スポットではないが、地元では誰でも知ってる場所だった。
なので、私たちが見に行った時も、とても多くのギャラリーが見に来ていた。
多くの人がすでに来ているので、ドアや窓が壊れていて、建物の中に入ることができ、いくつかのグループが入っていた。
大きな病院だったらしく、建物も大きくて手術台なども残っていた。
そこには都市伝説があり、その場所のものを持って帰ると、電話がかかってきて、出ると「返せー」と言われるらしい。
すぐに切れるので、こちらから掛け直すと「現在使われておりません。」とアナウンスが流れるそうだ。
私はそれを聞いても、自分は持って帰りたいとは思わないので関係ないと思っていた。
少し奥まで入って見回すと、カルテなどの紙が沢山バラまかれたように落ちている。それを見ると過去に入った人が書いたであろう卑猥な落書きなどがたくさん書かれていた。
私たちは、1階には他に何組もギャラリーがいたので、2階に移動した。
そこは中央に通路があって両サイドに病室がある、よく見る病院の配置だった。
その中で1カ所、異様に真っ黒い病室があった。先に歩いていた友達に、「ちょっと待って。」と声を掛け、左の部屋を指さして、「めっちゃ怖い」と言った。
「え、何かある?」と言うのだが、真っ黒い様子は見えていないようだった。
「何もいないけど、異様に真っ暗。」と言うと、奥の方にいた別のグループから「キャー」という女性の叫び声が聞こえ、何人かが走ってきた。「逃げたがいいぜ!逃げたがいいぜ!」と私たちに言いながら、1階に駆け下りていった。
なので、私たちも「わーー」と言いながら、走って下りて行った。
1階のロビーまで来て、そのグループに「何がいたんですか?」と聞いた。
「懐中電灯で照らしていたら、一瞬、床に座っている人が見えたので、もう一度見たら何もいなかったので、気のせいだと思ったが、その瞬間、目の前に爺が立ってた。」と言われた。
それをその女性も見えたようで、みんなで「逃げろー」と叫んで下りてきそうだ。
「じゃあ、見たんですか?」と確認すると「はっきりと爺が見えた。」と言う。
私たちは「めっちゃ怖いー」と口々に言いあった。
なので他のグル-プも集まって、ひとしきり盛り上がったが、静かになった時、「キー、キー」と音が聞こえるのに気付いた。
そこには全部で20人程いたのだが、何人かは「え、何の音?」と気付いて、「え、何か聞こえる。」などと言っているが、他の人は何も聞こえないと言っていた。
「キーといってるよね。」と話していると、その音がだんだん近づいてくる。聞こえている人たちが同じ方向を見ると、血まみれの看護師さんが見えた。

【つづく】

心霊体験の話・T病院【その2】 - reikonoburogu霊子の日記