reikonoburogu霊子の日記

あなたは霊の存在を信じますか?

心霊体験の話・山口県のダム

これは私の知り合い霊子(仮名)から聞いた話です。
昔から霊が見えるという霊子です。
本当かどうかは私にはわかりません。

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山口県のダムの心霊スポットに行った時だ。
遠いがお金が無いので高速は使わず下道で行った。
手前の軽い峠道で、カーブミラー割れてる、ここは首つりの現場だという噂になっている。
アスファルトだが狭い道を奥まで行き、昼前に着いた。
砂利の駐車場に公衆トイレがあった。そこにバイクを止めた。
木の柵の境目からダムへ獣道が続いていた。
自殺が多い場所で、ダムを造った後、退去命令を出さずに放水したため、死人が出た事故があったという。
自殺の名所らしく、看板には「命は大事に、だれかに相談する勇気」と書かれていた。
ダムへの獣道を進んでいくと、50代位の夫婦が土手の斜面に陣取り、釣りをしていた。
「肝試し?」って聞かれた。
「夜はほんとに怖いから昼に来たのは正解だよ。」と言われた。
「どんなことがおこるの?」と聞くと、
「こどもを抱っこしたおじいちゃんが現れる。防空頭巾の女の子ふたりだよ。」と言われた。
すると先輩がいきなり泣き出した。いきなり悲しくなって涙が止まらないという。
異様な様子に「近くのお寺に行った方がいい。」と教えてもらった。
私は運転を変わって、お寺に向かった。
お寺では出てきた修行僧のような男性が対応してくれた。除霊の先生のようだ。
先ほどの夫婦の奥さんが電話してくれてたそうだ。
背中をたたかれながら説教を受けた後、この子には霊が何体か入っているから時間かかるよ、と言われた。
お堂の中で除霊をすることになった。
昼頃着いたとき、私には、人には見えない、黒い球が飛び交っているのが見えていた。
私が黒い球を手で払いのけたのを見て、友達は虫を追い払っているのかと思ったと言っていた。
先輩が泣き出す前に 私には悲しいという声が聞こえ、左から右へ通り抜けていった。そしてすぐに泣きだした。
お堂の外で待っている私たちに、先生のお弟子さんがお茶を持ってきてくれた。
様子を聞くと今は1体目と話をしている最中だそうだ。扉がばたばた鳴った。
先生が出てきて、「あんた来て」と私を指して言ってきたので、お堂の中に入った。
お堂の中がもやもやしていた。時空がゆがんでいるようで、段をうまく上がれない。
中から水の音が聞こえる、「どっぽん」という深い音。
先輩の後ろに座ると、先輩が「助けて」というけど、相変わらず水の音がする。
先輩の声ではない低い声が、私の名前を呼ぶ。
先輩の後ろに正座しているが、水の音がずっとしている。
先輩が「寒い、ほんと後ろにおる?」と言った。
「じゃあ、横にいるのはだれ?」
「左横に座り込んでこっちを見ている人がいる。」
私は先輩を抜け出た人だと思った。
すると「ふう」っと風が吹いたような感じがした。「ごっぽん」とそれまでと違う水の音がして、その場所のもやが消えて、そこだけはっきり見えた。
「いたたたいたたた」と声がして、6-7歳の防空頭巾をした女の子二人が髪の毛を引っ張っている。
その子たちがこっちを見た。
先生が「あななたちのいるべき場所に戻れ。」と言うと「いやだー」というダミ声がした。
先輩が「いい加減にしてー」と大きな声で叫ぶと「バタン」と音がして断ち切れた。
その場所も靄が晴れきれいに見えるようになり畳が見えた。
でも、上の方は残ってる。他にも何体もいる、まだまだ居るよー と思った。
その時、外から「バリバリ」と空ぶかしの音が聞こえた。
他の友達がやっていると思った。こんな時にと思った。
だが気分はふっと楽になり、横座りになった。
先生は「決壊を張るからすぐに帰りなさい。」と言われた。
私は外に出て、友達に「エンジン吹かした?」と聞いたが、「何もしてない。」と言われた。
吹かした音は先輩も聞こえてたが、外の友達には聞こえていなかった。
家に帰った後も、水のしたたる音が続いていた。
そこでお寺に電話した。すると「全部をとれたわけじゃない。悪い3体はここにいる。そこには弱い霊しか残っていない。
でも弱い水難があるかもしれないから気を付けるように」と言われた。
数日後、バイト先のイオンで救急車が来た。
別の店でバイトをしていた友人が、いけすが割れて破片で首をざっくり切っていた。
10数針縫った。決して弱い水難ではないと思った。
その後も水の音が強くなって、先輩が動けなくなった。
なので地元の別のお寺に連れて行った。
すると「あららら、ダム行った?すごい量が付いてるよ。ここで取るね。」と言われ、
木の棒でたたかれた。ぼこぼこ叩かれる。
どうやら寝てるときにダムに沈んだ霊らしい。退去命令を出さずに放水した時のことなんだと思った。
他にも空襲で何人か死んでて、その子たちがまだ憑いてるらしい。
「3日3晩、お焚き上げをするよ。」とのことで、先輩は帰れなかった。
4日目に来たが、先輩はげっそりやせていて、お焚き上げの間何も食べてないそうだ。
その後、水の音が聞こえなくなった。
地元のお寺の住職が、ちゃんと祓ってくれたんだと思った。