これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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中学の頃、親が色々見える私を心配して、心霊研究所に連れていかれた。
そこは、見た目は普通の病院で、先生も白衣を着ていた。
先生は「自分は霊は見えません。でも信じています。なぜなら加工ができないくらい昔の写真にも心霊写真は存在する。なので、どう見えているのかとか、何がどうなって霊が見えたりするのかを知りたい。」と言っていた。
そこの看護師さんには見るという人もいた。見えない人でも信じていない人はいない様子だった。
６畳ぐらいの部屋で、画用紙と色鉛筆を渡され、見えた霊を書いてほしい、と言われた。
いくつか書くと、その見えた時の天気や状況を聞かれた。晴れた日が多いけど、雨だから見えないということも無いので天気は関係ないと思った。
「では、脳波を測っていいですか？」と言われたので「どうぞ」と答えた。
「今から心霊現象のビデオを流すから、本物だと思ったら、自分で本物だと思って欲しい。」と言われた。
「うそだと思ったら、思うだけで、口に出す必要はない。」と言われた。
流れるビデオを見て、怖くてわっと思うと、先生は「ああ、はいはい。」と観察してメモしていた。
うそっぽくて「え？」と思うと、やはり先生は観察してメモしていた。
看護師さんも、同じくメモしていた。
数本見て、「あなたが、本物だと思った時は波形がすごく揺れて、偽物だと思った時は穏やかだった。」と言った。
次は心霊写真だった。５枚の心霊写真があり、それを見せるから中の２枚が偽物なので見抜いてほしいと言われた。先生と看護師さんはどれが偽物かは知っているそうだ。
初めの一枚を裏返しで手に取ると、ぞわっとする感じがした。まだ見ていなくても本物だと思った。
先生は脳波を見て「ああ、はいはい」と言ってまたメモしていた。
しかし、５枚ともそうで、見る前からぞわっとして全部本物だと思った。
すると先生が、「正解です。嘘をついている子は見るからに怪しいものを２枚偽物として選ぶ。けど、あなたは違った。手に取っただけで５枚とも脳波に反応があった。」と言った。
その日はそれで終わったが、数日経って、先生に山の中の心霊スポットのようなお寺に連れていかれた。
住職や二人の霊媒師さんもいた。霊媒師さんは女性で片方は３０代、もう一人は老婆だった。
そしてカメラを渡され、「あなたが、ここだと思う場所でシャッターを切ってほしい。」と言われた。
私には、そこら中がぞわぞわしていて、どこという特定な場所は無かった。
「どこということはない。そこら中がいやです。」と言うと、
「それはなぜ嫌なのか？ 虫がいるから？ちょっと暗いから？知らない我々と一緒だから？」と聞かれた。でも単に嫌だと感じるだけで、理由は無かった。霊感がない人は怖くも無くてどんどん行くかもしれないが。
白いもやもやした塊りがいるのがたくさん見えるだけで、説明できる理由がないのだ。
そう説明すると、霊媒師さんも「はい、おっしゃる通り、いますね。」と言った。
【つづく】 心霊体験の話・心霊研究所【その２】 - reikonoburogu霊子の日記
