reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・持ち帰ったものの怨念

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
-------------

高校のころ、私は仲間7人でよく心霊スポットに出かけていた。
地元近くにS池というのがある。ここは、心霊スポットと言うわけではないのだが、よく幽霊の目撃情報がある場所だった。
なのでみんなで出かけた。S池はうっそうとした森の中のような場所にあり、池というよりは沼のような感じの場所だった。
雑草もたくさん生えているのだが、元は花壇だったと思われる場所があった。石やレンガで囲いがあり、中に花が植えられていたと思われる形跡があった。
特に怖いこともなく、肝試しも終わり、地元近くのカラオケ屋に入った。このカラオケ屋は近いこともありみんなでよく行く店だ。
いつも7人と人数が多いので、奥にある広めの部屋に入るのだが、その中でもドリンクバーに近い、19番の部屋が定番だった。
その時も19番の部屋に入ったのだが、部屋に入ってみんながソファーに座ると、なぜかA子が草を持ち帰っているのに気付いた。
花壇に生えていた雑草を掴んでそのまま持ってきたようだ。
心霊スポットでは、何かを持って帰るととんでもないことが起こるので、みんな持ち帰らないように普段から話しているのだが、このA子は、無意識のうちにいろいろ持って帰るのが癖のようになっていた。
私たちが、「何してるのー」と怒ったが、A子は「わからない」と言うだけだった。
取り合えずカラオケも満足したので帰ることになったのだが、持ってきた草は、そのまま部屋に置いて帰った。
数日後、いつものメンバーでカラオケ行こうよ、といってそのカラオケ屋に向かった。
近づくと、その店の周りに規制線が張られていて、警察車両が何台も集まっていた。パトカーもいるし、ワンボックスの車もあった。
えー、と思って近づくと、規制線の周りに野次馬のおばさんたちがいた。「なにがあったんですかねえ。」と言うとお節介なおばさんが教えてくれた。「この店の店員さんが首つり自殺したらしいよ。奥の部屋の19番の部屋だって。」と言われた。
怖くなったが、S池の事も聞いてみようと思った。「おばさんは、ここの生まれですか?」「そうよ。わたしはずっとここ。昔はお見合い結婚ばかりで、しかも親戚とかが多かったから、私もそうだったから、生まれも育ちも結婚相手もこの辺よ。」
「じゃあ、S池って知ってますよね。」「ああ、あそこは近寄らないほうがいいよ。」
「え、なんかあるんですか?」「S池は、その名の通り、昔、口減らしで、生まれたばかりの赤ちゃんを池に投げ捨てた場所だからね。ほんと近寄らないほうがいいよ。なんで?」
「いや、友達と肝試しに行こうかと話してたので。」と言った。すでに行ったとは言い出せなかった。
やはり、持ち帰ったもののせいで、19番の部屋に悪いものが居座ったのだと思った。

▲上のバナーは、グループのランキングのバナーです。
よければクリックしてやってください。