reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・臨死体験

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。
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高校の頃、私が歩いていた時、大きな事故の現場に遭遇した。
赤いスポーツカーがつぶれていて、中にいるドライバーは、エアバッグと座席に挟まっていた。
救急車も来ていたが、誰かがその人の名前を呼びながら、無理やりドアを開けようとしていた。
バンとドアが開くと、ドライバーさんが外に転げ出てきた。自分から出て来たのではなく、力なく崩れ落ちたような感じだった。
道路に横を向いて倒れたが、意識は無いようだった。
しかし、私には、その人の体から幽体が起き上がってくるのが見えた。
私は、その人が死んだ瞬間だと思った。
しかし、幽体の顔がこちらを見て、私と目が合ってしまった。
そのせいか四つん這いからゆっくり立ち上がって、まるでゾンビのように足を引きずるようにして私の方に近づいてきた。
私は怖かったが、初めて見る死の瞬間に好奇心が勝って、どうなるんだろうと見つめ続けていた。
すると、その人が「私、死にました?」と聞いてきた。
その向こうで、体の方は、救急隊員が懸命に人工呼吸をしていて、口には酸素マスクをあてていた。
しかし私はドッペルゲンガーの記憶が頭をよぎり、「今なら戻れるんじゃないですか?」と言った。
でも、その人には意味が分からないようで、「戻る?」とばかりに首をかしげていた。
「あの体に、もう一度入ったらいいじゃないですか。」と言うと、「はー?」と良く分からないようだった。
その時、私は上の方に違和感を覚えた。
黒い着物の霊が、上空から降りてきているのが見えた。
男性も霊に気づいて「だれ?」と言うが、「私にも分からない。」と言った。
ともかく、戻るなら今のうちだと思い、「絶対、戻った方がいい。」と強く言ったので、その男性は後ろを向いて、またぎこちなく歩いて行った。
そして、その体にズンと入り込んだ瞬間に、救急隊員が「意識あり」と叫んだ。
私は「本当?」と、目の前で見たことが信じられなかった。
その男性は担架に乗せられ、隊員に持ち上げられるとき、私の方を見て、目が合ったので、小さく頷いたように見えた。
そして救急車に乗せられで病院に向かった。
私も、ドキドキしながら、その場を後にしたのだが、私が戻れと言わなかったらあの人はどうなっただろうと考えていた。
もしかしたら、上空から来た霊は、迎え人で、死者の魂を迎えに来たのかもしれないとさえ思った。
何年かして、道を歩いていると、電柱工事の人が私の方に駆け寄ってきて、「あの、すみません、ナンパではないです。どっかで会ったこと有りますよね。」と言われた。
私は「ナンパじゃん。」と思った。他の工事の人も「おーい、仕事中にナンパすんな。」と怒鳴っていた。
私が「戻った方がいいですよ。」と言うと、何かを思い出したような様子で、「あ、そうだ。僕、少し前に交通事故に合って、あなたから戻るなら今のうちって言われました。」と言う。
私も「あの時の?」と声を出してしまった。「赤いスポーツカーの。」と言うと、「はい、廃車しましたけど。」と言う。
「戻れと言われた後、意識が無かったんですけど、その部分は記憶があります。」と言われた。
その場は仕事中なので携帯番号を交換して、私はバイトに向かった。
バイトが終わって電話をし、翌日は私はバイトが無かったので、ファミレスで会うことにした。
翌日会って話をすると、「僕と話したのは覚えてますか?」と言うのだが、顔なんて覚えていないので、そう答えた。
「僕も、はっきり顔までは覚えていないけど、制服が黒っぽかったのは覚えてる。」という。
事故の後、病院で気が付いて、天井が見えたとき、助かったんだ。と思ったそうだ。
事故の瞬間は、フラッシュバックのように思い出されたそうだ。
その時、事故の後、誰かとしゃべった様な気がする、と思っていたそうだ。
私に「戻った方がいいですよ」と言われたのは、その言葉だけが記憶にあるそうで、声などは分からないそうだ。
しかし、先日工事の仕事中にも、「戻った方がいいですよ」と言われたので、その言葉で一気に記憶が戻ったそうだ。
その時、黒い鬼のような顔のお化けのようなものを見た記憶も戻ったそうだ。
私は、あの時空中に見えた黒い着物の霊ではないかなと思った。
霊は見る人によって違う形に見えることが有るようなのだ。
お迎えの霊について行かず、自分の体に戻れて、ほんとうによかったね、と思った。

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