reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・アイス好きの親子

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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私がイオンのサーティワンでアルバイトをしていた時、お父さんと小さな娘さんの霊が親子で毎日徘徊していた。
バイト先の向かい側には、ソフトクリームのお店があった。
ある日、子供がそのソフトクリーム店を指さして、入って行こうとしていた。
お父さんも引かれて一緒に入って行ったが、当然何も買えずに出てきた。
今度は、こちらの店を指さして、近づいてきた。
来てほしくなかったが、無視して業務を続けていた。
他のお客さんが入ってくると、「いらっしゃいませ」と言って接客を行っていた。
その子は私がアイスを作ってお客さんに渡すのを目で追いながら見ていた。食べたいのかなと思った。
すると、お客さんの一人がアイスを落としてしまった。お客さんは「あっ」と言ったが、
「大丈夫ですよ。お口付けていらっしゃらなかったので、作り直しますよ。」と言った。
作り直したアイスを手渡すと、霊の子供は、落ちたアイスをずっと見ていた。
内心「アイスが食べたいんだ。」と思った。
お父さんはそんな子供の姿をずっと見ている。
それを見ていたらかわいそうに思い、コーンの下の方を切り取って、テースティングスプーンでアイスを取って、小さなアイスを作った。
種類は、私が好きなベリーベリーストロベリーだった。
それをレジの横のスプーン立て挿した。そして「食べれるならいいよ。」と言ったが、近づいてじーっと見るだけで食べれるわけではなかった。
次の日もバイトで入ったのだが、また親子でやってきて、今度は一目散にこちらに近づいてきて、立っている。でもとても忙しい時間だったので、「来ないで」と思いながら、仕事を続けていた。
時間が経ってもずっとそこに居て、お客さんが少なくなったので、また昨日と同じくコーンの下の方を切って、小さなアイスを作った。
今日はキャラメルリボンを出した。
でも食べられるわけではないので、溶けてきたら「一回下げるね。」と言って捨てた。
親子は満足したのか、どこかに行った。
お客さんの接客に戻り、閉店作業の時間になった。その時、店の前のベンチに、その親子が座っているのに気付いた。
既に閉店作業を始めていたので、今来ても出してあげられない。
考えて、持ち帰り用のラップを小さく切って、その中に少しだけロッキーロードのアイスを入れて、ベンチに持っていき、横に座った。
ラップのアイスを置いて、私は少し休憩しているふりをしていた。
子供の霊は、置いたアイスをじーっと見ている。お父さんはそんな子供の姿をじーっと見ている。
閉店作業のアナウンスが流れたので、「ごめん、片づけるね。」と言って持ち帰って捨てた。
そんなことを1か月ほど続けていたのだが、ある日、もうすぐ閉まる時間に同僚の子が体調が悪くなってきたので帰っていいかと言ってきた。閉店時間までもう少しだし、平日でお客さんも少なかったので、いいよと言って私一人になった。
すると親子の霊がすーっと店に入ってきて、子供があるアイスをずっと見つめてきた。食べたいアイスなのかと思い、それで小さなアイスを作って、どうぞと置いて私は閉店作業を続けた。
ショーケースを閉めて、閉店時間になったので、置いた小さなアイスを見たら、なぜか溶けていない。
「あれ、嫌いだった?」と言うと、子供はピーと泣きそうな顔をした。
えいくそと思い、それを捨てて、ショーケースを開けて別のニューヨークストロベリーチーズケーキというアイスを作ってあげた。
ショーケースを閉めて、「これで終わりね。」と言って、片づけた。子供はアイスをじーっと見ていて、お父さんも子供をじーっと見ていた。すると、置いたアイスはすぐに溶けた。
それを捨てて、「今日は終わりだよ。」と言って店を閉めた。
帰るので外に出て、お父さんが迎えに来るまで、タバコを吸って待っていた。
するとあの親子が私の前に来て、立ち止まった。ついてこられても困るので、内心「最悪」と思った。
すると車のライトが近づいてきたのでお父さんかなと思ってみると、パトカーだった。慌ててタバコを消した。
その後、お父さんが来たので「帰ります。」と言って車に乗ったら、女の子がバイバイと手を振った。
手を振り返すわけにもいかず、でも無視して怒らせてもいけないので、小さな声でバイバイと言った。
次の日、店に警察が来て、「タバコ吸ってたでしょ」と言ってきたので、「吸ってない」と答えたが、「パトカーの車載カメラにタバコ吸っているのが写っているから。」と言われた。
店長が、そういう話なら閉店後にしてください。と言って一旦追い返したが、閉店後に警察署に連れていかれて確認させられた。
「タバコ吸っているのが写っていたら、補導だからな。」と言われた。
ビデオを見てみると、パトカーが入ってくるところで私が写ってはいるのだが、近づくと黒いぼわっとした靄が現れ、肝心な手のあたりが写っていない。
「吸ってるところなんか写ってないじゃん。」と憎まれ口をたたいたが、内心親子に「ありがとう」と感謝した。
なのでその後もバイトを辞めるまで、小さなアイスを出していた。
店長には、「なんでいつもこんなのを置いているの?」と聞かれたが、「こんなのも出来ますとアピールしてます。」と誤魔化していた。
バイトを辞める日にも親子に会ったが、「明日から居ませんからね。」と言って辞めた。
その後はイオンに行っても親子を見ることはなかった。

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