reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・子供の生霊(修正版)

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校生の時、大きなショッピングセンターでバイトをしていた。
店のカウンターで接客をしていると、店の前を小さな女の子がフワーっと歩いていた。霊だと分かった。
でも、歩いているだけだったので例のごとく無視した。
バイトが終わり、制服を私服に着替えて従業員用の扉から外に出た。
するとそこにその女の子がいた。いやーと思いながらも無視して、自分の親が迎えに来るのを待っていた。
女の子は私に近づいてきて、「ねえねえ、お姉ちゃん、私が見えるよね?」と言ってきた。
私が変わらず無視していると、顔を見つめて「見えるよね、見えるよね。」としつこく言ってくる。
仕方なく「だからなに?」と答えると、「体がないのー」と困った顔で言った。
その時はまだ生霊と言うものを知らなかったので、「死んだんだったら体も無いでしょうね。」と言ったら、
「生きてる。」と言うので、死んだことに気づいていないのだと思った。
「そう。」と答えると、「帰れないのー」と言う。「どうしたの?」と言ったら、私の方の親が着いたので、
「お姉ちゃん、帰るね。」と言った。すると「ついてくー」と言いながら本当についてきた。
勘弁してよ、と思った。
家に着いてお風呂に入っていると、その子が色々話してくる。
「おじいちゃんとおばあちゃんと一緒にいたのに、帰れなくなっちゃった。」
「はあ?おじいちゃんとおばあちゃんは死んでるの?」
「ううん、生きてる。」
「帰れなくなったって、なに?」
どうやらおばあちゃんが大好きで、帰るおばあちゃんに魂だけ付いてきたが、おばあちゃんがショッピングセンターに寄り道した時、はぐれてしまったようだ。
次の日もバイトに出たが、女の子はいなくなっていた。
すると、バイト中にお母さんがその女の子を抱っこして店に来た。
女の子はかなり元気がない様子で、頭に熱を冷ますシートを貼っていた。
お母さんに、「いらっしゃいませ、あら、風邪ひいたんですか?」と声を掛けた。
「ここ2-3日、調子が悪くって。病院行ったんですけど、アイス食べたいと言うんで、お店に来たんです。」と答えた。
するとその女の子が大きな声で「みーつけた。」と言った。急に元気になった様子で、「お姉ちゃん、昨日はありがとう。」と言ったので、私は「うん?」ととぼけた。
女の子は「お姉ちゃんと一緒にお風呂入ったの。」と言うので、お母さんはびっくりした様子で「何言ってるの?」と女の子に言って私の方を見て「ごめんなさいね。」と言った。
しかし女の子は続けた。「お姉ちゃんちねぇ、白くて大きなワンワンが2匹いるの。」
お母さんはびっくりしながら「えー、居るんですか?」と聞いてきたので、私は「はあ、まあ。」としぶしぶ認めた。
「えー、何で知ってるの?」「だって昨日、お姉ちゃんと一緒に寝たもん。ねー」と言うので、「寝たっけー」と誤魔化そうとした。
「だってねえ、お姉ちゃんちの犬の名前、みかんとりんごだよ。」と続けたので、お母さんはさらに驚いて「えー」とプチパニック状態。
私は誤魔化しきれないのでのっかってやろうと思い、「なんでわかるのー? すごくない?」と言うと、「だってさ、お姉ちゃん昨日お外でタバコ吸いながらさー」とまずいことを言い出したので、「お姉ちゃんタバコ吸ってないよ。高校生だしね。」と止めに入った。
でも「ううん、お外でタバコ吸ってた、お部屋でもタバコ吸ってた。」と止まらなくなった。
おそらく、家から付いてきた生霊が、お母さんと来た自分に会ったので戻ることが出来て、それで急に元気になったし、生霊の記憶も入ってきてしゃべり出したのだろう。
その日、女の子は家に帰ってから、不思議に思ったお母さんに色々聞かれたようだ。
「なんであのお姉ちゃんのことを知っているの?」
「大好きなおばあちゃんが帰るとき、離れたくないからついていったら、ショッピングセンターで迷子になった。おばあちゃんを探しているときに、壁をすり抜けたり出来たので、変だなと思った。家には帰れないと思ったけど、お姉ちゃんとは話が出来たので、お姉ちゃんについていけば大丈夫と思ってついていった。」などと話したらしい。
そのことを聞いたお母さんは、翌日私に会いにバイト先に来たそうだが、私は休みの日だったので、店長がシフトを伝えたそうだ。
後日、それに合わせてバイト先にその子とお母さんとお父さんとおじいさんとおばあさんと5人で来た。
女の子が話した内容を一通り私に話すと、私を食事に誘った。
「あなたのご両親がもしお許しいただけるなら、お食事にお誘いしたいのですが。」
なので親に電話すると行ってきていいよと許しが出た。
なのでみんなでファミレスに行って、話の続きをした。
「聞きたいことがあるのですが、合わせるとかしないで本当のことを話してもらえますか?」と聞いた来たので乗り気はしなかったが嘘をつくのも嫌なので「はい」と小声で答えた。
「お姉ちゃんち、おっきいよね?」と女の子に言われるので、「自分じゃわからないけど」と答えた。
「みかんとりんごがいるよね?」「ああ、はい、います。」
するとお母さんが「合ってるんですか?」「はい、合ってます。」
また女の子が「ね、犬なのにみかんとりんごだもんね。」
お母さんが「白いんですか?」「はい、まあ白いですね。」
女の子が「耳と手足が黒っぽいけどね。」と言うので、「まあ、そうですね。」
「すっごい大きいよね。」「大きいんですか?」「はい、ふたりとも土佐犬ですね。」
女の子が「お姉ちゃんの部屋、階段上ってすぐ上なの。」「そ、そうですね。」
「お姉ちゃんね、お姉ちゃんのお姉ちゃんとお姉ちゃんがいるんだよ。」「はい、姉が二人います。」
「お姉ちゃんね、妹も居るんだよ。ミーカちゃん。」「はい、ミカです。」
女の子が言うことは細かいところまで全て合っていた。
するとお母さんが「ほんとにすごくないですか?」と少し興奮して言って来た。
私は「ほんとにすごいです。」と答えた。
「これって霊体験なんですかね?」と聞くので「いや、わかんないです。」と答えると、女の子が「うそだ、だってお姉ちゃん幽霊が見えるじゃん。」と言われたが、そこは、「お姉ちゃん、見えないのよ。」と答えた。
すると「だってお姉ちゃん、階段降りてくる男の人をよけて歩いてたじゃん。」と言う。男の人が霊だというのは分かっているようだった。
私はずいぶん冷や汗をかいた。
その時が初めての生霊体験だった。

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